今回は日本昆虫界の王、カブトムシの採集の仕方について書きます。
それは私が20歳過ぎまでカブトムシを採集できなかった理由を書くことになります。
カブトムシを採りたい都会育ちの昆虫少年、カブトムシを採りにつれて行ってあげたいお父さんたちにこの記事を捧げます。
1.時期を間違えてた
カブトムシは、夏の盛りに発生するといわれていますが、カブトムシにとっての夏の盛りはいつでしょうか?
ずばり、7月下旬から8月上旬がピークです。
もっと具体的に言えば、7月20日~8月10日のこの20日間です。
カブトムシはこの時期に採集に行くべきです。
6月下旬や7月上旬では採れない可能性が高いです。
8月もお盆を過ぎたらほとんど見られません。
だからお盆休みにお父さんに山に連れて行ってもらう子はまずカブトムシにはありつけません。
時期がとても大事です。お父さんにカブトムシ取りにつれて行ってもらうとすれば、夏休み入って直後位がベストなのです。
私は小中学生の時、父に山に連れてってもらうのはいつも8月お盆過ぎでした。
だからどうしてもカブトムシを捕まえられなかったのです。それでも一度だけメスを一匹捕まえたことがあります。
でもオスでないとね。
2.時間も間違えてた
時間は、日が暮れるころがベストです。
具体的には、19時~21時位までがいいです。
夏、日が落ちてくるのが19時です。その時からカブトムシラッシュとなります。おなかを空かせたカブトムシが樹液酒場にブンブン飛んできます。
真夜中11時以降に行ってもいるのでしょうが、眠いし疲れるし、いいことあるんですかね。
旅館で夕食を食べたら(18時~19時位でしょう)、即樹液酒場へゴーです。
早朝と言いますが、19時~21時で採れるのに、3時~4時にわざわざ起床して採りに行く意味が分かりません。
なんの罰ゲームでしょう?
子どもが夜なかに採りに行くのを予防するために謳っているとしか思えません。でも実際にはそんな早く起きれなくて結局採れないで終わるのです。
私のことです。
採りに行くのなら断然夜、しかも日暮れ時の19時~20時でばっちりですね。
19時だとまだ真っ暗ではないのではというかもしれませんが、この時間になると雑木林の中はほぼ真っ暗です。
とっとと採りに行ってとっとと帰ってくるのが最高です。
3.樹液の出ている木をチェックしてなかった
樹液の出ている木を昼間に見ておくことは必須です。その木を夜見て回るのです。
それをせずに夜、森の中に入っていっても、ぐるぐる回って疲れて何も採れず帰ってくること請け合いです。
夜採集に行くときは、必ず昼の間に下見をしてください。必ずです。
樹液の出ている木は、そんなにあるわけではないのです。たとえクヌギであってもコナラであっても、樹液の出てない木に虫はつきません。
必ず昼間の内に樹液の出ている木を見つけておいてください。それはあなたの採集ポイントになります。
その採集ポイントを夜見回るのです。ほかの木を見回る必要はありません。だから1時間もあればポイント2巡くらいできてしまうのです。
それで十分収穫があるはずです!
もし昼間に樹液が出ているポイントの木を見つけられなかったら、その日の夜の採集は諦めてください。基本的には採れませんから。
旅館の外灯や部屋の窓から偶然飛んでくるカブトムシに賭けてください。
4.雑木林のことがわからない
カブトムシは山だから、とにかく山深いところに行けば一杯いるはずだというのは間違いです。針葉樹林にいってもカブトムシは取れません。
カブトムシは主にクヌギやコナラで構成される広葉樹林、いわゆる雑木林に生息しているのです。
松林やスギ林の中をどんなに探し回っても見つけることはできません。
雑木林を探すことです。キーワードは「雑木林、クヌギ、コナラ、どんぐり」
もし東京に住んでいるのであれば、「東京 自然観察 雑木林」で検索してみてください。雑木林がどこにあるか教えてくれます。
クヌギやコナラの木が見てすぐわからないようなら、なおさらまずは近場の雑木林を散策して、クヌギ、コナラの樹肌と葉っぱを覚えちゃて下さい。
カブトムシは、山深いところに行かなくても日帰りで採れます。
山深いところに泊まりで行くときは、必ずそこに雑木林があるか、カブトムシがとれる林があるか宿主にきいてください。
しかしいくら雑木林があっても先ほどあげたように時期が早すぎたり遅すぎたりしていたら採れません。
当日は宿主にポイントの雑木林のある場所を教えてもらって、そこを中心に昼間に樹液の出ている木を下見しておけば、きっと夜にはカブトムシに会うことができるはずです。
結び
以上私がそれと知らなかったがゆえにカブトムシがとれなかった4つの理由となります。
カブトムシを採るための行動を起こすのはまさに今です。今のうちに準備をしておけば、夏休みが始まったころには、カブトムシが雑木林で待っています。
私は都会育ちの昆虫少年を応援しています。
それでは!
カブトムシ採取は大人になってもドキドキしますね❗
この時ばかりは大人も子どももないですよね。