殺虫剤に傷つけられたホペイオオクワガタ(メス)の最期

今年4月23日に我が家に来てくれたホペイオオクワ♀45.8mmが9月11日に☆になりました

 

彼女の寿命を短いものとしたのは、殺虫剤からのダメージですが、むろんそれは私の管理上のミスであり、すなはち人災です。

 

短い時間でしたが、彼女との約5か月を振り返り、彼女の最後を語りたいと思います。

 

 

 

ペアリングから同居飼育まで

 

 

福建省産ホペイオオクワガタのペアとして、オス72.1mmと一緒に我が家にやってきた彼女でした。

 

5月7日から3日間の同居ペアリング期間を経て、5月10日産卵セットに投入。

 

5月29日には彼女を産卵セットから取り出して、6月22日の割り出しでは15頭の幼虫を残してくれました。

 

当初ペアの二人は個別飼育でしたが、同居飼育でも長く飼うことができることを知って、同居飼育に切り替えました。それが8月6日のこと。

 

同居飼育について書いた記事はこちら↓

 

これで夫婦で仲良くゆっくり暮らしていってくれたらと思っていたのです。

 

まさか彼らを辛い事態に追いやってしまうことになるとは。

 

殺虫剤

 

 

詳しいことはここでは書きませんが、周り周って、彼らを殺虫剤に汚染されてしまったマットにさらしてしまったのです。

 

それが、9月3日辺りのことです。

 

当初、オスの方が、狂乱錯誤の状態で、メスは調子を崩していないように見えました。

 

それが、オスが具合を悪くして(具体的には、ひっくり返って、起き上がれなくなる、起き上がらせてもすぐひっくり返してしまうの繰り返し)2日後位にメスのほうも同じ反応をしはじめました。

 

ひっくり返ってもがくのですが、起き上がらせてあげるとまた自分からひっくり返ってもがく、という状態です。

 

殺虫成分の作用は一時的なもので、蘇生する可能性もあると信じて、回復を待っていたのですが、ついに9月11日に帰らぬ人?となってしまいました。

 

結び

 

最後は800ccのペットボトルに入れて個別管理していました。

 

殺虫剤では、成虫は、ホペイオオクワガタの2ペアに被害を与えてしまいましたが、その中から☆が出たのは初めてです。

 

今回亡くなった彼女の相方のホペイオオクワ♂72mmは、4日ほど狂乱錯誤でひっくり返っていましたが、3日前から奇跡の復活を果たし、ひっくり返ることもなくなり、元気にゼリーを食べています。

 

また初めに被害に遭ったホペイオオクワ77mmペアですが、メスは翌日には復活し、現在も安定して食事もしています。

 

一番重傷だった77mmのオスですが、こちらはもう1か月近くひっくり返ったままで、寝たきりの状態です。ただ最近は、ゼリーを与えると体の自由はきかないなりにどうも食しているようです。

 

なんとか体の自由を取り戻してくれればいいのですが。

 

殺虫剤にさらしてしまった時の対処法について書いた記事はこちら↓

 

彼女の最後

 

この数日ずっとひっくり返っていた彼女ですが、えさだけでも食べないかと思って、プロゼリーを半分に切って置いておきました。

 

またすぐに自分からひっくり返ってしまうと思ったのですが、上体を起こして、それでゼリーに口が当たるようにして、ふたを閉めました。

 

翌日、ふたを開けて見ると、昨日と同じ体勢で、ゼリーのところに口を持っていってあったので、ああ、ひっくり返っていない、少しは食べれたのかなと思って、その時は、そのままそっとふたを閉めました。

 

その日の夜、寝る前に再び、ふたを開けました。

 

彼女は相変わらず同じ姿勢で、ゼリーを口に付けていました。

 

……

 

あっ!と思った私は、彼女の体に手を触れました。

 

彼女の体は静かに崩れて…手に取って見ると、亡くなっていたのです。

 

彼女には後半はとてもつらい思いをさせてしまいましたが、最後にゼリーを口につけて亡くなっていたこと、それがなんとなく救いです。

 

短い時間でしたが、どうもありがとう。ゆっくり休んでください。

 

 

続きの記事はこちら