ヒメオオクワガタのペアリング

福島県産ヒメオオクワガタ、オスメス目覚めて、えさを食べ始めて、1週間が経ちましたので、ペアリングを試みました。

 

ハンドペアリングを試みたのですが…

 

 

ハンドペアリングを試みる

 

オスの方は、1月2月もちらほら出てきて、ゼリーを食していたのですが、3月に入ってからは毎日顔を見せてくれるようになりました(ゼリー爆食い)。

 

メスは3月に入っても姿を現さず、私としては、もんもんと待ち焦がれていたのですが、ついに先週末姿を現し、翌日からは、ゼリーを食し続けております。

 

そしてきょう、ついにペアリングを決行することにしました。

 

やり方はハンドペアリングです。

 

オスメス、昨年9月採集個体ですので、メスは既に交尾済みで、いわゆる持ち腹だとはおもったのですが、いきなり産卵セットに投入して産むだろうかと疑念がわきました。

 

念には念を入れて、オスと交尾させたほうがいいのではと思い、ペアリングすることにしたのです。

 

昨年交尾した受精卵を、越冬後もメスが持ち続けて産卵するというのは、なんか信じがたくて、やっぱり交尾を確認してから産卵セットに入れたほうが確実だろうと思ったのです。

 

しかしヒメオオクワガタのハンドペアリングなんてあまり聞かないし、ハンドペアリングで交尾してくれるかなと疑問でもありました。

 

まあやってみようということで、ハンドペアリング用のプリンカップ(底に発泡スチロールの板をはっつけてある)に、メスオス入れてみました。

 

 

 

結論としては、1時間位粘ったのですが、人前ということがあるのでしょうか、オスのスイッチが入らずじまいで、断念することにしました。

 

もっと粘ればうまくいったのかもしれませんが、私の感じだとヒメオオクワガタはハンドペアリングは向かないのではないかと思いました。

 

同居ペアリング?

 

必然的に同居ペアリングになるのですが、同居ペアリングは目視できないので確証がもてません(今回は確証をもちたいというのが目的なので)。

 

更にメスが交尾を拒んでオスによるメス殺しという結果には絶対にしたくなかったので、どうしようかしばし悩みました。

 

顎縛りという手もありますが、ヒメオオクワガタは小柄だし、縛るのも難しいそうだなあ(縛っても外れたり)とも思ったりして…。

 

結論としては、顎縛りはしないで、2-3日同居させるということにしました。

 

毎日気を付けてみておいて、メイトガードでもしてようものならすぐに取り出すという算段で、同居ペアリング2-3日やってみようと思ったのです。

 

この間悩んでいた時間30分位、オスをケースに戻し、その後、メスもオスエリアに投入しました。

 

 

オスは、ケースに戻すとすぐに潜ってしまい、メスだけが今は見えていますが、この後すぐにメスも潜ってしまいました。

 

気にはなるけど、これでしばらく様子を見ようとケースのふたを閉め、ケースを玄関の所定の場所に戻します。

 

ちなみに、今日の玄関の昼間の温度は18.5度位ありまして、玄関でもかなり暖かくなってきました。

 

19度を超えたら、保冷室を準備しなくちゃならないかなと思っております。

 

1時間半後、オスの猛烈アプローチ

 

二人を同じスペースに入れてから、1時間半ほどしてケースを外から覗いてみると、うれしいことに、まさにオスがメスと交尾する寸前のところでした。

 

オスはメスの上にかぶさり、メスが逃げないように前は大あごで抑えて、いままさに交尾が始まろうとしています!

 

 

と、思ったのですが、オスは完全にスイッチが入ったようで、メスを捕えようとしているのですが、メスが逃げて逃げて逃げまくる。

 

それでもオスは何度もトライしており、それが30分間位ケースの中で展開されました。

 

私はそれを外から見て、決定的なシーンを撮ろうとスマホカメラを手にじっと観察。

 

30分が過ぎて、メスは今度は、ミズゴケの中に潜り込もうとしましたが、オスはそれも追っていこうとしておりました。

 

30分見てて、思ったのは、このメスは完全に交尾は拒絶しているな、ということです。

 

どうもこのまま一緒にしていても交尾を確認することは出来なさそうだし、二人とも体力消耗してしまうだけとおもい、二人を引き離して、メスはしきりで分けたもう片方のスペースに戻しました。

 

考察

 

それで思い出したのが、SNSのクワガタグループのメンバーの投稿です。

 

ヒメオオクワガタではないのですが、昨夏採集したメスを越冬させたのちペアリングさせようと思ったら、執拗にオスの求愛を拒むというものでした。

 

そこでベテランのメンバーが答えるところによると、メスが野外採集個体の場合、越冬しても昨年交尾済みで、お腹の中に既に精子を十分に持っている場合には(いわゆる「持ち腹」)、交尾を拒絶することもありうる、とのことでした。

 

逆に野外で活動している未受精卵しか持っていないメスが交尾を拒絶することはまずないとのこと。

 

結論的には、ペアリングは、どちらにしても不成立で、その理由は、メスが交尾済みで、既に精子を十分に有している(産卵できる)状態にあるので新オスからの交尾を拒絶している、と判断することにしました。

 

結び

 

ペアリングは不成立でしたが、人前ではなく、オスメス2頭だけで静かにおいておけば、結構すぐに交尾行動にオスが出ることも分かったので、それはよかったです。

 

紆余曲折がありましたが、メスは産卵準備オッケーということで、早々に産卵セットを仕上げて、メスを投入していきたいと思います。

 

保冷室に入れるかどうかは、まだちょっと悩むところですが。

 

産卵させられるかが最難関なのですが。チャレンジです。

 

それでは!