2ラインのヒメオオクワガタのメスを産卵セットに投入して、いろいろ試してみましたが、現在まで、残念ながらメスは産卵どころか、産卵木をかじることすらしません。
この2か月の近況と、今後のことを書きます。
前半戦の経過
ヒメオオクワガタのペアは、2ペアいて、福島県産と富士山産。
種親は、どちらも昨年12月に入手し、そのまま越冬させ、春にブリードするのを楽しみに待っていました。
先に目を覚ましたのが、福島県産ペアで3月末に早速産卵セットに投入しました。
初めて産卵セット組んだ時の記事はこちら↓
追い掛けしようとしたのですが、オスが猛然と交尾しようと迫るのに対し、メスが断固として拒否しました。
どうしても交尾しないので追い掛けは断念し、福島メスはWDでもあったので、持ち腹で産んでくれることを期待して産卵セットに投入しました。
しばらく様子を見ましたが産卵木は全然齧ってくれません。
10日後に追い掛けして(決定的なところは見ていない、3日程同居させた)、再度産卵セットに投入、3週間後にチェックしましたが、やはりまったく産卵木をかじりませんでした。
富士山産
富士山産ペアが目を覚ましたのは、4月の初旬で、4月の下旬にこちらのメスも産卵セットに投入しました。
ペアリングはとてもスムーズにいき、これは行けるぞという気がしました。
ただ、こちらは昨年の秋、材割で採集された個体で今年は野外活動一年目になります。
ヒメオオクワガタのメスは、野外初年度は産まず、2年目のメスが産むということがわかってきたとされています。
産む可能性は今年は低いということです。
ただ実際には、羽化して1年以内の個体でも産んでいるという事例もあるようで、こちらも産んだらラッキー位の気持ちで産卵セットを組むことにしたのです。
4月24日に産卵セットに投入し、様子を観察していましたが、こちらも産卵木を全くかじりません。
産卵セットの改善
5月は、2つの産卵セットとも全く産卵木をかじってくれませんので、産卵セットの改善に努めました。
ネットやショップできいたり、SNSのグループのメンバーにきいてみたりしたのです。
改善したのは、マットの湿度、管理温度、産卵木、でした。
改善点について詳しく書いた記事はこちら↓
マットの湿度は、オオクワガタ<ヒメオオ<ヒラタクワガタ、とのことで、マットの水分量もかなり多くしていたので、一旦マットを取り出して、湿度を少し抑えました。
管理温度は、当初16度~18度位と思っていたのですが、それでは低すぎるようで、18度~20度が適温ということでしたので、そこも少し温度が上がるように工夫しました。
産卵木は、当初3日間水没させて加湿したのですが、そのせいで水が臭くなっていたことを思い出しました。
当然それは産卵木にも移るわけで、腐った水の臭いのついた産卵木にはメスも産卵しないということを指摘され、それで産卵木を一旦捨てて、新しいのに変えました。
また産卵木に加湿をする場合でも、オオクワやヒメオオは水没させるのはだめで、木口部から水を吸い込ませる仕方でやるのがよいというアドバイスをもらったので、そうしました。
加湿時間も、3日間は浸けすぎで、長くて半日とのことでしたので、加湿は8時間で終わらせました。
こうして改善して、再度産卵セットを組み、2頭のメスをそれぞれ投入しましたが、やはりメスは産卵木をかじることすらしません。
6月に入って
6月に入って、更に産卵セットを改善しました。
ケースを中ケースにし大きくしました。
産卵木を複数本入れたほうがいいということを聞いたので、それに対応すべく、ケースを大きくすることにしたのです。
また今度は通気性をよくするために、ふたが格子になっている従来ながらのプラスチックケースを使うことにしました。
産卵木はむし社のカワラ材を使っていたので、再度、産卵木を購入するためにむし社に行きました。
すると細い材はなく、太い材しかなく、複数材いれようと思ったのですが、あきらめて太い材を一本入れることにしました。
材はスタッフに堅めの木を選んでもらいました。
ケースに産卵木は、半分位埋め込み、上部は、ミズゴケをのせて埋めました。
この産卵セットで、福島県産を2週間入れましたが、やはりまったくかじらず、その後富士山産を入れて様子を見ていました。
富士山産は少し長く入れて様子を見ようと思い、6月の半ばから入れて、7月末まで産卵セットに入れておきました。
先日、1か月半ぶりに産卵木を掘り返してみました。
しかしこちらも全くかじっておりませんでした。
種親の問題を考える
福島県産のメスに関しては、交尾していないのではないかという疑惑があります。
3日位同居させても、メスは逃げ回るだけで、落ち着いたと思ったら、オスメスともに単独行動していて、交尾したのかしないのかはっきりしない。
産んでないところを見ると交尾していないのか、持ち腹でもなくて、そんなに交尾を拒否するメスがいるのか?
それとも産卵セットが悪いのか?
富士山産のメスは、今年が野外活動初年度になるから、それが原因で産卵行動に結びつかないのか。
やはり産卵セットが悪いのか?
いまのところは、どちらもわからないですね。
結び
7月梅雨が明けてから、気温も上昇し、管理温度の18度‐20度を維持するのも難しくなってしまいました。
簡易保冷室でペットボトル冷やして飼育いしているので(;^ω^)
ここで一旦、産卵セットはお休みしようと思います。
気温が落ちてくる10月頃から再度産卵セット投入の試みを再開したいと思います。
ヒメオオ挑戦前半戦は、こんな感じでした。
産まないまでも、木を全然齧ってくれないのは、予想外でちょっと残念です。
少し休んでからチャレンジしたいと思います。
それでは!