モーレンカンプオウゴンオニクワガタブリード法まとめ記事を書きました。

 

目指せ、60㎜オーバー

 

 

種親の成熟

 

羽化後、4か月位たってからがいいようです。

 

休眠期間:2か月、後食:1か月半~2か月 → ペアリング~産卵セット

 

初めてモーレンを手にしたのは、ショップのブリード品でした。

 

2020年12月羽化で、2021年2月の頭に後食を開始して早々のペアを購入しました。

 

ちょっと休眠期間が短い感じがしましたが、案の上、購入にしてすぐに産卵セットを組みましたが、うまくいきませんでした。

 

 

なんとかペアリング(ハンドペアリング)は成功したのですが、メスがまだ成熟していなかったようで、産卵セットに投入しても全然産みませんでした。

 

もうこのメス(ペア)では産まないのじゃないかと思ってあきらめていたのですが、5月になってダメ元でもう一度産卵セットを組んだら、普通に産卵始めました。

 

 

この種親の子たちの多くが、昨年12月~今年1月に羽化してきましたが、20度~21度の管理で休眠させていて、大体みんな2か月で起きだしてきます。

 

1か月半から2か月はしっかり後食させて、それでやっと成熟十分(ペアリングOK)という感じでしょうか。

 

産卵セット

 

私は、カワラ菌床と植菌レイシ材の2つの方法で、産卵セットを組みました。

 

2つの理由で、植菌レイシ材を使ったほうがいいように思います。

 

カワラ菌床産卵セットは、反応するメスもいるのですが(多くは反応するのかもしれませんが)、私の飼育した種親モーレンのメスは、カワラ菌床には反応しませんでした。

 

レイシ材にしたところ、うまいこと穿孔して、産卵してくれました。

 

カワラ菌床には反応しないメスもいますが、レイシ材は確実に反応します。

 

カワラ菌床に反応しないメスに出会ってしまった場合、カワラ菌床がもったないことになるので、わたしは確実に反応するレイシ材一択で今後はいこうと思います。

 

もう一つの理由は、採卵ができるからです。

 

カワラ菌床で産卵させて、ある程度幼虫が育ってから割り出すという方法がありますが、これだと産んでいるかどうかもわからないし、割り出してみないと何頭幼虫が採れるかわからない、菌糸ビンの用意もしずらいというデメリットがあります。

 

レイシ材からの割り出しの場合は、産卵セットにメスを投入して材に穿孔後、大体10日をめどに卵で割り出します。

 

 

卵での割り出しなら、孵化までの間に菌糸ビンの用意ができます。

 

メスが産んでるのかどうかもすぐにわかります。

 

幼虫飼育に使うカワラ菌糸ビンは、近年手に入りづらいので、調達するための時間的な余裕があると安心です。

 

孵化した幼虫は、すぐに800㏄以上のカワラ菌糸ビンに投入します。

 

孵化直後の幼虫を菌糸ビンに入れるのは菌に巻かれて危険だという意見もありますが、一方で、巻かれてしまうのは、そもそも脆弱な幼虫だったのだという意見もあり、わたしは後者の見解を採りたいと思います。

 

孵化したら、ダイレクトに800㏄~菌糸ビンに今後は投入します。

 

卵の管理がよほど苦手でなければ、レイシ材による材割採卵がおすすめです。

 

レイシ材に産み付けられた卵が菌に巻かれてしまうことはあるので、割り出し・採卵は10日以内でやったほうがいいと思います。

 

なお産卵セット時の管理温度は23度が適温です。

 

卵の管理方法

 

卵の管理方法は主に以下の2つですね。

 

・プリンカップに加水したマットを詰めて、そこに卵を置いておいて待つ方法。

 

・プリンカップに加水したティッシュを敷いて、そこに卵を置いて待つ方法。

 

わたしは前回は、200㏄プリンカップに産卵一番を8~9割詰めて、その上にくぼみをつけて、卵をおいていきました。

 

 

ただ産卵一番は幼虫のえさにはならないので、孵化したらすぐに取り出さなければなりません。

 

オウゴンオニ系統に特化したマットもあるようなので、それなら小プリンカップにマットを詰めて、マットの中に卵を入れて、孵化してもしばらくそのマットで管理することもできそうです。

 

オウゴン&メソトプス用・低添加微粒子マット 1 袋 10 リットル

 

ティッシュを敷いて管理する方法も勧められましたが、ティッシュが乾いたら途中で霧吹きしたり、ティッシュの交換したりしなければならないらしく、卵を濡らしたり、移動させたりするのが怖いわたしはちょっと二の足を踏んでしまいます。

 

コスパは最高にいいですけどね。

 

カワラ菌糸ビンの確保

 

カワラ菌糸ビンが不足しているようで、調達に手間取りました。

 

しかもカワラ菌糸ビンは少し~かなり割高です。

 

自分なりにカワラ菌糸ビンをどこから調達するのか見当をつけておいた方がいいです。

 

わたしは前回は、大夢Kを使っておりました。

 

しかし、購入先のショップでも品不足で、すぐ手に入らないことも多く、ひやひやしました。

 

わたしは次期はこちらのカワラ菌糸ビンを使ってみようかとおもいます。

 

N-1100 カワラタケ菌糸ビン1100cc

 

コスパが良くて、品不足になりにくいと聞いておりますので。

 

品質はちょっと不安ですが…

 

わたしは前回は、カワラ菌糸ビン800㏄で幼虫飼育しましたが、大型を目指すなら、800㏄を3本は使うべきです。

 

これは明らかに差が出ますので、迷わず3本使ってください。

 

前回実績では、2か月に1回程度のスパンで菌糸ビン交換していたので、やはり安定確保は重要かと思います。

 

 

幼虫飼育

 

幼虫飼育のポイントは、以下の2点です。

 

①温度管理

 

大型を目指すにあたっては、なるべく幼虫期間を長くするのがポイントです。

 

早ければ、4~5か月で羽化してきてしまいます。

 

産卵時の適温は23度ですが、幼虫飼育時は20度位で管理できるといいのじゃないかとおもいます。

 

前回もなるべく室温が高くなりすぎないように気を付けていましたが、真夏はどうしても23度~25度位の管理になってしまったかと思います。

 

次期は簡易保冷室に入れて管理することも考えております。

 

幼虫期間6か月~8か月位かけられるといい結果が得られるのじゃないかなあと思います(前回の経験からのわたしの推測です)

 

②アバレ対策

 

オウゴンオニは菌糸ビン交換時によくアバレるようです。

 

モーレンカンプも例外ではなかったです。

 

2本目交換して1か月足らずで菌糸がボロボロになり、交換を余儀なくされるということもありました。

 

アバレてしまうと減量してしまうし、無駄に菌糸を砕き散らしてしまうので、なんとかアバレないように工夫したいところです。

 

ショップできいたアバレ対策をシェアします。

 

①調達したカワラ菌糸ビンは最低丸一日は逆さにして二酸化炭素を排出させる。

 

②幼虫を投入する穴を掘ると、そこからも菌糸が酸素を消費し、二酸化炭素が出るので、投入後2~3日は、ふたをしないでティッシュ等でふたをして、二酸化炭素を逃がし、酸素が入るのをたすける。

 

③同じく投入後2~3日は、アバレださないように、管理温度を下げて、幼虫の動きを鈍くさせる(18度位)。

 

④幼虫が落ち着いたら、ふたをして、本来の管理温度(20度位)に戻す。

 

結び

 

以上が、モーレンカンプオウゴンオニを1サイクル回してみた限りでのわたしの体験から得たブリード法のまとめです。

 

以上の点に配慮して、もう1サイクル挑戦してみようかと思っています。

 

(今期最大♂55㎜)

 

目標はやっぱり50㎜後半から60㎜ですね。

 

50㎜後半のオスはかなり迫力が違ってきますから。

 

ぜひ次は、大型のモーレンを目指したいと思います。

 

参考になれば幸いです。

 

それでは!