国産オオクワガタ(森田ゴールド)、ホペイオオクワガタ(森田プラチナ)の産卵セットを同時に組んで、各メスを産卵セットに投入してから9日が経ちましたので、ここで中間報告です。
産卵セットの中(材の状態)はどうなっているでしょうか?
国産オオクワガタ(森田ゴールド)
5月17日に産卵セットに投入し、その時は、前の記事に書いた通り、自室の発泡スチロールの簡易温室に保管しておりました。
管理温度を24度で管理したかったのですが、自室では他に22‐23度管理が必要な種も飼育していたので、既にクーラーを入れておりました。
ケースはクリアスライダーのラージだったのですが、4日後に簡易温室を覗いてみると、ケースのふたに水滴が…
部屋自体を冷やしているからか、クリアスライダーの保湿力が優れているからかわかりませんが、ちょっと焦りました。
マットはそこまで加水してないし、産卵木は植菌カワラ材なのですが、こんなに湿度高そうでオオクワガタ大丈夫だろうかと思ったのです。
何となく乾燥に強いオオクワガタには、もうちょっと通気性の良い環境のほうがいいのではないかと思いました(実際のところは分かりません。ご助言いただければ幸いです)。
それで急きょ、簡易温室から出して、昨年と同じく玄関に置くことにしました。
ちょっと温度落ちるかなと思いましたが、大体23‐24度で推移しているようだったのでまあいいかなと。
産卵セットの組み方とメス投入時の記事はこちら↓
5月26日で9日目となりましたので、今回は4日目よりもちょっとだけ入念に産卵セットの中を観察してみました。
まずは、国産オオクワガタ(森田ゴールド)の産卵セットから。
ゼリーは全然食べてなくて、腐っていたので、新しいのに変えてあります。
見たところ、左の産卵木のほうが崩されてかじられているように見えます。
しかしこの左の産卵木はくせもので、植菌カワラ材なのですが、これが、かなり柔らかめの材なのです。
オオクワガタはこんな柔らかい材に産むの?!と言いたくなるような材で、私としては外れ材だと思ったのです。
今回私は初めてオオクワにカワラ材を使ったのですが、SNSのグループのメンバーによると植菌カワラ材は、当たり外れが多いとのことです。
ただ当たれば爆産も可能とのことでした。
9日目にしてチェックしたところ、意外にもメスは、こちらの柔らかいほうの材に食い入っていたのでした。
他方、右側にはまだシフトしてないようです。
(右側の産卵木(植菌カワラ材)、ほとんどマットに埋まったまま、手つかずですね)
オオクワの場合は、柔らかいと穴ばかりあけて、その中を住処にしちゃうとかいうこともあるから、左の産卵木はただかじられているだけかもしれません。
あるいは柔らかい材好みなのかなあ、とかいろいろ考えてみましたが、答えなどわかるはずもないので、割り出し結果をみてみるしかないですね。
現時点としては、左側の柔らかい材がかなりかじられているというところです。
(左側の産卵木のかじられ痕)
メスを取り出す時期なのですが、状況を見て、2週間から3週間としています。
まずは2週間後(後5日)にもう一度チェックして、産卵木の状態をみて決めたいと思います。
ホペイオオクワガタ(森田プラチナ)
早速、産卵セットの中身を見ていきます。
ホペイの方は右側の材が掘り起こされていて、かじられている様子です。
樹皮(転倒防止用)をどかすと、かなり浮き上がってきてますね。
丁寧に見てみると表面からでも産卵痕らしきものがあるような。
一方、左側の材はマットに埋まったままで、ほとんど手つかずです。
ゼリーは前のはほとんど手つかずで腐っていましたので、新しいのに取り替えました。
右側の材、裏っかわも見て見ればよかったのですが、メスも見えたのでなんとなく気が引けて、そのまま、ケースのふたを閉めました。
メスを取り出す時期は、2週間後の5月30日辺りにもう一度しっかり材の状態をチェックして決めたいと思います。
結び
以上9日目の様子でした。
産卵木が2本入っているから、どちらのメスもまだ片一方の木しかかじってなかったですね。
まずは2週間後(実際は5日後)の状態をみて、メスの取り出し時期を決めたいと思います。
材が2本入っているので3週間位たってからの方がいいのかな。
昨年ホペイオオクワを2ラインブリードしたのですが、片方のラインは産卵セットに3週間入れて、更に3週間後に割り出しを行ったら、2令幼虫が7頭も出てきました。
できれば初令で採って菌糸ビンに入れたいところです。
メスを取り出したらすぐに割り出しして、卵を採って、卵の管理から始めるというのも手もあるのですが、それは卵管理のリスクがあるんですよね(私には苦手意識が…)。
去年は卵管理で苦労しましたので(結局孵化せず仕舞いで終わりました)。
状況を見ながら臨機応変にですかね、まだまだ難しいですが(;^ω^)
5日後の2週間時チェックでまた報告しますね。
それでは!
追記.2021.06.01 ご助言いただきました。やはり上の写真のようにケースのふたに水滴がたまるというのは一般的にはオオクワガタの産卵セット・環境としてはよくないようです。今回の場合は、ケースの問題というよりも埋め込みマットの量とマットの水分量の問題のようです。マットの水分量はもっと少な目、マット自体の量ももっと少な目でよかったと思います。国産オオクワは高湿度の環境でも産地によって生む個体もいるようですが、概して湿度は高すぎないことが産卵数を伸ばすためにも必要とのことです。