押さえておきたいヤエヤママルバネクワガタ飼育のコツ

現在ヤエヤママルバネクワガタブリードに挑戦中ですが、幼虫成虫飼育する上で、いろいろ押さえねばならないコツがあることが分かったので今回はそれをシェアしたいと思います。

 

 

 

生体入手方法

 

私はヤフオクで幼虫も成虫も購入したのですが、ヤエマルの生体入手方法は、ヤフオクが一番手に入りやすいと思います。

 

昆虫ショップでもたまに入ることがありますが、必ずこの時期になれば、成虫が、幼虫が、置いてあるというものではないようです。

 

マルバネをやっている知り合いがいれば、そこから譲ってもらうのが一番ですが、そういう知り合いのいない方は、ヤフオクで入手するのが一般的ではと思います。

 

生体をヤフオクで入手するにあたって、ポイントは時期です。

 

幼虫なら2令幼虫は3~5月、成虫なら9月~10月がヤフオクで最も出品数の多い時期になります。

 

 

成虫は8月~9月ごろ羽化し、10月~11月ごろ繭から自力ハッチしてきます。

 

繁殖期は10月~11月ですが、初令幼虫は落ちやすいので、安定してくる2令幼虫を入手します(2令幼虫の時期は概ね2月~5月)。

 

気候的にはこの時期が一番生体に負担がないので、安全に取引できると思います。

 

暑すぎたり、寒すぎたりで輸送中に落ちてしまうリスクを回避することができます。

 

なおヤエマルの適温は23度~25度です。

 

参考記事はこちら↓

 

成虫飼育

 

成虫飼育のコツは、転倒防止材をしっかりセットすることです。

 

ケースの中でよく動きまわるクワガタですので、ひっくり返って転倒し、その時に転倒防止材がないと、そのまますぐ☆になります。

 

 

飼育を初めて2~3日で気が付いたら☆になっていたということになりかねませんのでくれぐれも注意です。

 

温度管理も11月に入ると必要です。23度~25度の間で管理しないとあっという間に☆になってしまいます。

 

ペアリング

 

ペアリングは、ハンドペアリングで済ませます。

 

 

交尾をした直後、オスはメスを攻撃する習性があります。

 

同居飼育させてみたところ、気が付いたら、メスがオスに殺されてたということにもなりかねません。

 

ペアリングは、ハンドペアリングにして、速やかに両者を離すのがコツです。

 

ヤエマルハンドペアリングの記事はこちら↓

 

産卵セット

 

産卵セットはマルバネクワガタ特有の組み方をするので、事前にそれを知っていることが必要です。

 

組み方を間違えると当然ですが、卵は採れません。

 

①マットは、マルバネ専用のマットを用意します(赤枯れが50%以上含まれているマット)。

 

むし社でも最近赤枯れマットを店頭で売り始めましたが、特殊なマットですので主にネット経由(ヤフオク含む)で入手するのが一般的です。

 

②マットは加水多めで、決して固詰めせず、ケース内にフワッとのせていく感じで入れます。

 

③メスの転倒防止材を忘れずにおきます。

 

 

④温度は23度~25度を維持します。

 

⑤マルバネは爆産体質なので、卵の産ませ過ぎに注意が必要です。

 

産卵セットの組み方の記事はこちら↓

 

産卵数をコントロールする採卵法の記事はこちら↓

 

卵の管理と初令幼虫

 

プリンカップに複数頭入れて、2令まで同じ環境で飼育します。

 

初令で動かすとすぐに落ちてしまいます。

 

プリンカップのマットは産卵セットのマットを使い、プリンカップに固詰めせずに入れる(固詰めすると卵OR幼虫がつぶれるOR窒息してしまう)。

 

 

もしくは中・大ケースの産卵セットでメスに投入してから3か月位放置してから割り出す。

 

2令から3令幼虫の飼育

 

基本は多頭飼育のほうが落ちにくいです(後期3令幼虫から単独飼育も可)。

 

多頭飼育の場合は、中・大ケースになるべく一杯マットを入れて保湿に配慮します。

 

随時霧吹きで乾燥しないように気を付けます。

 

またケースとふたの間には必ずコバエ防止用の新聞紙等を挟みます。

 

大量にキノコバエがわいてしまった場合、マットを全交換しなければならなくなります。

 

 

マット交換は、マットの全取り換えではなく、既存のマットの上に新しいマットを追加・補充する形をとります。

 

全てを新マットにしてしまうと幼虫が自分の環境を構築できなくて落ちてしまうことにつながります。

 

繭玉~羽化(ここからはまだ未経験ですが…)

 

繭玉の期間は平均8~10か月間あることを心得ておいてください。

 

多頭飼育の場合は8月には繭玉を取り出し、プリンカップなどで個別管理する。

 

結び

 

主に私が体験した時期について書き出してみましたが、それだけでもかなり気をつけなければならないポイントがあるなあと思います。

 

私の場合、ヤエマル幼虫を購入したヤフオクの出品者さんからのサポートでここまでやってこれました。

 

とても一人で独学では調べきれないなあと思います。

 

初めは温度管理さえできれば、ヤエマルは飼育・ブリードできると思っていましたが、超えなきゃいけないハードルが他にもいろいろありました。

 

まだ未経験の部分、孵化~2令幼虫までの管理と3令幼虫の最後のマット補充と繭玉~羽化までについては、引き続きこちらのブログでレポートしていきたいと思います。

 

これからヤエマル始めてみようかという方の参考になれば幸いです。

 

それでは!