現在ホペイオオクワガタ幼虫30頭、本土ヒラタクワガタ幼虫24頭を菌糸ビン飼育又はマット飼育しております。
彼らはみな、私の部屋におります。
耳を澄ますと、いや澄まさずとも彼らの声が聞こえてきます。
その正体は…
幼虫の声の正体
幼虫は全て菌糸ビンかボトルに入っています。
どの容器もプラスチック製です。
幼虫はボトルの壁にぶつかると、果敢にもそれをかじりにいくんですよね。
カリカリカリ、カリカリカリ。
この音が、幼虫の声の正体なわけです。
わが部屋でも少しずつ幼虫が育ってきて、部屋で静かにしていると聞こえてくるようになりました、あのかじる音が。
カリカリカリ、カリカリカリ。
奇異なる音はどこから?
昔初めてその音の存在に気づいたときは、その音がどこから出ているのかわからずに奇異に感じました。
成虫の音にしてはちょっと違うんじゃないか。
当時は実家で、私の部屋と寝室は分かれていなかったので、夜布団の中に入って横になっていると、あのカリカリ音が聞こえてきます。
電気をつけて成虫の飼育ケースを見ても、彼らは食事しているだけでそんなカリカリするような音は出していない。
おかしいなあと思って、ある時、音が聞こえてきたとき、じっと耳を澄ませて音の出所を探索したところ、ついに菌糸ビンにたどり着いたのでした。
そうか、これはプラスチックボトルをかじっている音だったのかと合点がいきました。
これがガラスのビンなら、幼虫がかじっても滑って音がしないらしい。
ガラスビンはプラスチックより高価なんだろうし、重いし、割れるし、と扱いやすさを思うとやっぱりプラスチック製のほうがいいように思います。
だとするとボトルカリカリ音は自室で飼っている人には避けては通れない音。
別に嫌な音というわけじゃない。
正体さえわかれば、それは幼虫たちの声なのです。
幼虫たちの声
そしてシーンと静まり返っているより、幼虫たちの声が聞こえてくる方が一緒にいる感じがして悪くないです。
これが自然の中にいる音かあ、なんて思ったりもしましたが、自然ではこんなカリカリ音は聞こえないですよね。
カリカリ音はプラスチックの壁をかじる音だからむしろ人工的なもの。
だから自然の中にいるというのとはちょと違いますが、同じ空間の中で彼らと共にいることを感じられる音なのです。
都心のマンションなんかに住んでいる方なんかはみんなこの音を聞いているのではないでしょうか。
幼虫たちよ、元気で育っておくれ。
彼らの存在を感じることのできた今日のこのひと時でした。
それでは!