2020年飼育種を振り返る③-本土ヒラタクワガタ

5月26日にヤフオクで落札したのが宮崎県産本土ヒラタクワガタ♂68mm♀38㎜ペアでした。

 

以前からやりたかった九州産の本土ヒラタを使っての大型個体作出を目指しました。

 

大型とは♂は70mmUP、♀は40㎜UPのことです。

 

現在続々羽化中です。

 

 

 

野望

 

温度管理がうまくいけば、本土ヒラタクワガタで私でも70㎜UP出せるのではないかという野望をもって本土ヒラタのブリードを始めました。

 

我が家に来た個体は、即ブリ可個体で、十分に熟していましたのですぐブリードに着手しました。

 

今回は飼育経過を逐次ブログにあげていこうと思っていたので、自分なりにプレッシャーがありました。

 

今までの経験では、ヒラタクワガタのペアリングは、3日間同居でやっていてうまくいっていましたが、今回は絶対に「メス殺し」という事故を起こしたくなくて、ハンドペアリングにしました。

 

結果はうまくいって生体到着後4日後には、メスを産卵セットに投入。

 

2週間後にはケースの側面に卵が8個確認できたので、メスを取り出しました。

 

 

既にホペイオオクワの産卵セットも組んでいたので、爆産されるのは困るなあという思いあってのことでした。

 

その判断が正しかったのか、1か月後割り出しをしてみると、24頭の幼虫が出てきました。

 

2週間で24頭産んでいたのですね。

 

メスを取り出しておいてよかったと心底思いました。

 

コバエの災難

 

ここまでは順調だったのですが、この辺りから我が家に異変が起きました。

 

キノコバエが頻繁に部屋の中を飛んでいるのを目撃するようになったのです。

 

発生源はすぐにヒラタの産卵セットに使った添加発酵マットからだとわかったのですが、いつごろから発生したのだろうとしばし考えておりました。

 

産卵セットのケースには、新聞紙を挟んで、ふたをしていたのでキノコバエが入る余地はなかったはずだが…

 

あ!とそこで思い出したのです。

 

産卵セットにメス投入時、メスが新聞紙に穴をあけていたのを。

 

 

そして私はそれを放置していたことを!

 

割出した後の産卵セットの残骸は、まだ玄関においてありました。

1か月後にもう一度幼虫がいないか確認しようと思って置いておいたのです。

 

急いで玄関の産卵セットの中を開けると、案の定、産卵セットはキノコバエ発生の温床となっていました。

 

キノコバエとのたたかい

 

ここから、キノコバエとのたたかいが始まりました。

 

発端はこちらの記事から↓

 

その中で、殺虫剤を使ったことから、ヒラタではなく、ホペイオオクワガタがその被害を受けることになってしまいました。

 

詳しくは前回の記事で↓

 

キノコバエ災害(人災?!)の原因になったのはヒラタの産卵セットでしたが、ヒラタの種親ペアには幸い何も害はなく、彼らは二人ともその後、個別飼育ではありますが、平穏な余生を過ごしております。

 

現在は二人とも玄関の涼しいところにケースごと移動して越冬中です。

 

おそらく、来年春先にはまた元気な姿を見せてくれることでしょう。

 

24頭の子どもたち

 

九州産の大型の種親を使って、♂70㎜UP、♀40㎜UPを目指すというのがもともとの目標でした。

 

温度管理をして、冬場でも越冬させないようにして、幼虫が成長し続けられるようにするのが飼育の肝でした。

 

それを実行したのですが、結果結構な数の子どもが早期羽化・年内羽化になってしまいました。

 

冬場に23度の温度管理は正しかったと思うのですが、夏場の温度管理が甘かったのだろうと思います。

 

自室でずっとクーラーかけっぱなしで部屋の温度は25度を維持していました。

 

夏場25度ならいいかなと思っていたのですが、後でベテランの方にご指摘受けまして、25度の管理だと、ヒラタの場合その大半が年内に羽化してしまうということでした。

 

夏場でも25度はちょと高く(成熟が早くなってします)22-23度が幼虫にとってもベストのようです。

 

現在の羽化状況ですが、24頭中メスが7頭、オスは17頭いるのですが、メスは5頭が既に羽化、オスは4頭が既に羽化しています。

 

メスの羽化写真の記事はこちら↓

 

オスの羽化写真の記事はこちら↓

 

メスの残りの2頭も既に蛹、オスも蛹を5頭以上確認しています。

 

これからちょうど年末年始に向けて簡易温室23度で管理している子どもたちオスは一回目の羽化ラッシュを迎える予定です。

 

温室飼育と常温飼育、菌糸ビン飼育とマット飼育

 

今回幼虫飼育は2本目のビン交換のタイミングで、簡易温室管理と常温飼育に分けました。

 

また、幼虫飼育も菌糸ビン飼育とマット飼育に分けてやっております。

 

一番成長が早いのが菌糸ビン+温室の組み合わせで、こちらが現在羽化している個体の90%を占めます。

 

今蛹の個体の多くはマット飼育のオスになります。

 

彼らは年末年始~1月10日辺り位までに羽化してくると予想されます。

 

私が今回一番気にしているサイズについてですが、目標達成できたかだけについて言及すると、メスは1頭だけ40㎜を達成しました

 

オスは現時点で17頭中3頭のサイズを確認しましたが、最大で69㎜で、この1頭が今のところ最大となっております。

 

結び

 

親のペアは安泰で、ブログの記事にも何度も登場してもらいました。

 

68㎜のオスはカッコいい、本土ヒラタらしい個体です。

 

子どもたちは、これから年末年始が注目どころで、結果が出次第このブログでも報告したいと思います。

 

オスから70㎜が1頭でもでるといいけどなあ~

 

1年振り返ってみて、ヒラタとの付き合いは種親ともその子どもたちともとても充実したものになりました。

 

引き続き、彼らを大事に飼育していきたいと思います。

 

それでは!