2020年度ホペイオオクワガタ2ライン目羽化報告と振り返り

2020年に割り出ししたホペイオオクワガタ2ライン目(77㎜ペア)が全頭羽化し終えました。

 

この1か月で新たに羽化してきた個体の紹介と2ライン目ブリードの1年間を振り返りたいと思います。

 

 

2ライン目の種親は…

 

昨年5月末にヤフオクで購入した生体ペアで、中国福建省北峰産CBF1、♂77㎜♀48mという大型カップルでした。

 

特にオスは全体的に太く、大あごも太い極太個体でした。

 

 

昨年生体が届いた時の感激をつづった記事はこちら↓

 

6月初旬に産卵セットを組み、7月には割り出しを行いました。

 

とれた幼虫は15頭で爆産とは言えませんでしたが、先行してホペイ1ライン目の幼虫が採れていたし、ヒラタクワガタのブリードも並行して始めていたので、15頭でも十分ではありました。

 

そして本2ライン目はめでたく15頭全頭(♂10頭♀5頭)が不全もなく羽化してきました。

 

これが☆になったり不全になったりした1ライン目との大きな違いです。

 

また1ライン目は不全や☆もありましたが、オスはある程度大型化しましたが、2ライン目は、小ぶりなのがほとんどになってしまいました。

 

この違いはまた後で考察してみるとして、この1か月に羽化してきた個体を紹介したいと思います。

 

羽化個体紹介

 

この1か月で羽化してきた個体は、全て常温飼育組です。

 

5月5日羽化 69㎜

 

最終体重20g(1月8日 3本目菌糸ビン交換時)

 

 

こちらは実は、2本目交換時(2020年10月)も20gで、ずっと横ばいできて、そのまま羽化までいった感じですね。

 

なぜ幼虫体重が10月以降足踏みしてしまったのだろうか?疑問です。

 

5月15日羽化 70㎜

 

最終体重21g(1月8日 3本目菌糸ビン交換時)

 

 

こちらも実は、2本目交換時(2020年10月)も21gで、ずっと横ばいできて、そのまま羽化までいった感じですね。

 

このラインは太さがあるので、サイズが出ない分、そっちの方に回っているのでしょうか。

 

5月20日羽化 73㎜

 

最終体重24g(1月8日 3本目菌糸ビン交換時)

 

 

こちらは2本目交換時(2020年10月)も19gで、全体の中でも数少ない3本目交換時に体重が伸びていた個体です。

 

 

写真は…動き回りすぎてどうしてもうまく全体写真が撮れませんでした(-_-;)

 

5月30日羽化 71㎜

 

ラストの羽化個体がこちら。

 

最終体重20.5g(1月8日 3本目菌糸ビン交換時)

 

 

比較的きれいな個体なんじゃないかと思うのですがどうでしょうか。

 

メス常温飼育組

 

4月?日羽化 44㎜(3本目交換時9g)

5月1日羽化 45㎜(3本目交換時10.5g)

 

振り返り

 

全体を振り返ってみます。

 

温室飼育組(羽化日、サイズ(最終体重))

03.14 72㎜(23g)菌糸ビン→マット

03.16 70㎜(22.5g)菌糸ビン→マット

03.20 66㎜(18g)菌糸ビン→マット

03.25 69㎜(22g)菌糸ビン→マット

03.27 72.5㎜(24.5g)菌糸ビン→マット

04.28 73㎜(27g)菌糸ビン→マット

04.20 47㎜(12g)

04.25 44㎜(11g)

04.21 46㎜(12g)

 

常温飼育組(全部菌糸ビン)

05.05 羽化 69㎜(20g)

05.15 羽化 70㎜(21g)
05.20 羽化 73㎜(24g)

05.30 羽化 71㎜(20.5g)

04.⁇ 羽化 44㎜(9g)
05.01 羽化 45㎜(10.5g)

 

温室飼育組と常温飼育組でサイズに関しては羽化結果の違いはあまりなかったですね。

 

オスは全体的に70㎜前半が多く、なかなか70㎜後半の壁を破れませんでした。

 

昨年のヒラタクワガタは、最終的に常温飼育で大型が出たのですが、ホペイ2ライン目を見る限り、どっちで飼育しても今回の私の飼育方法ではそんなに差が出ないということになりました。

 

だとしたら、やはり温度管理の必要のない常温飼育(室内)でやったほうが手間がかからないということになります。

 

また以前の考察で、温室飼育組は、小ぶりなのが多く出たが、それは3本目えさ交換で菌糸ビンからマットボトルに変えたのが失敗だったとしたのですが、常温飼育の結果を見るとあながちマットボトルにしたから小ぶり化したとも言えないなあと思えてきました。

 

 

今回のホペイの飼育の結果は、大型個体(75㎜UP)を目指したのですが、総じてそれに届かなかったです。

 

それは何が原因なのか、どうすれば大型個体を出せるのかを改めて考えさせられます。

 

まだ答えは見つかっていません。

 

割り出し時に15頭中8頭が2令幼虫で採り出したことと関係があるのか、昨年からはじめてつかった菌糸ビン(フジコン社製)の問題なのか…

 

♂77㎜♀48㎜のビッグカップルが種親だったのにです。

 

結び

 

オスの羽化個体を見ると、種親の血を引いているだけあって、全体的に太くて、大あごも太いですね。

 

オスの特徴は大あごが太短いことです。

 

もうちょっと大あごが前に伸びたほうがよりかっこいいかなと思います。

 

幼虫時代の頭部の大きさが関係しているのでしょうか。

 

よかったのは、不全や☆になったものが1頭も出なかったこと。

 

1ライン目と違って、2ライン目は、温室と常温半々で管理しましたが、差があまり出なかったのも意外でした。

 

来期に向けて温度管理どう改善したらいいのだろうかと悩むところです。

 

温室で更に3本目も菌糸ビンに交換していれば、もっとサイズ伸びたのかあ、とかも思いますが、あまりはっきりしたことは言えないです。

 

このラインでの経験を今期のブリードにいかしていきたいです。

 

以上、2020年度ホペイ2ライン目の羽化報告と振り返りでした。

 

それでは!