7月6日の午後から時間がとれたので、今年初めてのクワガタ採集に出かけました。
えー、結果、何も採れませんでしたが…そんな採集記になります。
15年以上ぶりに採集に出かけてみた
実は、野外採集に出かけるのは、15年以上ぶりになるかと思います。
わたしいま49才ですが、採集に出かけていたのは30才位までで、その後は、自宅での飼育のみでクワガタ趣味を細々とやっておりました。
44才位から数年途切れて、昨年48才からコロナ禍という災害がきっかけになって、再びクワ活を始めました。
今回出向いた場所は、20代後半位の時、足しげく通った場所です。
そこで生まれて初めてヒラタクワガタを捕まえたので、正直思い入れのある場所です。
しかし、当時も一度きりたまたま採れただけで(その時はオスを2頭)、採れたのはそれが最初で最後でした。
たしか6月だったと記憶しています。
当時は再びヒラタを採りたいと思って何度となくでかけましたが、その後なんど行ってもヒラタも採れないし、7月に入ると、コクワも採れなかったように思います。
思うにあの場所は5月から6月がピークなのかもしれません。
今回はそんなことは忘れていましたし、もう10数年も前の採集場所でしたので、状況がどうなっているかもわからないので、とりあえずそこに向かうことにしました。
当時はその緑地全体でどこに樹液を出すクヌギ・コナラがあるかは大体把握していました。
その時の記憶が役に立つのか?
現地は新宿から1時間以内のところですが、最寄り駅からも結構歩いた覚えがあるので、そこにもストレートに行けるかどうかちょっと不安です。
しかし当時と違っていまやスマホという強い味方があるので、スマホの地図を見ながら歩いていたら、大体10分位で到着できたので、まずはほっとしました。
現地に到着したのは16時過ぎです。
先週から今週にかけて東京地方はずっと雨模様で、この日も曇り時々雨といった天気でした。
16時の段階で、曇り空でかろうじて雨を持ちこたえている感じでした。
まあ降ったとしても、小降りだろうと思ったので、そこは気にせずに行こうと思いました。
緑地帯の入り口まで来て、いよいよかという気になり少し緊張しました。
まずは1時間位かけて樹液の出ている木をチェックする予定ですが、全然樹液が見つからなかったらどうしようと不安になりました。
10数年前は、結構樹液の出る木があったはずですが…
緑地帯の中へと入っていきました。
私がポイントにしていた場所は、入り口からしばらく歩いたところにあります。
雨が連日降っていたせいで、足元が悪く、泥になったり滑りやすくなっていたりして、注意が必要です。
気を付けて歩いている内に、かつて見たことのある風景が現れました。
「ああ、ここだ、ここからポイントの木に向かっていったのだ」
緑地内は小高い丘になっていて、軽く登ったり下ったりして歩いていきます。
昔懐かしい緑地内の地図が立ててあり、その周辺に確か樹液の出る木があったような気がします。
その木はすぐに見つかりました、地図の真後ろに立っているクヌギの木です。
根元のところから樹液が出ています。
クワガタが隠れやすそうな隙間もあります。
後ろを見ると後ろもやはり樹液をたらしていました。
その後、上りの道を小道沿いに歩いていると、小道沿いのクヌギの木からやはり樹液が出ているのを発見しました。
後ろ側を見るとそこにも樹液を出しています。
とりあえず、樹液の出る木を見つけたので少し安心。
しかし足元が悪く、歩きずらいので、このままこの緑地全体を見て回るのは難しいなあと思いました。
更に小道沿いに歩いていくと、小道から外れた林の中に樹液の出ている木があったような気がして道から外れて木を探してみました。
するとやっぱりありました。
今度も根部から樹液が出ています。
その木のすぐそばの木も樹液を出していました!
雨に濡れているのでちょっとわかりにくいですが、樹液の場合はショウジョウバエとかがたかっているし、樹液の匂いもするので、わかります。
その後も、緑地内を歩いたのですが、小道自体が以前とは違っていたりして、なかなか昔のポイントの木は見つかりませんでした。
またこの緑地の雑木林自体管理されていて定期的に伐採もされているので、それでなくなっているものもあると思います。
夕方の見回りで見つけた樹液の出るクヌギ・コナラは5本でした。
もっと探せばあると思いましたが、足場が悪いのと、久しぶりで疲れたのもあって、一旦17時過ぎに入り口まで戻り、街区の通りに出て、休憩することにしました。
街中の緑地なので、そのすぐ近くは車も通っているし、自販機もあります。
久しぶりに林の中を歩いて、汗をかきのどが渇いたので、自販機で立て続けにジュースを3本消費してしまいました。
緑地からちょっと歩いたところにバス停があり、そこにベンチもあったのでそこでしばし休憩することにしました。
19時に採集開始ということで、1時間半位停留所のベンチとその周辺をぶらぶら歩きながら過ごしました。
文庫本も持ってきましたので読みましたが、30分位で読むのは飽きてしまいました。
18時50分 いざ出陣!
バス停留所からポイントの入り口まで10分位かかりますので、18時50分に立ち上がり、いよいよ先ほどみたポイントへと向かうことにしました。
大体19時を過ぎると雑木林の中は、暗くなり、夜の顔になります。
それで先ほど見つけた樹液のでるクヌギ・コナラ5本を見て回りました。
一回見て回るのに15分位かかるので、19時から2往復ぐらいして見て回りました。
結果ですが、どの木にもクワガタはついておりませんでした。
ヒラタがいたら最高!と思っていましたが、コクワすら見ることができませんでした。
おまけに、上り道で足を滑らしてしまい、お尻はつきませんでしたが、前に倒れて、左手に泥がべちゃとついてしまいました。
幸い右手は無事でしたので、左手をふきふきしただけで済みましたが。
2往復目あたりから雨もしとしと降り始めてきました。
休憩中は曇れども雨は降らずにいてくれました。
最後にあの木だけもう一度と思った木を見てみると、なにかコクワのメスらしきものがいたので、すかさずゲットして、一時保管用のビニール袋に放り込みました。
ポイントの入り口に戻ってきて、コンクリートのところがあったので、そこで捕まえたコクワのメスらしきものをビニール袋から取り出し、小さいタッパーに入れて、改めて見てみました。
するとすると、どうもクワガタではないようなのです!?
ちょっとカブトムシぽいので、カブトムシのメスかとも思ったのですが、それにしてはあまりにも小さい。
3センチもないのです。
え?コガネムシ?
うーん、それともちょと違うなあ~
それでまたスマホの登場です。
ぼくの頭の中ではある虫の名前が浮かんでいました。
もしや、コカブト?!
スマホでコカブトの画像を検索すると、やはりコカブトそうです。
コカブトのことは、よく知らないし、オスだかメスだかもよくわからないので、持って帰るかどうかしばし迷いましたが、結局緑地に戻して、帰ることにしました。
帰りの電車の中、コカブトをスマホで調べてみると、いわゆるカブトムシとは全く生態の違った変わった甲虫であることがわかりました。
樹液ではなく肉食の甲虫で、他の虫や虫の死骸を食べるとのこと。
よ~く見ると、小さな突起のようなツノがありますが、ヤマトカブトとは似ても似つかぬものと判明し、持って帰らなくてよかったと思いました。
結び
久しぶりのクワガタ採集は、収穫なしに終わりました。
強いて言えば、雑木林の空気を吸えたことと、樹液をだしているクヌギを見れたことが収穫でしょうか。
10数年前もたしかそうだったような気がしましたが、7月位からむしろ採れなくなっていたように思います。
市街地の中にある緑地帯なので、6月下旬から7月に入ると地元の子どもたち等の採集圧のせいなのでしょうか。
今回も一往復目回っていた時、家族ずれの採集隊にも遭遇しました。
7月下旬から本来ならば、カブトムシが発生してくると思いますが、子どもたちとかちあっちゃうと嫌だな思います。
今度もし来るなら、来年6月初旬位に来てみたいです。
今回は連日の雨、曇り空の中で、ボーズでしたので、ちょっと残念な採集となりました。
次は7月の下旬にもう一か所、10数年前通った場所(今度はもっと自然度の高い町にある)に出かけていきたいなと思います。
今度はカブトムシのシーズンになるので、カブトムシをさがしに…
それでは!