2020年度ホペイオオクワガタ1ライン目の羽化結果と振り返り

2020年6月割り出しホペイオオクワガタ1ライン目がおおむね羽化し終えました。

 

あと2頭メスの羽化を待つ形なのですが、現時点での羽化結果とこの一年間の飼育の全体の振り返りをしておこうと思います。

 

 

1ライン目の種親は…

 

昨年4月にヤフオクで購入した生体ペアで、累代F10になる出品者さんの福建省産のオリジナル血統でした。

 

♂72mm♀44mmのペアでした。

 

落札時の記事はこちら↓

 

昨年のこの記事からクワガタブリード<ホペイ編>がはじまりました。

 

5月に産卵セットを組んで、6月に割り出して、はや1年が経とうとしております。

 

バタバタな1年でしたが、それでも当時は、大型(70㎜後半)の個体を作出するぞおと勢い込んでいました。

 

割り出しで15頭の幼虫と卵が数個採れたのですが、結果羽化してきたのは、10頭(メス2頭はまだ)でした。

 

卵は結局孵化せず、2本目の菌糸ビン交換で、2頭が☆になっており、これで13頭、オス6頭の内、3頭が、幼虫時のトラブル及び蛹化不全・羽化不全で☆になってしまいました。

 

メスは全7頭で5頭までが無事に羽化しており、2メスのみ羽化待ち状態です。

 

羽化結果♂

 

オスにトラブルが多くあり、無事に羽化できたのは3頭、完品羽化は2頭で、1頭は羽パカという結果です。

 

完品羽化の2頭が比較的早い時期(1月末2月頭)に続けて羽化してくれて、しかもサイズもそこそこあったので、これは期待できると思ったのですが、その2頭が最初で最後の完品羽化個体となってしまいました( ;∀;)

 

完品羽化個体の羽化当時の記事はこちら↓

 

1月29日羽化 76㎜

 

最終体重(菌糸ビン2本目交換時)が25gで、人工蛹室にて羽化させた個体です。

 

蛹体重は20gでした。

 

 

サイズがよかったので、幸先いいなあと思ってしまったのですね。

 

2月1日羽化 74㎜

 

当時の計測では、75㎜だと思ったのですが、いまもう一度丁寧に測ると74㎜でした(-_-;)

 

羽化トップの2頭が75㎜超えということで更に幸先いいなあと思うことに。

 

 

しかしこの後からだんだん辛くなっていくことに…

 

2月22日羽化 74㎜(羽パカ)

 

 

この個体はいろいろ苦労がありまりました。

 

蛹の時に人工蛹室に移したのだけど、蛹の大あごが上下にずれていたのですね(アゴずれ)。

 

それで色々調べて、アロンアルファで、大あごの先をくっつけて、ずれを矯正することに。

 

蛹の矯正法など知らなかったので、驚きと共にとても緊張して作業しました。

 

顎ズレ矯正の記事についてはこちら↓

 

これで、うまく羽化できてくれれば一つの成功事例になるなあと期待していたのですが、ふたを開けて見たら、羽パカで羽化させてしまいました。

 

大あごはそんなにおかしくなく羽化してきたのでよかったのですが、人工蛹室は使いまわしている内に横幅がだんだん広くなってしまったようです。

 

うまく腹ばいになれなかったのです。

 

そんな彼ですが、いまは元気にしており、後食もぼちぼち始めました。

 

4月10日羽化 ?76㎜(羽化不全、重度の羽パカ)

 

本ライン最大サイズが期待された個体の羽化が4月10日ありました。

 

2本目交換時22.5gから3本目交換時には27.5gにアップした個体でした。

 

3本目交換は1月5日で、菌糸ビンからマットに変更しました。

 

羽化は思いのほか時間がかかって、3本目交換から3か月後でした。

 

かなり重度(私の経験でも初めて)の羽化不全で羽化してきました_| ̄|○

 

 

3本目からマット飼育にし、ビン底に蛹室を作ったので、ビンも逆さにするなどして、羽化不全にならないように気を付けていたので、とても残念です。

 

3週間後にボトルを確認すると、既に☆になっていました。

 

亡くなっていた時のことを書いた記事はこちら↓

 

羽化まで行かなかった子たち

 

1頭は2本目交換時28.5gあった子だったのですが、その時のビン交換時に幼虫を傷つけてしまい、2本目なんとか潜りはしたものの(潜るのに1日かかった)、3本目交換時には生きてはいましたが13gにダウン。

 

(3本目交換時の幼虫)

 

傷が出来ていて何も食べれなかったのでしょう。

 

4月に恐る恐るマットボトルを掘り返したところ、☆になった幼虫が出てきました。

 

もう1頭。最後に羽化するはずだった子で、このライン唯一常温飼育で育てた子でした。

 

3本目も菌糸ビンにしたのですが、4月になっても幼虫の姿も蛹室も見えてこず、心配になって、4月中頃、掘り出してみたのですね。

 

そうしたら内側から、前蛹がでてきて。

 

まだ蛹にもなってないじゃん!と、温室飼育と比較して常温飼育の成熟の遅さを思いつつ、慌てて、蛹室を壊さないように菌糸ブロックを詰め直したのです。

 

しかしその微妙な段階で掘り返してしまったのがいけなかったのでしょうか。

 

2週間ほどしてもう一度掘り返してみると蛹にはなっていましたが、頭の方がつぶれた蛹が出てきました。

 

あちゃ~やっぱり蛹室壊してしまっていたんじゃん_| ̄|○

 

それから数日後また確認すると蛹の状態で☆になっておりました。

 

私が悪かったのかなあ、ごめんなさい_(_^_)_

 

以上がオス6頭の顛末でした。

 

最初の羽化個体2頭がうまくいっていたので、幸先いいと思ったのですが、結果はなかなかしょっぱいものとなってしまいました。

 

しかも飼育者のミスも結構ありで、いろいろ反省するところ多いです。

 

羽化個体♀

 

メスはオスに比べると今のところ羽化を失敗した個体はおらず、羽化待ちの2頭を残すのみとなりました。

 

 

全7頭です。こちらはデータだけ載せておきます。

 

羽化日 サイズ(最終体重)

2020年

12月8日 37㎜(6.5g)

12月25日 45㎜(11.5g)

2021年

1月10日 44㎜(14g)

1月14日 43㎜m(8g)

3月7日 45㎜(9g)

羽化待ち

・蛹(10.5g、常温飼育)

・幼虫(11.5g)

 

現在いまだに幼虫なのが1頭いまして、実はこれはちゃんと羽化してくるか心配です。

 

今現在もビンから見る限りは前蛹にもなっていないようなのです。

 

メスでもあるし、冬場は温室にも入れていたのに、まだ幼虫って、これは何だろう、とちょっと不気味になってきました。

 

これがもしや「セミ化」というやつじゃないだろうか…

 

6月割り出しなので、本当にもう数日で、丸一年ですからね。

 

ちょっとヤバい気がしています。

 

セミ化についてもちょっと調べてみたいと思います。

 

またご指摘等ありましたらぜひコメントくださいませm(__)m

 

結び

 

主にオスを中心に見てきましたが、昨年意気込んていたようには、結果としてうまく飼育できておらず、いろいろ残念なところがありますが、この1年でかなり勉強したとおもうので、それを今期のブリードにいかしていければなと思います。

 

それでは!