園芸用吸水スポンジ(オアシス)でクワガタの人工蛹室を作る方法

本土ヒラタの♂♀1頭ずつ菌糸ビンの底に蛹室を作ってしまいましたので、園芸用吸水スポンジ(オアシス)人工蛹室を作ることにしました。

 

オアシスを使っての人口蛹室は初めてとなります。

 

うまくいくかな?

 

 

 

経緯

 

蛹になってからそれなりに時間が経ちましたので、そろそろ羽化が始まると思われます。

 

できれば触りたくない気持ちでそのままにしておりました。

 

10日ほど前に同じくビン底に蛹室を作ったヒラタ♀を羽化直前にビンから取り出し、ティッシュぺーパーで固めた人工蛹室を作り羽化させるという経験を初めてしました。

 

羽化直前の必死の行為でしたが、ビン底で体液でびちゃびちゃになっている蛹を見て、見るに見かねたからです。

 

今度はぎりぎりになる前にちゃんと人口蛹室を準備しておこうと思いました。

 

園芸用吸水スポンジで人工蛹室を作り、蛹を移すことにします。

 

そうはいっても、蛹の扱いはあまり慣れてないし、人口蛹室うまく作れるのか自信ありませんので、チャレンジです。

 

ティッシュペーパーで人工蛹室を作って羽化させた記事はこちら↓

 

蛹室の場所

 

蛹室の場所は、あいにく菌糸ビンの底で、かつ側面も露出しているので、羽化の時、体液が出てきてびちゃびちゃになってしまうことが予測できます。

 

 

 

 

人工蛹室の準備

 

ダイソーで、園芸用吸水スポンジを購入。

 

 

昔はオアシスという商品名で売っていたようですが、いまはこちらです。

 

加工用のカッター。

 

 

スプーン。

 

 

♀用の人口蛹室の作成

 

①小タッパーを人工蛹室をいれる容器とし、それとサイズが合うようにオアシスをカッターで加工します。

 

 

 

②先のとがったもので、楕円形を描きます。

 

 

③その後はひたすらスプーンでやさしく掘っていきます。

 

 

ポイントは、お尻の部分を深く掘り、頭の部分を高くして傾きを付けることです。

 

15度位の傾きがあればいいようです。

 

(向かって左が頭、右がお尻の向きです)

 

④大体掘れたかなと思ったら、大きめのタッパーに水をため、そこにスポンジを置いて、水を吸わせます。

 

 

 

 

⑤オアシスをタッパーにセットします。

 

 

⑥♀の蛹を人工蛹室にセットします。

 

 

完成!

 

⑦その後の展開

 

♀は人工蛹室を作った翌日に羽化を始めました。

 

 

羽化の様子をつぶさには見ていませんが、途中で、ちょっと頭の部分が狭く、また角度が急な感じがしたので、急遽(羽化中(;^_^A)頭の部分を削り取りました。

 

 

少し、頭の部分が広く緩くなったかと思います。

 

この手当が本当に必要だったかどうかはわかりませんが、その後、無事羽化に成功しました。

 

 

♂用の人口蛹室の作成

 

基本手順は、♀のと一緒ですが、違うところを中心に解説していきます。

 

①♂はサイズが大きくなりますので、容器は小タッパーではなく、コバエシャッターのミニを使います。

 

 

②メスとの最大の違いは、人工蛹室のサイズの違いです。

 

 

大きめに楕円を描いて、十分にスペースを取ります。

 

③スプーン等でひたすらやさしく掘っていきます。

 

 

傾きを付けることを忘れないように気を付けます。

 

(上がお尻で、下が頭の向きです)

 

④できたらメスと同じようにオアシスを水につけてしっかり吸水してもらいます。

 

 

 

 

⑤人工蛹室をコバシャのケースにいれて、♂蛹を入れて完成です。

 

 

⑥2日後。♂の羽化にはもう少し時間がかかりそうですが、その間に♀の羽化があり、頭の方をもう少し広く緩やかにした方がいいということが分かったので、♂の人工蛹室も少し直しました。

 

 

♂もこれでうまく羽化してくれるといいのですが!

 

参考にさせていただいたのはこちらのユーチューブ動画です↓

 

 

結び

 

初めての人口蛹室は、実際に羽化が成功しないとうまく作れたのかどうかわからないので、ドキドキです。

 

メスの羽化はうまくいきましたが、羽化の途中にちょっと修正を加えるという危ない橋を渡ってしまいました。

 

オスは、今年初めての羽化予定個体ですし、しかも初めての人工蛹室ですのでドキドキです。

 

なんだかんだ言って、時間のある時はちょくちょくケースのふたを開けて見ちゃっています(振動は与えないよう)。

 

今晩(12月12日)辺り、羽化が始まりそうな雰囲気です。

 

メスは既に羽化の模様を徹底的に観察し写真にも残したので、オスもタイミングがあえば羽化の様子を写真に撮りつつ時間の許す限り観察してみたいなと思います。

 

それでは!

 

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