クワガタを殺虫剤で傷つけてしまった場合の対処法

またまたホペイオオクワガタ殺虫成分にさらしてしまったようです。

 

安全だと思っていたマットに殺虫成分が残存していたようなのです_| ̄|○

 

経過と対処法を考えます。

 

 

 

大丈夫だったもう一組のホペイオオクワガタのペアが錯乱状態に

 

ベープマットをあびてしまったホペイオオクワガタペアとは別にもう一組被害にあわずに済んだホペイオオクワガタペアがおりました。

 

ベープマット被害にあったホペイオオクワガタペアの記事はこちら↓

 

もう一組のホペイペアはベープマットをたいた時は、ケースのふたの間にしっかり新聞紙を挟んでおり、翌朝も問題なく元気にしていたのでほっとしておりました。

 

それからしばらくはコバエも姿を消しておりましたが、この4-5日ほどで再びキノコバエが散見するようなってきました。

 

キノコバエには必ず発生源があるとわかってきたので、クワガタの入っているケースや菌糸ビン等をチェックすることに。

 

すると新聞紙を挟んで大丈夫だったはずのホペイオオクワペアのケースから、キノコバエが出てきていることを確認しました。

 

このホペイオオクワのマットは一般的なクヌギマットでしたので、このままほっとくとわき始めるだろうと思い、翌日急遽マット交換をすることにします。

 

ホペイオオクワは二ペアいるので、以降、今回の記事のペアはホペイ①、前回ベープマットをあびてしまったペアはホペイ②と記述します。

 

マット交換は、ホペイ①のケースに入っているクヌギマットは捨てて、ベープマットの被害に遭ったホペイ②のケースの中にあったマットを新たにホペイ①のケースに入れればよいと考えました。

 

ホペイ②のケースのマットは針葉樹ミックスマットだし、ベープ事件後、新しくしたばかりのものだったので使っても問題ないと思ったのです。

 

ホペイ①のケースにマットを入れて、更にホペイ①も入れました。

しかしちょっと心配で、しばらく彼らに変化がないか観察しておりました。

 

数分後、オスががさごそしながら動き始めて、それがあのホペイ②のオスと同じ、ぐちゃぐちゃ歩きで、ひっくり返る、あれを始めたのです。

 

続いてメスも同じような状態に。

 

急いで、オスもメスもマットから出し、ホペイ②ともホペイ①のケースとも全く関係のない、小ケースに仕切りで分割して、オスとメスを入れました。

 

当然マットも再度新しいものを使いました。

 

メスの方は落ち着いていますが、オスはその後も狭いスペースの中であの錯乱状態を続けていました。

 

なんてことだ~…、ホペイ①までおかしくなってしまった_| ̄|○

 

原因を改めて考える

 

ベープマットをあびたホペイ②のケースですが、前回の記事でも書いたように、再びキノコバエが散見しだしたので、マット交換をすることにしました。

 

その時、私はホペイ②を小ケースに退避して、その後、キノコバエが散見する古いマットの入ったケースに対して、アースおすだけノーマットというスプレーをキノコバエに向かっておみまいしてやりました。

 

 

その後、ケースのキノコバエが死に去ったのを見て、それからマットを捨て、ケースを水洗いしました。

 

部屋に戻って水洗いしたケースに新しい針葉樹ミックスマットを入れて、そこにホペイ②のペアを再度入れたのです。

 

しばらくしたらメスの悲鳴があり、ケースを見るとオスがメスを挟んで攻撃しているので、急いでメスをケースから出して、オスはケースに残して、事態の鎮静化を図ろうとしました。

 

私はその時、オスとメスの錯乱は、ベープマップのせいだけだと思っていました。

 

しかしホペイ①に起こったことも考慮すると、アースおすだけノーマットを吹き付けたあのケースには、水洗いしてもなお、その殺虫成分が残っていたのではないかと思い至ったのです。

 

確かにベープマット後のホペイ②はマットに潜ってしまって表に出てこないし、えさを食べていないようだったから、それはそれでベープでもダメージがあったのかもしれません。

 

しかしそれに加えて殺虫成分が残っていたケースにホペイ②をいれてしまったことで決定的にホペイ②にダメージを与えてしまったのではないか。

 

そのケースからすぐに取り出したホペイ②のメスは一晩で回復したのに対し、ケースに残されたままだったオスが錯乱状態から回復できないのは無理もないことになります。

 

殺虫成分が残っているケースの中で3日間はずっと入れておかれたわけですから。

 

今度はホペイ①の話ですが、あのケースに殺虫成分が残っていたのだとすると、そのケースの中に1週間以上いれておいたマットも殺虫成分で汚染されていた可能性は十分にあります。

 

そのマットを新マットとして使ってしまったので、ホペイ①も殺虫成分にさらされることになってしまったわけです。

 

これがホペイ①がおかしくなってしまった原因ではないかと考えます。

 

クワガタを殺虫剤で傷つけてしまった場合の対処法

 

改めてネットで調べてみると、「クワガタ 殺虫剤」というキーワードでいくつか記事が出てきました。

 

それらをまとめると以下のようになります。

 

・家庭で使う殺虫剤は、主にピレスロイド殺虫剤で、これはノックダウン作用を起こす事が特徴。

 

・ノックダウンとは、麻痺や痙攣を引き起こす事により、活動停止状態に持っていく作用のこと。

 

この中にベープマットもアースおすだけノーマットも入ります。

 

・ピレスロイド殺虫剤はノックダウン効果に優れるが、欠点は蘇生すること。

 

クワガタも時間と共に蘇生する可能性があるということ!

 

・対処としては、まず生体の体表に付着している殺虫成分を洗い流すこと。特に気門の部分をよく洗って、安静にする。

 

あとは蘇生することを期待して様子を見るしかない。

 

実際にホペイ②のメスは復活しました。

 

加えて今回、ホペイ②のケースでは水洗いしても殺虫成分が残ってしまい、それがホペイ①にまで被害を広げてしまう原因となりました。

 

・このような二次被害の防止策として、殺虫剤がかかった恐れのある飼育資材は破棄したほうがよい。

 

結び

 

改めて、ホペイ②のオス及びホペイ①ペアの丸洗いをしました。特におなかの気門のあるところ。

 

そしてさらにまた、3頭とも新しいケースにて個別に管理し、蘇生復活を待つことにします。

 

殺虫剤はほんとに怖いのですね。

 

特にアースおすだけノーマットは強力だったんだろうと思います。

 

ここまでにならないとそのリスクがわからなかった自分の愚かさは恥ずかしいですが、同じ過ちを侵してしまう方も中にはいると思いますので誰かの役に立ってもらえればと思います。

 

ホペイ②のメスのように奇跡の復活が、他の3頭にもあることを願って、結びとさせていただきます。

 

それでは!

 

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