ヤエヤママルバネクワガタの交尾をハンドペアリングにする理由

ヤエヤママルバネクワガタ(ヤエマル)のペアリングをやっていきたいと思います。

 

ペアリング方法は、ハンドペアリング(目の前でオスとメスをあわせて交尾させること)です。

 

それにはわけ(理由)があるのです。

 

 

 

ヤエマルにはハンドペアリングが適している理由

 

2つ理由があります。

 

一つは、ヤエマルはハンドペアリングをしかけるとかなりハイスピードで交尾に到達します。交尾までに時間がかからないです(もちろん個体差はあります)。

 

しかも交尾時間が、10分程度と短いです。

 

同居させなくても、目視でしっかり確認できるし、観察時間も短いので負担も少ないです。

 

もう一つの理由は、交尾の後、オスがメスをすぐに攻撃してしまうのです。

 

理由はわからないのですが、これがあるので、同居飼育でペアリングさせてみたものの気が付いたらメスが傷つけられていたということになりかねないのです。

 

以上の理由で、ヤエマルは飼育下ではハンドペアリングが適していると言えるのではと思います。

 

ペアリングの条件

 

生体の成熟は、後食をはじめてから1週間、もしくはケースの中をうろつきまわるようになったら、ペアリングを試みていいようです。

 

我が家にきたヤエマルは、オスは10月3日に自力ハッチ、メスは10月1日に自力ハッチ個体で、届けられた箱を開けると既にゼリーを口にしておりました。

 

成虫は飼育下ではゼリーを食べるようですが、野外では食べない、もしくは何を食べているのかわからないそうです(トラップなどでは捕まらない)。

 

ハンドペアリング実況

 

プリンカップに足場を入れ、まずメスを入れます。

 

メスが落ち着いた様子なら、オスをそっとメスの背中にかぶさるように置いてあげます。

 

 

メスはちょっと逃げましたが、一瞬、間があって、今度はオスが速攻で、自らメスの背中に覆いかぶさりました。

 

 

もうスイッチが入ったのですね。オスのスイッチが入るまでの時間、およそ30秒。

 

メスも特に抵抗もせずに、オスの動きに合わしている感じです。

 

 

しっかりメスの背中にのり、その状態が一時(とき)続きましたが、ついにオスから管?生殖器がでて、メスもそれにこたえる形で、交尾が成立しました。

 

 

ここで、ストップウォッチをスタート。

 

……(交尾中)

 

 

……(交尾中)

 

 

 

おっと、オスが管を抜き始めた!

 

 

完全に抜き終り終了!ストップウォッチをストップ。

 

5分40秒。

 

早くないか?!

 

まさに速攻あっという間のペアリングでした。

 

ちょっと時間が短いのが気になりますが、一応成立したとみて、もしこれで産卵しないようなら再度ハンドペアリングさせたいと思います。

 

の、ようなことを自分の中で思い巡らせて、ふと二人を見ると、あ!オスがメスを挟もうとしている!

 

急いで仲裁に入り、二人を別々のケースに入れ、これで本当に終了です。

 

結び

 

メスは今日一日はしっかり休養?をとってもらい、栄養もとってもらい、明日には産卵セットに投入していきたいと思います。

 

あ、でも産卵セットの前に生体写真館に登場してもらおうかな。

 

オスもメスも寿命が2か月ほどと短いのでしっかり成虫の観察もしていきたいと思います。

 

オスは、ゼリーも食べてるし、地上を歩いていますね。

 

メスも、ゼリーを食べているし、ただ今は潜っています。

 

今回はブリードも大事ですが、成虫をしっかり飼育して、できれば11月半ば過ぎごろまで生きられるようにお世話したいです。

 

それでは!

 

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