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- ホペイオオクワガタ
4月25日に届いたホペイオオクワガタ72mmペアですが、次世代の大型個体作出目標に向けて、幼虫飼育計画を立ています。大型とはホペイの場合、70㎜後半~80mmの個体を作出することを指しています。
今回はペアリング(交尾)について書きたいと思います。なおホペイオオクワガタは基本国産オオクワガタと同様の飼育方法で大丈夫ですので、以下オオクワガタとのみ呼びます。
ペアリングの条件
届いたオオクワは、♂♀昨年秋羽化個体ですので、十分に成熟した即交尾・産卵オッケー個体となります。
羽化してから一冬しっかり寝かせてあるのです。ヤフオクでも昆虫ショップでも「即ブリ可」と表示してあるのはそういうことです。
これがその年の2月羽化とかになるとその年のブリードは微妙になります。
一般には羽化して半年たち、後食(こうしょく)(餌を食べ始めること)も確認できたらブリードオッケーとなります。
ただその年の2月3月に羽化した個体は、半年後は8月に入ってきます。オオクワガタの♀は、8月を過ぎると、敏感に季節を察知して産卵モードの店じまいを始めます。
ブリードを始めるベストは、5、6、7月ですので、もしその年早春羽化個体(いわゆる「新成虫」)を入手してしまった場合は、今年は個体を目で見て楽しむことにしてその個体でのブリードは来年にしましょう。
今年ブリードを始めたい方は、いま言った即ブリ化の個体を、4月か5月、遅くとも6月には入手しましょう。いまこのブログをみて、ブリードをやたいと思っている方はなるべく今すぐにでも即ブリ可個体を手に入れてください。
私の実体験談
実際私がオオクワガタのブリードを始めたころは、オオクワ買うなら新しく羽化した個体にしたほうがいいじゃんと思い込んでいました。
もちろんその年に交尾もしてくれると勝手に信じこんでいました。
ペアリング(同居)させて(実はしてなかった)、産卵セットを組むと、メスがよく産卵材をかじってくれるではないですか!これはたくさん卵を産んでいると思ってワクワクしていたのです。
(実際メスは自分が隠れる場所が欲しいから卵を産まなくても産卵材を入れれば、がりがり材をよくかじります。)
しかし実際に卵・幼虫の割り出ししてみたら、以上の理由で全く卵が取れず「なんでやー」と大層がっくりきたものです。
この誤りに気付くのに、私は2、3年かかったかなあ~
たまたま幼虫が取れたこともあったですが、この新成虫と即ブリ可個体の決定的な違いが分かったのは、おそらくオオクワ飼育初めて2、3年たってからです(-_-;)
それからメスの産卵の時期も、9月でもまだ暑く、活動しているんだから産んでくれるでしょうという甘い思い込みがずっとありました。
それもしっかりとした知識となるまでは、なんで産卵セット組んでいるのに産まないのだろうと悩みの種でした。
ペアリングの方法
オオクワガタのオスは基本的にメスに優しくてめったに同居させても乱暴をふるったり、挟んで殺してしまったりはしないので、基本は同居させて、交尾するのを待ちます。
オオクワガタはとても繊細なクワガタムシですから、交尾に関しては、人の見ている前ですることはないでしょう。
目の前でオスとメスを狭い場所に一緒に入れて実際に交尾するのを目で確認するのをハンドペアリングと言いますが、オオクワガタにはこれは向きません。小ケースに同居させてしばらく放っておきましょう。
どれくらい同居させとけばいいのかという疑問があります。10日間位、1週間位、3日位、一晩。人によって諸説ありますが、私は3日間の同居と決めています。
どこかの昆虫ショップのスタッフに尋ねたら、「3日間同居させて交尾してないのは考えられないよ」、と言われたのが決定打でした。
無駄に長く同居させても時間がもったいないですよね。
同居中はオスはメスに何回となく交尾を迫りますが、メスは基本、一回の交尾で十分にそのシーズン卵を産むだけの準備ができるそうです。
何度も交尾したほうが、たくさん卵を産むというのは間違いです。
交尾は♂♀どちらにとってもすごくエネルギーのいる作業なので、回数が多いとその分寿命も縮まります。ペアリング後も種親を長く大事に飼育したいのなら、やはり早々に同居を切り上げたほうがいいでしょう。
同居させている間は、餌を十分にセットして、暗く静かな場所においてそっとしておいてあげましょう。
今日は巨大オオクワガタ作出のための飼育方法として、ペアリングについて私のわかっている範囲また今までの経験からの改善点を記しました。お役に立てれば幸いです。次回は、産卵セットについて書きたいと思います。
それでは!