夏場の低温種クワガタ飼育を簡易保冷室で乗り切る方法

ヒメオオクワガタミヤマクワガタ等の主に高山系の低温種クワガタ簡易保冷室を使って夏場、いかに乗り切るかについてレポートします。

 

温度管理を取り入れたのは、2020年からですので、温度管理2年目の作戦となります。

 

簡易保冷室を使った温度管理の肝は保冷剤です。

 

 

簡易保冷室

 

ワインセラーや冷蔵庫を使わない、手作り保冷室のことを簡易保冷室と呼んでおります。

 

実態は主に発泡スチロールボックスのことです。

 

その中に、保温シートなどを張って、作ったもので、発泡スチロールボックスが手に入ってしまえば、簡単にできてしまいます。

 

 

夏は、そこに保冷剤を入れて、簡易保冷室に、冬はヒーターを敷いて、簡易保温室にするのです。

 

初めて聞いた方はぜひこちらの記事をご覧になってください↓

 

私は昨年は、33Lの発泡スチロールボックスを購入して、それに保冷剤を入れて、使っていました。

 

発泡スチロール 箱 (肉厚) 保温冷凍箱 1セット550×350×285mm 【内容量33.5リッター】1980円

 

 

保冷剤は、500mlペットボトルに塩水を入れて凍らせたものを使っておりました。

 

そこでミヤマクワガタの成虫と、産卵セットを管理しておりました。

 

1日3回、ペットボトルを取り替えて、大体、18度位を維持できていました。

 

塩水ペットボトルはかなり優秀でした。

 

しかし簡易保冷室は保冷剤を日に何度も入れ替えなければならないので、保冷剤地獄という人もおります(-_-;)

 

私も昨年日に3回取り換え作業していたわけですが、たまたま私の仕事の環境が主に自宅ということもあり、可能だったわけです。

 

これが普通に出勤となったら、1日3回は無理ですね。

 

私自身も1日3回はしんどいので、なんとか1日2回(朝・晩)の取り換えで維持出来たらなあと考えておりました。

 

更に、冬場に更に80L入る簡易保温室を作り導入しまして、今年の夏は、それが主に保冷室として活躍することになります。

 

80L簡易保温(冷)室の作り方についての記事はこちらから↓

 

33Lではなく、80Lという大型サイズですので、新たに保冷剤プランを考えなければなりません。

 

 

しかもできれば、1日2回の交換で済む保冷剤プランです。

 

それでこの数日、保冷剤をとっかえひっかえして保冷力の実験をしておりました。

 

80Lの簡易保冷室を1日2回の交換で、16-18度を維持させる保冷剤は?

 

実験は、現在の自室の室温が20-21度で、その中にある保冷室内は、16度前後を維持するにはどう保冷剤をアレンジすればいいのか、という形で行いました。

 

自室は、7月8月のピークには、クーラーを入れっぱなしにしますが、私もそこで仕事作業をするので、25度に冷やすのが精一杯です。

 

その中で、簡易保冷室内は、16‐18度を維持したいのです。

 

保冷剤①ロゴス(LOGOS) 保冷剤 倍速凍結・氷点下パックXL・2個パック 長時間保冷

 

ネットでいろいろ調べてこちらを購入してみました。

 

 

結論的に言うと、昆虫の簡易保冷室のための保冷剤としては、ちょといろいろ使いにくいですね。

 

使いにくい理由

 

1.倍速凍結、とうたっているがそれでも最低18時間は冷凍庫に入れておかないと凍結しない。

 

せめて半日で凍結してくれないと、毎日2回は取り替えなければならないので、2個あったとしても、間に合わないし、我が家の冷凍庫はそんなにいくつも大きな保冷剤は入りません。

 

2. 単体で使うと、保冷時間は大してもたず、すぐに常温になってしまう。

 

実際に簡易保冷室の中に入れて、数時間ごとに中の温度を確認してみたところ、6時間後には、簡易保冷室は、19度まで上がりました。

 

3.ほかの保冷剤と合わせて使うと効果があることを知ったので、この保冷剤+ペットボトル500ml冷凍保冷剤を一緒に入れて使ったところ、これは効果絶大でした。

 

簡易保冷室に投入してから、8時間経っても、13度をキープしました。

 

12時間後でも15度とよかったのですが、はじめの4時間くらいが10度以下で、これではいくら何でも冷たすぎます。

 

冷やすといっても、せめて15度-18度位でないと冷やし過ぎだろうと思い。

 

結局この保冷剤を使用するのは、難しいと判断しました。

 

保冷剤②究極の保冷剤:ペットボトル塩水保冷剤

 

上の保冷剤の実験で、保冷剤とペットボトルの組み合わせが保冷能力と保冷時間が優れていたので、それをペットボトル同士で試してみようと思いつきました。

 

 

500mlペットボトル保冷剤 + 360mlペットボトル保冷剤、です。

 

どちらも、短時間(6-8時間)でカチカチになります。

 

この組み合わせで実験を行いました。

 

すると…、

 

12時間以上にわたって、15度を維持したのです\(◎o◎)/!

 

9時 投入

10時 15.5度

13時 15.4度

16時 15.5度

18時 15.5度

21時 15.8度

23時 16.4度

 

500ml1本だと、8時間程度しか持ちませんが、プラスのペットボトルに入れることで、半日以上にわたって、自室の気温21度に対して、15度を維持できたのです!

 

結び

 

80Lの発泡スチロールボックスでも、500ml保冷剤+360ml保冷剤のコンビで、21度の外気温に対し、12時間以上15‐17度を維持することができました。

 

これから外気温(自室の温度)が25度まで上がったら、500mlの2本セットで対応するということもできます。

 

 

市販の保冷剤をいろいろ調べてみましたが、私の環境では、ペットボトル(冷凍塩水)保冷剤を組み合わせて使うというのがベストだということがわかりました。

 

今年は、これでヒメオオクワ(産卵セット)、ミヤマクワガタ幼虫(14頭)を冷やしまくって、暑い夏を乗り切りたいと思います。

 

それでは!