モーレンカンプオウゴンオニの羽化から成熟までの期間

ブリードには当然生体の成熟が欠かせませんが、今回モーレンカンプオウゴンオニの産卵はそこで失敗してしまったようです。

 

産卵セットの飼育用品を購入した昆虫ショップで詳しく話が聞けたので、それをシェアしたいと思います。

 

 

産卵セット不調

 

産卵セットを3回組みまして、既に2回目までの割り出しが終わりました。

 

1回目、卵1個(現在も孵化せず)、2回目、幼虫1頭、という成績。

 

 

いろいろきいてやった割には、採れなくて、なにか大きな原因があるのかしらという疑念がわきまして、デジカワラ産卵セットを購入した昆虫ショップ、アルティメットミカカブクワさんに、電話で相談してみました。

 

そこで根本的なところでの問題点がわかりました。

 

モーレンカンプオウゴンオニの羽化から成熟までの期間

 

オウゴンオニは他にも種類がありますが、私はオウゴンオニはモーレンカンプが初めてなので、あくまでモーレンカンプのこととして書きます。

 

結論から言うと、モーレンカンプオウゴンオニの羽化から成熟までの期間は、最低3か月はとらないといけないということでした。

 

その3か月の間は休眠期間で、この間はしっかり寝かせておかないといけないのです。

 

実際には、羽化しても、灯りや刺激のあるところ、あるいは温度を20度以上にしてしまうと3か月たたずに起きだしてしまいます。

 

起きてしまうと、えさを上げざるを得ず、私の今回の飼育品ペアのように2か月足らずで後食を開始してしまいます。

 

これが問題で、まだ内臓がしっかりできてこないうちに後食をさせてしまうと、メスの成熟に支障をきたしてしまうそうなのです。

 

具体的には、交尾はしても、うまく産卵しない、短命等。

 

大事なのは、しっかり(3か月位、できれば20度以下で)休眠させ、起きてきたところでえさを与えること。

 

こうすることで、メスの成熟が完成し、産卵もスムーズにいくのだそうです。

 

今回の種親

 

今回、産卵セットに投入した種親ペアは、また別のショップで買った生体でした。

 

その生体の経歴は、

 

♂♀ともに2020年12月羽化。

 

 

1月には店頭に並び、2月に入って後食を始めたものでした。

 

私が購入したのは、2021年2月8日です。

 

その時には後食をはじめて1週間位と言っていました。

 

上の電話で教わったことから考えると、羽化後1か月ほどで、あたたかい店頭の棚に置かれ、光もある刺激の多いところで保管されていたことになります。

 

後食は羽化後、2か月足らずですから、休眠期間は長くても1か月半程度だったと考えられます。

 

 

本来しっかり休眠する期間を、すぐに店頭の棚におかれたことで、休眠期間を縮め、おそらくまだしっかり内臓が出来ていない状態で後食してしまっていたのだと思います。

 

これが少なくともメスの本来の成熟を阻害させてしまったのではないかと考えられます。

 

このようなことを知らず、昆虫ショップだから間違いないだろうと信じて、購入してしまったことが、そもそものうまくいかなかった原因のようです。

 

管理的には、2020年12月羽化の生体を翌月の時点で店頭に並べてあったこと自体がアウトだったということでしょうか。

 

結び

 

電話で話をきけてとても勉強になりました。

 

また昆虫ショップといっても万能ではなく、購入するときは、結局自分でしっかり見極めなければいけないのだと改めて思いました。

 

アルティメットミカカブクワの店長さんからは今後そのメスを産卵セットに入れても産む量が増えていくとは考えにくいと言われました。

 

メスも短命に終わる可能性があるとも。

 

ですので、再度の産卵セット投入はよして、2回目の産卵セットで採れた幼虫一頭と、3回目の産卵セットの割り出しに期待しつつ、このペアに関しては後は大事に成虫飼育していこうと思います。

 

第一回目の割り出しで採れた卵ですが、いまだ孵化しません。産卵後、少なくとも2か月近く経っているはずですので、孵化してくるのは難しそうです。

 

せっかくやりかけたモーレンカンプオウゴンオニクワガタですので、ここでうまくいかないまま終わりにさせたくはなく、リベンジしたいと思っております。

 

現在新たな生体を求めて、さ迷い歩いております(*'▽')

 

それでは!