温度管理の失敗でオオクワガタの幼虫をセミ化させた件

昨年2020年6月孵化のホペイオオクワガタ幼虫が現在(2021年5月28日時点)も幼虫をやっております。

 

セミ化してしまったみたいなのです。

 

昨年からはじめた温度管理に問題があったようです。

 

 

セミ化とは

 

ネットで調べると、

 

セミ化とは、もう蛹化しても良い時期なのに蛹にならず、幼虫のままでいること

 

他の同腹の子たちはほとんど羽化しているのに彼女だけ、まだ幼虫。

 

しかも成熟が比較的早いメスにもかかわらず。

 

2か月ほど前までは、幼虫期間が長引いているが、大きなメスが羽化してくるのかもしれない、と期待しておりました。

 

昨年10月の2本目交換の時には12.5gあり、今年1月の3本目交換では11.5gにダウンしたものの、サイズを期待していたメス幼虫でした。

 

しかし5月に入っても、蛹室・前蛹になった様子もなく、しかもこの2か月位同じ場所で動かず、ずっと顔を覗かせているのです。

 

はたと気づきました、これが、セミ化というやつか…

 

セミ化の原因

 

セミ化の原因は、冬場の温度管理にあります。

 

私は昨年初めて(ホペイ)オオクワガタの幼虫飼育に温度管理を導入しました。

 

クワガタの飼育に温度管理を意識的に導入したこと自体がはじめてでした。

 

低温だと死んでしまう外来種にとっては冬場の温度管理(加温)は必須であるわけですが、中国や日本のクワガタ、特に季節感をもっているオオクワガタにとっては、そう単純ではなかったのです。

 

以前のブログ記事でセミ化の原因について私自身が調べたことを書いておりました。

 

セミ化とは、温度管理によって、幼虫が冬を感じることができず、ずっと幼虫でいて羽化しないまま☆になってしまうこと。

 

オオクワ幼虫飼育における温度管理についての記事はこちら↓

 

冬場の温度管理(加温)は大事ですが、一方で国産オオクワガタやホペイオオクワガタは四季がある国のオオクワガタなので、冬場のある時期に低温も経験させておかねばならなかったのです。

 

私の昨年の冬場の温度管理は、

 

10月~2月: 簡易温室 23度  でした。

 

記事でも書いたのですが、12月位までは20度以上で管理したとしても、1-2月位は、20度以下(16‐18度位)を経験させておくべきだったのです。

 

3月以降、じわじわと温度を上げていって、季節変化を感じさせながら、4‐5月で蛹化、位のペースが良かったんだろうと思われます。

 

上の記事を書いた時は、その可能性があるにもかかわらず、まさか自分がセミ化に立ち合うことになるとは思っていなかったです。

 

セミ化したメス幼虫ちゃんのことはとても残念だし申し訳ないですが、今回のことでとても勉強になったというのが正直に思うところです。

 

彼女がいなかったら、オオクワの温度管理、甘く見るところでした。

 

また冬場の加温のし過ぎは早期羽化にもつながりますので、本当に注意してやらなきゃだなと思います。

 

結び

 

今回の学びをまた糧にして、今期のブリードにぜひともいかしていきたいと思います。

 

生体の環境に人為的に手を加えることの難しさと共に、生体をおかしくさせてしまう危うさも感じました。

 

心してやっていきたいと思います。

 

それでは!