国産オオクワガタ(森田ゴールド)の卵の割り出しから1週間が経ちました。
割り出し日に孵化したであろう幼虫一頭と割り出し後、数時間で孵化したやはり同日孵化の1頭、合せて2頭を菌糸ビンに投入していきます。
卵管理と菌糸ビン投入のタイミングをレポートします。
オオクワガタの卵の管理法と菌糸ビン投入のタイミング
オオクワガタの卵の管理法
産卵セットに投入後、18日でメスの取り出し、卵の割り出しを行いました。
今回は私としては初めて卵での割り出しとなりました。
卵から管理してなるべく早い時期に初令幼虫を菌糸ビンに入れたかったのと、事前に菌糸ビンの用意ができるからというのが主な理由です。
卵で割り出すリスク(孵化率が下がるとか幼虫が脆弱になるとか)、もあるかとは思いますが、実際はどうなのか今回は自分で体験してみようと思い、トライすることにしました。
卵の管理方法ですが、小さいプリンカップ(60㏄か90㏄)を事前に用意しておいて、一カップにつき卵を一個ずつ入れていくのが良いようです。
プリンカップに加水した低添加発酵マット(産卵一番)を上部までしっかり詰めて、カップの側面の底の方まで穴をあけ、そこに卵を入れます。
卵を入れたら穴はマットでふさぎ、しっかりフタを閉めて、孵化を待ちます。
卵が孵化したら孵化日を記録しておき、1週間から10日後に菌糸ビンに投入します。
孵化してすぐに菌糸ビンに入れても大丈夫な場合もあるようですが、菌糸ビンに巻かれてしまう幼虫がいるのと、低添加のマットも食べさした方がいいようですので、1週間から10日はプリンカップのマットを食べてもらい、その上で菌糸ビンに投入します。
今回の私はちょっと準備不足で…
今回私は120㏄のプリンカップを40個用意していたのですが、思いの他卵が採れて、国産オオクワとホペイオオクワで、卵が50個採れてしまいました。
結果200㏄のプリンカップに卵を6個ずつ地表に並べて孵化を待つというやり方をとりました。
卵は200㏄のプリンカップに、加水した産卵一番をしっかり詰めて、地表に卵が一個入るくらいのくぼみをつけて、1プリンカップにつき、6個で管理します。
上の写真はプリンカップの3分の2位しかマットを詰めていませんが、湿度を維持するためにも8-9割位までマットを詰めたほうがいいようです(私はやってから気が付きました(;^ω^))。
プリンカップのふたに小さな穴を複数開け、しっかりフタをすれば完成です。
今回私はこのような卵の管理方法をしてしまったので、孵化したら幼虫を120㏄プリンカップに移して、1カップにつき2頭幼虫を入れて、1週間過ごしてもらうことにします。
割り出しが産卵セット3週間弱ということもあり、割り出し日の当日から孵化ラッシュが始まり、孵化した幼虫のお引越しで割り出し後数日せわしなかったです。
次期からは、上で私が述べたように60㏄のプリンカップ1個につき卵1個を管理するやり方がしっかりできるように準備したいと思います。
菌糸ビンについて
菌糸ビンは昨年度は、フジコンのドルクスハイパーを使用しましたが、それ以前にずっと使っていた大夢(オオヒラタケ菌糸ビン)に戻すことにしました。
(大夢800㏄菌糸ビン)
ちょっと安めなのがドルクスハイパーで、ちょっと高めなのが大夢ですね。
私の飼育技術の拙さのせいかもしれませんが、昨年度あまりサイズが出なかったのと、羽化不全等がありました。
大夢は私の経験では羽化不全が少なく、サイズの伸びも安定しているように思います。
6月3日に割り出して、同日に孵化した卵が2頭あり、上記の仕方で産卵一番で一時管理していましたが、1週間が経ちましたので、菌糸ビンに入れていこうと思います。
菌糸ビンは、卵を割り出した時点で注文しました。
菌糸ビンはすぐに使わず、酸欠を防ぐために菜箸等でいくつか穴をあけ、ひっくり返して二酸化炭素を排出させておくといいようです。
菌糸ビンに幼虫を投入する前にやっておくべきこと↓
6月3日孵化の幼虫が入ったプリンカップをひっくり返して、幼虫を取り出します。
初令幼虫、元気にしていました。体がマットを色をしているということから、マットを食べていたということがわかります。
大夢はすでに穴をあけて丸一日ひっくり返しておりました。
幼虫を投入していきます。
軽くふたをして完了です!
結び
いよいよ初令幼虫の菌糸ビン投入が始まりました。
無事に育っていってくれることを願います。
1本目はみな800㏄で、2本目から雌雄判別して、オスは1400㏄、メスは引き続き800㏄で管理します。
昨年度からオスの2本目は1400㏄にしているのですが、あいにくそれに見合うサイズの個体がほとんど出せませんでした。
今期は昨年の経験を活かして、ぜひとも75㎜オーバーの国産オオクワガタ、ホペイオオクワガタを出していきたいです。
それでは!