1次発酵マット、2次発酵マット、無添加発酵マット等いろいろきくのですが、何のことか、何はどれか、どれを何に使うのか、煩雑で混乱してしまいます。
それぞれの定義と用途、そして有名な商品をまとめてみました。
Ⅰ広葉樹マット
①生オガ
生木(クヌギ、コナラ等)の樹皮を剥いだ状態からおが粉(オガクズ)状に粉砕したままの未発酵、無添加状態のマット。
用途:自作発酵マット作成用マット、菌床作成用マット、クワガタ・カブトの成虫飼育用の床マット(→コバエ、ダニがわきやすい)
②一次発酵マット
シイタケのホダ木を粉砕したマット、生オガを粉砕して発酵させたマット。
用途:成虫飼育用の床マット、産卵用マット、産卵材埋め込み用マット、低栄養のクワガタ幼虫えさ用マット、自作発酵マット作成用マット
主な商品:産卵一番(フォーテック製)、MaxMat微粒子(フォーテック製)、大地(オレオス製)(※)
(※)シイタケ栽培後のホダ木はシイタケ菌によって発酵したものであり、一次発酵と言えますから、それを粉砕したものも一次発酵マットになります。
③二次発酵マット(一般的にはこれが「発酵マット」と呼ばれる)
一次発酵マットをさらに、水分と温度を加え、もう一度発酵させたマット。
添加剤が入れてあれば「添加発酵マット」、添加剤が入れてなければ「無添加発酵マット」
用途:産卵用マット、クワガタ幼虫えさ用マット、成虫飼育用の床マット(→ダニやコバエがわきやすい)
主な商品:ヒラタ・ノコ一番(無添加発酵マット)(フォーテック製)、きのこMat(月夜野きのこ園製)、デブロPro発酵マット(フジコン製)
④完熟マット(3次発酵マット)
2次発酵マットを更に発酵させて『土』に近いような真っ黒な色になるまで発酵させたマット。
用途:カブトムシ、ミヤマクワガタ、ツヤクワガタ等の産卵用マット、カブトムシ、ミヤマクワガタの幼虫等発酵の進んだマットを好む幼虫えさ用マット
主な商品:Uマット(RTN製)、Nマット(RTN製)、完熟Mat(月夜野きのこ園製)、完熟ミヤママット(販売:モンスター)
Ⅱ針葉樹マット
針葉樹を粉砕してオガクズ状にしたマット。
用途:ほとんどクワガタ・カブトの成虫飼育用の床マットとして使います。
広葉樹のマットに比較してダニやコバエなどの雑虫が付きにくいことが挙げられます。
なるべく雑虫の湧きを抑えて衛生的に飼育したい人向きです。
主な商品:針葉樹ミックスマット・針葉樹マット(販売:モンスター)
結び
結構まとめるの大変でしたが、自分の中でだいぶ整理できました。
あくまで私なりに調べてまとめたものですので、読者の皆様でこれは違うんじゃないかとか、ありましたらどうぞコメントして教えてくださいませm(__)m
私的には、1次発酵マットと2次発酵マットの違いがわかったこと、2次発酵マットのことを、いわゆる「発酵マット」と呼ぶこと、というのは目からうろこでした。
参考になれば幸いです。
それでは!
飼育マットの説明。助かりました。
ありがとうございます。
菌糸ビンの特集もやっていただければ嬉しいです。
ありがとうございます。
植菌材特集というのを次回やります。