初めてミヤマクワガタを産卵から羽化まで一周できました。
羽化生体の写真をみつつ、産卵セットから、孵化~幼虫時代~蛹化~羽化までの記録をざっくりたどっていきたいと思います。
産卵セットと割り出し
産卵セットに♀を投入したのは、2020年7月下旬、♀は16日後に取り出しました。
投入期間は2週間ちょっとと長くはありませんでしたが、それでも8月下旬の割り出しで、結果として22個の卵をゲットすることができました。
ミヤマは産むメスと産まないメスのムラがあるようで、今回は当たりだったのか、累代飼育に十分なだけ産んでくれました。
ただ割り出しは、幼虫になってからやろうと思っていたのですが、少し予定より早めにやってしまいました。
産んでいるかどうか知りたくて我慢が出来なかったのです('◇')ゞ
ミヤマクワガタ産卵セット関連の記事はこちら↓
割り出しの記事はこちら↓
孵化
産卵セットからの♀の取り出しが2020年8月12日。
孵化第一号は10月4日でした。
実に1か月半強かかってやっと1頭孵化したのです。
わたしの常識では、クワガタの卵の孵化は大体3週間と理解していたので、そんなわたしにとっては超絶長かったです。
その後五月雨式に孵化が始まり、最後の孵化は11月4日のことでした。
卵22個中17頭が孵化してきました。
ミヤマクワガタ孵化までの詳しい軌跡はこちら↓
幼虫で別途2頭採れていたので、初令幼虫は全部19頭。
管理方法は、完熟ミヤママットをつめた250㏄プリンカップに幼虫を1頭ずつ入れるというものでした。
プリンカップは簡易保冷室に入れて、管理温度は、18度前後でした。
ミヤマクワガタ初令幼虫管理の詳しい記事はこちら↓
簡易保冷室についての記事はこちら↓
幼虫管理
250㏄プリンカップではおよそ4か月過ごしてもらい、翌2月にボトル(500㏄、800㏄)飼育に雌雄判別してバージョンアップさせました。
しかし、幼虫は小さく(2令もまだ少なく多くは初令だった)、雌雄判別もかなり大雑把でした。
もっとあとになってからわかることですが、幼虫の多くが♀でした。
マット交換は5か月おきに6月、そして10月に実施しました。
しかしどの幼虫もあまり成長しているように見えず、なんかマット交換もったいないという気にさえなりました。
2021年10月のマット交換時の記事はこちら↓
2022年1月の幼虫の状況を書いた記事はこちら↓
羽化個体(現在3頭)
2022.04.17 羽化 ♀39mm(羽パカ)
遂に今年4月17日に♀が羽化してきました。
最終体重2021年10月時点で6.0gだった子です。
あいにくボトル底に蛹室を作ってしまい、そのまま羽化までさせたのですが、羽化第一頭目は羽パカになってしまいました。
羽パカは蛹室の場所のせいか、下腹部肥満のせいかという意見もありましたが、いずれにせよ、はじめてのミヤマクワガタ羽化ということで嬉しかったです(*^▽^*)
サイズは39㎜。ワイルドなら悪くない大きさですよね。
そしてつい最近、後食もはじめました!
羽化が4月17日なので、活動開始まで3.5か月というところでしょうか。
2022.06.23 羽化 ♂64mm
蛹化を確認したのは5月11日です。
こちらもボトル底に蛹室を作ってしまったので、人工蛹室に移したのですが、いろいろ不手際があり、慌てました。
不手際と慌てながらの対処を書いた記事はこちら↓
蛹化を確認してから羽化までに実に1か月10日かかりました。
ミヤマは何かと時間かかるのですね('◇')ゞ
幸い人工蛹室で管理していたので、羽化の一部始終を観察することができました。
ミヤマクワガタ♂の羽化の様子を連続写真に残した記事はこちら↓
しっかり時間をおいてから取り出し写真に撮ったのがこちら。
じゃ、じゃーん。
立派でしょう(*´▽`*)
立派なフジ型のミヤマクワガタです。
かなり低温で(特に卵から初2令時)で、育ててきたつもりなのですが、どっからみてもエゾ型には見えましぇん。
エゾ型への道は甘くはなかったですね_| ̄|○
サイズは64㎜とミヤマとしては中サイズですが、かっこいいミヤマクワガタ♂に大満足です。
心配していた脚ですが、まだ休眠中で動きが悪いのではっきりとはわかりませんが、そんなにおかしなことにはなってないようです。歩けています。
現在は休眠中です。
今夏、活動するのでしょうか?
簡易保冷室にて管理しつつ、様子を気を付けて見ているところです。
ちなみに幼虫時代の最終体重は2021年12月末日時点で11.5gでした。
このタイミングで♂だと判明しましたので、800㏄ボトルに入れ替えました。
そこでさらに大きくなったのではと思います。
2022.06 羽化 ♀43mm
上の♂と時を同じくして、羽化してきたのがこの子。
幼虫時最終体重が、3月5日時点で8gあった子です。
43㎜は国産ミヤマの♀としては結構いいサイズなのではないかなと思っています。
飼育下では普通なのかな?
でも大きい子が羽化してくれてとてもうれしいです。
またきれいに完品羽化してくれて、♂と違って新成虫の♀はぴかっぴかなのですね。
こちらも現在休眠中ですね。
結び
これからまだ10頭ほど羽化予備軍が控えているので、楽しみにしてみていきたいと思います。
ただ残念ながら♂は後1頭ぽいのです('◇')ゞ
先発羽化してきた子よりも大きいのは、最終体重から推測して間違いないので、この1頭に大いに期待したいと思います。
♀は既に43㎜と大きな子が羽化してきていますが、負けずに元気な子が無事に羽化してくれればと思います。
ミヤマクワガタ、ブリード長かったですが、魅力的なクワガタなので、羽化してくるときは嬉しいですね(初めてですし)。
これからもミヤマ羽化記事あげていきたいと思います。
それでは!