都会っ子の初めてのカブトムシ採集体験記

初めてカブトムシ採集体験をつづりたいと思います。

 

20代半ばを過ぎていたころですから、遅いカブトムシデビューですね。

 

でもあの劇的瞬間のことははっきり覚えています。それは…

 

 

 

コロナ禍の中で

 

なぜいま過去の採集の話をするのかって?

 

コロナ禍の中、東京新宿というその中心地区に在住している私は現在家族から不要不急の外出は足止めされていて、それは昆虫採集も例外ではないからです( ;∀;)

 

といっても若い頃のクワカブ採集の多くは失敗、少数の成功事例しか持っておりませんので、こんな状況でなかったとしても、ボウズ報告するのが関の山なのかもしれないですが。

 

「仕事帰りに自分のポイントに行ったらクワガタ取れた」、そんな話を伺うとホントうらやましいし、私もチャレンジしたいです。

 

しかし今夏は残念ですがほぼ諦めました。

 

むし社で買ってきた小ぶりのカブトムシを眺めながら、初めてのカブトムシ採集体験を話したいと思います。

 

 

コクワガタが採れた森に再び

 

こちらで初めてコクワガタが採れた体験談を書きました↓

 

コクワガタが採れたのは既に晩夏。カブトムシの季節は終わっていたので、おそらくその翌年のことだったと思います。

 

新宿から狭山丘陵(西部球場前)へ行くのは、そんなに遠いわけではないのですが、だからといって近いわけでもなく、ここっと決めないと中々出かけられない腰が上がらないところでもあります。

 

他に東京の多摩地区にもフィールドを見つけていましたので、5月~6月位までは主にそこへ頻繁に足を運んでいました。

 

そして7月。

 

今度は、7月下旬に狙いを定めて、狭山の森へ向かうことにしました。

 

去年の晩夏は、コクワガタしかいなかったので、実は他にどんな虫?クワガタ?が採れるかも当時はまだ見当もつきませんでした。

 

その年に多摩地区のフィールドでヒラタクワガタを初めて採集していたので、ヒラタクワガタは採れるのかしらと思っていたところでした。

 

当時の私は、コクワガタとヒラタクワガタのみが採集経験種だったのです。

 

(ヒラタクワガタ取れたときもすごい嬉しかったですが、それはまた別の機会に)

 

7月20日前後だったと思います。

 

今から思えば、樹液酒場がもっともにぎわうときに、思い出の地を訪れた私は、新しい出会いをいくつもすることになるのです!

 

(正確には2つの出会いですが(-_-;)ちょと誇張しました。)

 

日暮れ前のポイントをチェック

 

ポイントの雑木林には17時前にはつきました。

 

早速日暮れの本格的な採集の前にポイントの木を確認に行きました。

 

樹液をよく出す大クヌギのポイントとそのほか2~3のポイントです。

 

大クヌギに行くと、相変わらずその木はよく樹液を出しておりました。

 

木の下からちょうど1m位の高さのところから樹液がだらだらです。

 

それからスズメバチがブンブン飛んでいると思って追っかけて見ると根元のところからも樹液が、また後ろに回るとそこもやはり樹液が出ていました。

 

既にその時点で、日暮れ前にも関わらずコクワを4、5匹見つけていましたが、去年と違って今回はコクワを片っ端から採るようなことはしませんでした。

 

まずはそういう樹液の状態をチェックして、他のポイントも見回った後、雑木林から出て一休みしました。

 

衝撃の瞬間

 

 

18時55分、空はまだ明るいですが、そろそろスタンバイだなと思った私は立ち上がって、改めて虫よけスプレーを吹きかけ、そして懐中電灯と採集した虫を入れるビニール袋を持って、雑木林へと入っていきました。

 

いよいよ、例の大クヌギのポイントに行きます。

 

ヒラタクワガタいないかな~と思って見ると、そこにいたのは、まさかの、というかはじめての、ノコギリクワガタでした!

 

うわー!ノコギリクワガタだ~、ここではノコギリクワガタが採れるんだ~、と感激。そこまで数は多くなかったですけどね。2~3匹かな。

 

(ノコを狙うにはやはり7月上旬中旬位がベストでしょうか)

 

ですが初めて見るノコギリクワガタに感動して、早速採集採集。

 

残念ながら長歯のノコギリクワガタではなく、短歯のノコギリだけでした。

 

でも初めての野外でのノコギリクワガタに感激しました。

 

木からちょっと離れたところで捕まえたノコギリをビニール袋から出してタッパーへ入れ替えます。

 

と、そこへ。

 

ブーン、ブーン、ブーン。

 

と虫が飛ぶ音が聞こえてきました。

 

なんだこの飛ぶ音は、私の天敵スズメバチがまたしてもたむろしてやってきたんじゃないか?!

 

一瞬逃げ出そうかと思いましたが、こわごわ、大クヌギの樹液酒場をもう一度懐中電灯で照らすと、

 

カブトムシがさっきはいなかった場所に2匹ほどいる!

 

さらに見ていると、再びブーンという音がして、懐中電灯の明かりの中に入ってきたのはカブトムシでした!

 

ブーンは、スズメバチではなく、カブトムシが寝床から起きだして、食事場へ飛んでいく音だったのです!

 

ブーン、ピタ(クヌギにとまる)。ブーン、ピタ。ブーン、ピタ。ブーンピタ。

 

カブトムシ続々登場!

 

おおすげー!

 

そしてそのカブトムシの大きさは決してむし社で売っているカブトムシの大サイズの大きさではなく、どれも特大サイズだったのです。

 

おおでけー!

 

これが私の初めてのカブトムシとの野外での出会いでした。

 

 

ただ私何を思ったか、なんだかその時はクワガタに興味が偏向していて、ノコギリクワガタだけを採って、カブトムシはその姿を拝んだだけで採らずに帰ってきちゃったんですよね。

 

だから実際には、初めてのカブトムシ採集体験というより、カブトムシ野外観察体験かな?

 

今思うとそんなに大きく立派なカブトムシだったんだから持って帰ってくればよかったのにと思いますけどね。

 

カブトムシはいつでも採れるという自信というか慢心が出てきていたのでしょうか。

 

その時持って帰ってきたのはノコギリクワガタだけでした。

 

ただ、このはじめてのカブトムシ野外体験は強烈な印象をもって今でもよく覚えているのです。

 

ブーンピタ、ブーンピタ、ブーンピタは、なかなか圧巻でした。

 

結び

 

 

その後もカブトムシは見ても採らずにその場にそっとしておいたように思います。

 

30歳を過ぎてからは、採集にも足が遠のき、もっぱらショップで買ってきたオオクワガタブリードばっかりで、インドア派の昆虫趣味にとどまることとなりました。

 

採集から足が遠のいた一番の理由は、一人で行って一人で帰ってくるのがなんとも言えず寂しく思うようになったからだと思います。

 

仲間がいたらまた違ったのかなと思います。

 

孤独な昆虫少年でした。

 

でも今年は無理でも来年はぜひ採集にも復帰したいなと思います。

 

それまでは飼育がんばります。

 

それでは!