セミ化してしまったかなと思ったホペイオオクワガタの幼虫が、7月初旬に羽化してきました。
掘り出してみたところ…
昨年度ホペイオオクワガタ1ライン目の子どもたち
昨年ホペイオオクワガタを2ライン育てました。
今回の羽化個体は、1ライン目の子どものうちの1頭になります。
1ライン目の種親は、♂72㎜♀44㎜ペアでした。
昨年初めてクワガタ飼育に温度管理を取り入れて、試行錯誤していたのですが、その中で最後に羽化してきたメスの個体となります。
メスは全部で7頭でした。
先に羽化した6頭を羽化の早い順に並べてみます。
2020.12.08 → 37㎜(6.5g)
2020.12.25 → 44㎜(11.5g)
2021.01.10 → 45㎜(14g)
2021.01.14 → 43㎜(8g)
2021.03.07 → 45.5㎜(9g)
2021.05.10 → 43㎜(10.5g)
羽化は、早いもので昨年の12月、遅いもので5月でした。
これより更に遅かったのが今回羽化した個体になります。
6月1日の時点でまだ幼虫だか前蛹だかはっきりしない状況で、同じところにずっといて動きがない状態でした。
このラインの子たちの孵化日は昨年6月と推定されるので、丸一年幼虫をやっているわけです。
こりゃひょっとしたらセミ化してしまったのではないか、との疑念がわきまして、調べたところ、温度管理を導入したことで、かえってセミ化させてしまったようなのです。
セミ化現象は私自身としては初めての経験でした。
セミ化現象について書いた記事はこちら↓
上の記事をあげたところ、読者様からセミ化した幼虫に対して対処法があるということを教えていただきました。
要は、いまよりもっと高い温度の場所に置いてみよう、ということでした。
当時(6月時点)は、23‐4度の自室に置いておりました。
自室はエアコンで管理していたので、エアコンの影響がない玄関に幼虫の入った飼育ボトルを置いてみたのです。
玄関は当時25度~27度位で推移しておりました。
それからしばらくして蛹化が確認できたのです。
セミ化幼虫の対処法について書いた記事はこちら↓
セミ化から脱して羽化したメス
羽化は、7月の初旬(1日前後)かと思います。
この幼虫は、昨年9月末の2本目菌糸ビン交換時は、12.5gでメス幼虫の中では2番目に大きい幼虫でした。
10月に入ってから簡易温室に入れ、1月の3本目の交換の時は、11.5gと1g減ってしまいました。
3本目の時に菌糸ビンからマット飼育に切り替えました。
他のメスは、1月もパラパラ羽化し始めていて、この子もすぐに羽化してくるだろうと思い、アバレ防止のためにマットボトルに切り替えたのです。
羽化不全・アバレ防止のための対処策についての記事はこちら↓
そうしたら、なんと1月のボトル交換から実に7か月間このボトルの中で過ごすことになったのです。
アバレ防止用のマット飼育は、成長させるためのものではなく、もうすぐに蛹化に向けて動き出すであろう幼虫を想定しての対処です。
そこへ6か月も幼虫でいるとは思わず、結果として栄養価の低いマットに長くいることになったので、きっと縮んでしまっているだろうと思いました。
また4月5月位から、幼虫が動かずじっとしているので、より一層縮んで小さな成虫が羽化してくるだろうと諦めておりました。
もともと2本目の菌糸ビン交換の時には、2番目に大きかった幼虫だったのにです。
掘り出し
そして本日、掘り出しました。
羽化日は、7月初旬で、羽化から2週間は経っていると思われます。
メスの個体が無事に完品で羽化してくれました。
サイズを測ったところ、なんと、本ラインのメスとしては最大の47.5㎜を飾ってくれました。
てっきり縮んでしまっているだろうと思っていたので、意外だなあ、大きいなあ、というのが感想です。
それまでの最大が、45.5㎜でしたので、2㎜も大きく羽化してくれました。
結び
まずは無事に羽化してくれてよかったです。
大きく羽化してくれたのは意外でどうしてなんだろうと思います。
去年から温度管理入れてみましたが、冬の時期温めたからと言って簡単に大きく羽化してくれるわけではないということがわかり、難しいものだなあと思うことしきりです。
今年度も温度管理引き続きトライしてみようと思いますが、昨年度の経験を生かして、温度管理が功を奏するような飼育ができるようにまた調べたり試行錯誤していきたいと思います。
それでは!