モーレンカンプオウゴンオニ繁殖計画①成熟とペアリング編

昨年12月に羽化してきたモーレンカンプオウゴンオニクワガタ活動開始し、成熟しましたので、ハンドペアリングを試みました。

 

WDではなくCB(飼育生体)の種親同士でのペアリングのポイントについてレポートします。

 

 

羽化したら成熟を待つ

 

種親候補は昨年WD種親からブリードして羽化させたWF1同腹の♂と♀になります。

 

♂55㎜ 2021年12月末羽化

♀46㎜ 2021年12月末羽化

 

昨年度ブリードの最大個体を♂♀それぞれ掛け合わせました。

 

羽化・掘り出し時の詳しい記事はこちら↓

 

休眠期間中は、簡易保温室で21度程度の温度帯で管理し、大体どの羽化個体も2か月で活動を開始しました。

 

昨年の経験から活動開始(後食開始)してから、1か月半~2か月はしっかりえさを食べさせる期間が必要だと感じています。

 

というのも昨年はWD種親の前に、羽化後2か月余りで後食開始したばかりのCB種親でブリードしようとしたのです。

 

すぐにペアリングさせて産卵セット組んだのですが、時期尚早だった(成熟してなかった)らしく、当初全然産んでもらえませんでした。

 

(2か月後にもう一度追い掛けして産卵セットに投入したらすんなり産みました(;^ω^))

 

したがってモーレンカンプオウゴンオニが成熟するのは、羽化後3か月半~4か月ころだろうと思います。

 

当たり前のことですが、しっかり休眠させて、しっかりえさを与え、成熟させる、これがペアリングを成功させるポイントです。

 

ちなみにモーレンは活動開始してからの後食の量が半端ないです。1日ゼリー1個食べる位は普通ですので、なるべく切らさないように気を付けてあげないといけないですね。

 

WD個体を種親に使う場合は、成熟のことを考えなくていいので、そこは楽ですね。

 

その場合は♀がどれだけ卵を産んでくれるのかが疑問ということになりますが。

 

ハンドペアリングの方法

 

羽化後およそ4か月が経ちましたので4月13日にハンドペアリングを決行しました。

 

成熟さえしていれば個体同士のハンドペアリングは容易だと思います。

 

基本的には、メスの上翅の上にオスをそっと乗せてあげると、数秒から数分で♂にスイッチが入り、一気にペアリングが成立します。

 

 

 

交尾の時間は、数分~長くても10分程度といったところでしょうか。

 

あまり成熟してない同士でペアリングしようとしても、当然ながら中々うまくいきません、そして産みません_| ̄|○

 

成立させるのに苦心したCB種親同士のハンドペアリングの記事はこちら↓

 

結び

 

 

繁殖にあたっては、種親生体の成熟が本当に大切です。

 

ここの知識が抜けていると何度ペアリングさせても産まないという悪夢の現象が起こりますからね~

 

私は成熟ということがわかっていなかったがゆえに、昔は国産オオクワの繁殖に新成虫種親を使って結構何度も撃沈しておりました。

 

昨年は初めての外国産クワガタ、オウゴンオニということで卵産ませるまで苦戦しましたので、今年はスムーズにすすめていきたいものです。

 

♂60㎜オーバーを目指したいですね。

 

それでは!