5月29日に割り出しをしたホペイオオクワガタの産卵セットから15頭幼虫と5個の卵がとれました。
7月2日の時点でその卵たちが一つも孵化しないという状態が起こっています。その原因を探ります。
現状
5個の卵の内1個は採卵した当初からくすんだオレンジ色がかっていて、孵化は難しいそうでした。
他の4個に関してはきれいな黄色味を帯びた白い卵でしたのですぐ孵化すると思っていたのです。
メスは割り出しをする3週間前には取り出しています。
7月2日の時点で産み落とされてから少なくとも1か月は経過している計算になります。
日本のオオクワガタなら、2~3週間で孵化するといわれているし、遅くとも1か月で孵化するようです。
孵化しない原因1:無精卵
孵化しない原因に無精卵があります。
無精卵とは未授精卵のことです。
調べたところ無精卵を見分ける方法は、
①採卵したさいに楕円形だった卵が、管理している間に丸く大きくなっていかない場合。
逆に採卵した時にまん丸い卵であれば有精卵だそうです。
→ オオクワガタの卵は無精卵でも吸水して回転し、楕円形から球形に膨らむとのご教示いただきました。訂正いたします。
採取した5頭はどれも丸い卵でしたので、その意味では有精卵かなと思います。
②採取してから4~5日内に黄色味を帯びてこない場合
懸案の卵を見てみるに、初めからダメそうだと思っていた卵は、くすんだオレンジ色でした。後は、きれいな黄色味を帯びた白い卵だったと記憶しております。
しかし割り出しから10日たっても、いまだに色は白っぽいほうが強いのですよね。黄色味がましてきている感じでもないのです。
う~ん。わからない。
孵化しない原因2:孵化不全
こちらは厳密にははっきりとした原因はわからないのでしょう。
生き物ですからなんらかのトラブルが起きてしまうこともあるのかもしれません。
孵化率という言葉があります。
例えば10個卵がとれてその内5個が孵化したとしたら孵化率50%。
産まれた卵が全て孵化するということはほとんどありません。勿論孵化率の高い場合もありますが、低いときは孵化率が10%程度、もしくは0%、全く孵化しない卵も存在します。
こちらのサイトの記事を引用しました。
全ての卵が全部孵化するというわけではないんですね。
さすがに孵化率0%ということは、そもそもペアリングがうまくいっていなくて無精卵で産卵されてしまったのではと思いますが。
卵の管理方法
最後に私の卵の管理の仕方を記しておきたいと思います。卵の管理はよくわかっていないというか、あんまり自信持ててないです。
以前にも管理がうまくいかなくても、大半の卵をダメにしてしまった経験があり、一方で、そんなに管理を変えたつもりはないのですが、採卵した卵のほとんどが孵化したという経験もあります。
現在は以下のような状態で管理しています。
プリンカップに発酵マットを軽く詰めて、卵を置き、そのまた上に発酵マットを軽くかけてあります。
発酵マットはしっかり加水してあり、卵は観察できるようにプリンカップの壁に沿っておいています。
空気穴のついたふたもしており、プリンカップは暗い場所で保管しております。
このやり方のどこが悪いのか良いのかもよくわからないです。
マットだと雑菌がついたり、むしが入ったり、カビが生えたりといったリスクもあるそうで、ティッシュぺーバーを使うという方もいるようですね。
今後のための卵管理の改善
いろいろ調べたり、きいてみたりした結果、もしまた卵の管理が必要となった場合は以下のようにして管理しようと思っています。
同じくプリンカップに、深さの半分以上はしっかり発酵マットを詰めて入れます。
卵の数だけ、ドライバーなり、ペンの反対側とかで、卵がすっぽり入るようなくぼみを作り、そこに卵を置いて、空気穴のあるふたをします。(上から卵を観察できる状態)
ただ今から卵を動かしたくないので、今回の卵たちは現状維持の保管でもうしばらく様子を見たいと思います。
結び
産卵セットからメスを取り出してから3週間で割り出しをして幼虫15頭はとれていたわけです。
ひょっとしたら卵として残っていたのはなんらかトラブルを抱えた孵化不全傾向の卵だったのかも、と考えてみたりもします。
卵の管理に自信のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご教示願えれば幸いです。
それでは!
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