本土ヒラタクワガタ大型個体作出のための幼虫飼育プラン

6月28日に本土ヒラタクワガタの割り出しをして、結果24頭の初令幼虫(一部2令)を得ました。

 

予定より10頭位多くとれたので、少し飼育方法もバリエーションをつけてやってみたいと思います。

 

いずれにせよ目指すは大型個体!オス70mmオーバー、メス40mmオーバーです。

 

 

 

種親は大型が見込める九州産本土ヒラタクワガタ

 

関西以南の本土ヒラタクワガタは野外でもブリードでも70mmオーバーが出ると昆虫ショップのスタッフさんに教わりました。

 

それ以来機会をうかがっていたのですが、今回種親として、宮崎県産本土ヒラタクワガタ♂68mm、♀38mmを入手することができました。

 

入手の経緯はこちらの記事で書きました↓

 

種親個体としては大型個体を目指すには申し分ないと思います。

 

菌糸ビン飼育かマット飼育か

 

全頭菌糸ビン飼育にすると、他種の飼育のことも考慮するに経済的に厳しいので、菌糸ビン飼育とマット飼育で分けることにしました。

 

一般的には菌糸ビン飼育のほうが大きく育つようですが、マットでも70mm以上は育てられるという意見もありますので、それも検証していきたいと思います。

 

こちらのサイトの記事を参照させていただきました。

→ ヒラタクワガタの大型個体作出方法

 

マット飼育編

 

24頭の内、9頭をマット飼育で育てていきます。

 

マットは、クワガタ幼虫飼育用発酵マットを使います。

フジコンの クワデブロpro発酵マット です。

 

 

800ccのボトルに発酵マットを詰めて、そこに幼虫を入れて育てていきます。

 

マット飼育のメリットは、

 

エサの持ちが良い、低コスト、羽化不全が少ない、暴れの心配が無い等。

 

こちらのサイトの記事から引用しました。

ヒラタクワガタの幼虫飼育方法

 

マット飼育のプランは以下の通りです。

 

オスは3か月周期でのえさ替え、メスは4か月周期でいきます。

 

1本目(7月-9月):800ccボトル
2本目
オス→800ccボトル(10月-12月)
メス→800㏄ボトル(10月-羽化)
3本目
オス→800ccボトル(1月-羽化)

 

菌糸ビン+マット飼育編

 

24頭の内、15頭を初令から菌糸ビンで育てていきます。

 

菌糸ビンのサイズは800cc、菌糸ビンはフジコンのオオヒラタケ菌糸ビン オオヒラ茸DHボトル800ml です。

 

 

初令幼虫のの雌雄の判別は私にはできないので、雌雄の区別なく、ランダムに15本、菌糸ビンに入れます。

 

菌糸ビンの交換等のプランは以下の通りです。

 

1本目(7月-9月):菌糸ビン800cc
2本目
オス→菌糸ビン800cc(10月-12月)
メス→マット飼育800㏄(10月-羽化)
3本目
オス→マット飼育800cc(1月-羽化)

 

このやり方は菌糸ビンではじめに大型個体になる巨頭の終齢幼虫を育ててしまい、その後、マット飼育に切り替えて、羽化不全や「暴れ(菌床のかき混ぜ)」による小型化を防ぐというものです。

 

この菌糸ビン+マット飼育のプランはこちらのサイトの記事を参考にさせていただきました。→ヒラタクワガタの幼虫飼育方法

 

「幼虫の暴れ(あばれ)」についてはこちらのサイトの記事が分かりやすいです。
菌糸ビンの白い部分が無くなった場合:幼虫の暴れについて

 

温度管理

 

秋冬は幼虫が越冬せずに、えさを食べ続けられるようにするため、20~23度をキープ。→簡易保温室を作って対処。やり方は今度記事にします。

 

春夏は26度を超える高温下で早すぎる羽化を防ぐため、25度以内をキープ。

→簡易保冷室を作って対処。作り方を書いた記事はこちら↓

 

結び

 

24頭全てこのように管理できるかわかりませんが(多分一部は常温飼育に…)なるべくこのプランで飼育できるようにがんばります。

 

明日には菌糸ビンとマットが届くので早速作業に取り掛かりたいと思います。

 

目指すは、オス70mmオーバー、メス40mmオーバーです。

 

次回は作業の様子をレポートしたいと思います。

 

それでは!