温度管理が必要なクワガタ飼育に欠かせない簡易保温室の作り方<準備編>

冬場温度管理が必要なクワガタ成虫・幼虫飼育するために必須の簡易保温室手作りで作ってみました。

 

只今実験中ですが、私の作成法を紹介します。

 

 

 

簡易温室の目的

 

人それぞれ飼育している生体が違いますから色々だと思いますが、私の場合は、現在飼育中のホペイオオクワガタの3令幼虫、本土ヒラタクワガタの3令幼虫、ヤエヤママルバネクワガタの3令幼虫の飼育のために作ります。

 

ホペイオオクワガタ、本土ヒラタクワガタの幼虫は日本の環境で常温でも十分に飼育可能ですが、真冬になると冬眠してしまい、エサを食べなくなります。

 

翌年の3月位から目覚めて再びエサを食べ始め、6~7月ごろ羽化をむかえます。

 

この方法だと、冬眠している間エサを食べなくなる時期が3~4か月あるので、その期間成長が止まります。

 

常温での飼育は何度もやってきたので、今回は、温度管理をして、つまり冬場でも活動しつづけられる環境(温度の維持)を作って、より大きい個体を羽化させたいというのが私の目的の一つです。

 

ヤエヤママルバネクワガタ(以下ヤエマル)の幼虫の場合は、もっと深刻です。

 

春にヤフオクで初めて幼虫を購入し、現在3令幼虫5頭を飼育しておりますが、今回いよいよ冬場を経験します。

 

ヤエマルは南西諸島のクワガタですから、日本本土の環境で常温飼育すると落ちます(☆になります)。

 

大体15度を下回ると落ちてしまうようです。

 

ヤエマルの場合は温度管理は、死活問題なのです。

 

成虫での飼育経験はあるのですが、産卵まで至らずにすぐに☆にしてしまいました。

 

今回はぜひマルバネクワガタを自分で育ててみたいと思っています。

 

そのためには、冬場の温度管理をするは必須なのです。

 

ターゲット温度は23度

 

ターゲットの温度は、ホペイオオクワガタも(国産オオクワも)、本土ヒラタクワガタも、そしてヤエマルも、維持する温度は23度前後で一緒です。

 

この温度がどの種でも一番活動しやすい幼虫の温度帯のようです。

 

簡易温室材料

 

名前の通り、安価で手作りの温室を作っていきます。

 

発砲スチロール箱 80L

 

これが基本の入れ物になります。

 

いろいろ調べてみると80L入る発砲スチロール箱を入手するのが一番のようです。

 

私は後で述べるようにもうちょっと面倒な作り方になってしまいましたが、手に入るならこちらの入手をお勧めします。

 

ホームセンターで2000円程度で売っているようです。

 

80Lあるとかなり菌糸ビンを入れることができます。

 

例えば、800ccのボトルなら30個位は入ると思います。

 

1400ccなら20個近く入ると思います。

 

(大体なので参考程度でお願いします)

 

私はホームセンターに行きましたが、残念ながら最寄りのホームセンターには80Lサイズの発泡スチロールボックスは売っていませんでした。

 

段ボール箱160サイズ + スタイロフォーム 1820mm × 910mm ×25mm

 

 

段ボール箱160サイズを買って、その内側にスタイロフォーム(発砲スチロールの断熱材)を貼り付けるものです。

 

 

段ボール箱160サイズはそれだけなら100Lの容積があるようですが、内側を厚さ25mmの断熱材で貼り付けるわけですからその分容積が減って、内寸が80Lサイズの発泡スチロールボックスの内寸と同じになるのです。

 

スタイロフォームもホームセンターのDIYコーナーに行くとおいてあります。

 

ただサイズが大きいので、3等分にカットしてもらいました。

 

段ボール箱160サイズ 547円

 

スタイロフォーム 1174円(加工代132円含む)

 

併せてスタイロフォームを家でカットするために万能Lカッター(360円)、発砲スチロール用接着剤(492円)を購入しました。

 

他には布ガムテープ、両面テープ等があると便利です(私は自宅に持っていたので買いませんでした)。

 

作り方は、段ボール箱の内側に沿って、密着させつつスタイロフォームを張り付けていくだけですので、それができればどんなやり方でもいいかと思います。

 

一応私の作っていった軌跡を写真でご紹介します。

 

スタイロフォームはかさばりますが、発砲スチロールなので軽いし、万能カッターでサクサク切れるのでカット・加工は難しくないです。

 

 

(両面テープをつけて)

 


(カットしたスタイロフォームを貼りつける)

 

 

 

 

(布ガムテープで)

 

 

(ふたもぴったり)

 

以上が段ボールとスタイロフォームを使った簡易温室の骨組作りとなります。

 

ここまでで、大体2時間位かかったかな?

 

ただここまでのことは、はじめから80Lの発泡スチロールボックスがあれば省略できるので、最寄りのホームセンターに売っていて、持って帰れる方はそちらのほうが断然いいですよね。

 

保温アルミシートを貼って本格的な保温箱にする

 

 

ここからは、私のやり方で作った箱でも80L発砲スチロールボックスでも同じ作業になります。

 

箱ものができたら今度は、箱の内部にさらに断熱アルミシートを貼っていきます。

 

保温アルミシートは、100均(私はダイソー)で売っています。1枚だと足りないので2枚買っておくとよいと思います。

 

 

(布ガムテでサイドを貼り付ける)

 

 

(完成)

 

これで簡易温室としては、箱モノの部分はほぼ完成です。

 

お疲れ様です。

 

結び

 

今回は、簡易温室づくりの目的と、段ボール箱とスタイロフォームを使った箱もの作りについて私のやり方をご紹介しました。

 

次回は、この作った箱ものに、本格的な機材を入れて温室としての機能を持つように実装していきます。

 

引き続き見に来ていただけると幸いです。

 

<実装編>に続く

 

それでは!