ホペイオオクワガタ77㎜ペアを同居飼育で、中ケースで飼っていたのですが、異変が起こりました。
始まりは、ベープマットをたいた後からです。
ホペイオオクワ77㎜ペアのケースにまたしてもキノコバエが
一週間ほど前になるでしょうか。
キノコバエ対策で新たな発生源を発見した私は、マットボトル、菌糸ビン以外にもキノコバエの姿がないか、他の飼育ケースも確認していました。
その中で、実は上のホペイペアのケースから僅かのキノコバエを確認しました。
新聞紙を挟んでいたのですが、ケースの中で発見したのです。
ケースの中身は針葉樹ミックスマット、転倒防止材としてこのペアの産卵セット割り出し時の残骸の木片、そして市販の転倒防止木でした。
発生源のマットボトルと近い場所においてあったから、ひょっとしたらえさ替えの時にさっと入ってしまったのかもしれません。
ただその時、残骸の木片にキノコバエが止まっていた感じがあり、キノコバエはマットか朽木の腐敗したところに発生するとあったので、急遽、残骸朽木を取り出すことにしました。
残骸朽木は、冷凍し、キノコバエの幼虫・卵を凍死させてしまおう思ったのです。
それでもう一度ケースを見て、ケースの中にいるキノコバエを手で追い払って外に出し、それでまた新聞紙を挟んで、元に戻しました。
その翌日、キノコバエ対策として、マットボトルの取り換え作業をしました。
キノコバエ対策・対処の詳しい記事こちらから↓
そのまた翌日の夜、再び、ホペイペアのケースを開けて見てみると、やはりキノコバエが僅かにいます。
針葉樹ミックスマットだから、わきずらいと思うが、やっぱりここからも発生しているのかなと思いつつ、次の手段に出たのです。
その夜中、ベープマットを再度たき、上のホペイペアのケースに関しては、新聞紙を挟まずに、ふたをしました。
ケースから出てきたキノコバエをベープでやっつける作戦でした。
異変が起きたのはその翌日
翌日朝起きて、ベープマットも止めて、ホペイのケースをふたをあけて見てみると、キノコバエの姿もなさげでしたが、ホペイペアの姿もおもてには見えませんでした。
またゼリーは手つかずのようです。
それで、再度、新聞紙を挟み、ケースを戻しました。
ホペイは、朝になったから、もぐって寝ているのだろうと思ったのです。
その翌日も、ホペイペアのえさ替えのためにケースをみたのですが、一向にえさを食べた様子がなく、ホペイの姿も見当たりません。
静まり返った様子です。
心配になって今度は、ホペイの姿を確認することにしました。
ホペイオスは、ケースの端の奥のほうにもぐっていました。
触ってみると、よく動き出して、特に変わった様子はないように見えました。
同居しているので、メスも近くにいるだろうと、そのそばのマットを掘り返してみると見当たらず、これも不安になって、くまなくマットをたぐってみると、オスとはかなり離れた場所にやっぱり端の奥のほうに潜り込んでいました。
触ってみると、すぐ動き出したので、こちらも安心しました。
ただなぜ以前はお二方一緒にいたのに離れてしまったんだろう?という疑問と、ゼリーは新しくしても依然として手つかずであるというのが気がかりでした。
そんな時、SNSのコミュニティで私のキノコバエ対策を書いた記事のコメントをいただきました。
アースノーマットで、飼育したクワガタが☆になった、と。
ホペイケース内のキノコバエもあれからやはり徐々にまた増えてきていたし、ホペイペアが表に出てこないのは、ベープマットの成分がマットの表面にあってそれが嫌なのかもしれないと思い、週末にはマット交換をしようと決めました。
狂気発覚!マット交換当日
8月16日午前中にマット交換をしました。
じりじりする暑い日でした。
まずは、ケースごとベランダに持っていきました。
相変わらず、ケース内は、静まり返っています。
ただ残念ながら朽木を外しても、キノコバエがそこそこの数ケースの中でうごめいていました。
針葉樹ミックスマットでも、キノコバエが入ってしまうと広葉樹のマットとつながって、繁殖してしまうのだなあと、がっくり。
それはそれとして、急いで、ケースとふたを開けて、ホペイの確認をしました。
探すと、二人ともやはり離れ離れで、ケースの真反対の端のマットの中にもぐっていました。
オスを手に持った時は、何ら変わりなく、おお!カッコいいと思って、写真もバチバチとって、一時保管ケースに移しました。
メスも特に変わりない感じで、オスと一緒の一時保管ケースに入れました。
そして、キノコバエを撃退しながらケースのマットを外のビニール袋に出していたのですが、その時、突然悲鳴が!
キャー、ではなく、ドタバタドタバターー!
一時保管のケースの中です。
見てみると、なんとオスがメスを大あごで挟んでいます。
何をやってるんだー!
急いで二人を引き離します。ホペイの、というかオオクワガタのオスがメスにこんなにあからさまに攻撃を加えているのを私は初めて見ました。
仕方ないので、もう一つ一時保管ケースをもってきて、二人バラバラで待機してもらいました。
それからまたマットの片づけに戻ったのですが、その後も、ドタバタドタバタと、オスもメスもすごい興奮して、動き回っています。
何かちょっとおかしいとその時、思いました。
旧いマットの片づけが終わり、その後、ケースの水洗い、ついでにホペイペアも水洗いして、クーラーのきいた自室に戻ってきました。
そして、水洗いしてきれいになったケースに新しい針葉樹ミックスマットを入れ、転倒防止材も新しいのを置きました。
そこへ、改めて、オスメス入れてみました。さっきはきっと久しぶりに人間に触られてきっとパニックだったのに違いない。
今度はもう大丈夫だ、と思いました。
ケースのふたはコバエシートをかませて一旦閉めて、もろもろ後かたずけをしていた時です。再び悲鳴が、
キャー、ではなく、ドタバタドタバターー!
急いでふたを開けてみて、目を見張りました。
またしても、オスがメスを大あごで挟んでいるのです!
「おいおい、お前なにやってんだよー!」
とさすがに私も声をあげて、大急ぎで二人を引き離しました。
しかし、時すでに遅しでした。
急いで、もう一度、メスを大きめのプリンカップに退避させ、様子を見ました。
メスの後ろ足2本の動きが悪くなっています。
また続けてきちんと観察してみると、もちろん、動きがおかしいのもあるのですが、メス自体の動きがおかしい。
バタバタ動き回って、自分からすぐひっくり返ってしまい、何度起こしてあげても、カップの中で、ひっくり返ってしまいます。
足は、オスからの致命傷で負傷してしまったのでしょうが、それだけでなく、メス自体の動きがぐちゃぐちゃで、ひっくり返るし、転倒防止材を入れてあげても、つかまらないし、自分からひっくり返ってしまうのです。
今度は、オスを見てみます。
オスはオスで落ち着きがなく、メスと一緒で、ひっきりなしに動き回り、動きはドタバタな感じでバランスが悪く、動き過ぎの勢いでやっぱり自分からひっくり返ってしまいます。
転倒防止材を追加で投入してみますが、爪がひっかっかっているにも関わらず、うまく起き上がれず、やっと起き上がったと思ったらまたムチャクチャに動き回り、再びひっくり返ってしまいます。
こんなに動き回るオオクワガタ見たことない…
しばらく観察して、ひっくり返ったら起こしてやってを繰り返しましたが、何度やっても、ひっくり返ってしまうのです。
やがて私も諦めて、オス、メスのケースから静かに離れました。
考察
オスメスどちらの動きも、バランスもとれず、相手の認識もできず、ただムチャクチャに動き回るだけです。
私は確信しました。
やっぱりベープマットだ。ベープで神経(触角?)をやられてしまったんだ。
あのベープをたいた時点で、クワガタは全部自室にて飼っておりましたが、他の虫は無事でした。
ホペイ72mmペア、ヒラタクワガタ♂♀、国産カブトムシ、ミヤマクワガタ(in 簡易保冷室)、そして幼虫たち。
それらの生体のケースはコバエ防止用の小さい穴のふたか新聞紙を挟んでいました。
(こっちはセーフだった)
彼らはあのベープマットの日以後現在に至るまで、普通に活動しています。
食事をし、地に足のついた動きをしています。
あの日、ホペイ77mmぺアのケースだけが、ふたが格子状の普通の仕様の昆虫ケースでした。
そしてあの時だけ、新聞紙を挟まないで、置いておいたのです。
幼虫は確認はしてないですが、ボトルに入っているので、大丈夫だと信じたいです。
結び
ホペイメスは、足の致命傷に加え、バランス感覚を失っており、ついにひっくり返ったまま動かなくなりました(起こしたとしてもすぐにまたひっくり返るでしょう)。
オスは、いまだにがむしゃらにケースの中を動き回っています。そしてひっくり返っての繰り返しです。
厳しい結果になってしまいましたが、しっかり彼らを最後まで見守ろうと思います。
蚊やキノコバエにしかきかないベープマットといえども殺虫剤、直接あびると、大変なダメージを与えてしまうということが今回のことでよくわかりました。
今回の失敗を次に生かして、残りの生体たちの飼育しっかりやっていきたいと思います。
幸い、ホペイ77ペアの子どもたちが15頭とれています。彼らをしっかり育てていきたいと思います。
生体に直接降りかからない工夫をすれば、ベープマットをたいてもおそらく、大丈夫なのだろうと思いますが、殺虫剤であるがゆえにあくまでも自己責任で、使っていただきたいと思います。
今回の記事が、クワガタ飼育をしていく上での参考になってくれれば幸いです。
それでは!
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