富士山産ヒメオオオオクワ活動始動!ペアリングまで

ついに、ヒメオオクワのライン2、富士山産ヒメオオクワガタが活動を開始しました。

 

先行して産卵セットを組んでいる福島県産ヒメオオに続いて産卵セットの準備をしていきます。

 

活動開始までの軌跡と同居ペアリングまでをレポートします。

 

 

静岡県富士宮市富士山産ヒメオオクワガタ

 

 

2020年12月7日に、むし社にて購入したペアになります。

 

同年10月に材割にて成虫で採集された個体です。

 

高山の低温帯のクワガタで、しかも産卵させるのが難しい難産種、逆にそれに魅かれたのかもしれません。

 

今年は、福島県産と富士山産で2ラインで、ヒメオオブリードにチャレンジします。

 

ヒメオオは、野外に出てから2年目のメスが産卵する、らしいです。

 

 

このペアは、まだ野外に出る前の夏に羽化したのが、材の中にとどまっていたところを採集された子たちなので、今年が野外活動1年目になると考えられます。

 

むし社でも、来年(2021年)はあまり産まない、産むとしたら再来年(2022年)だろうと言われました。

 

それが寂しくて、今年野外2年目と思われる福島県ヒメオオもすぐ後に入手し、先行してブリードを試みています。

 

が、言われていることが確かなことなのかは、実際に自分で検証してみないとわからないので、野外1年目のこの富士山産にもブリードを試みます。

 

実際、ヒメオオは「春産み」だとも言われていますが、秋に、また12月でも産んでいるという報告もあります。

 

ですので今年は、1年かけて、ヒメオオが産むまで見ていきたいと思います。

 

 

活動開始

 

話は生体に戻りますが、12月に購入した直後、まだ冬眠しているよね、と思いながら、一応ゼリーを上げてみると、メスが出てきて、すごい集中力で、3日間位、ゼリーを食しつづけました。

 

 

年が明けて今年1月、12月はたまにゼリーを食しにきていたメスも、完全に潜って寝てしまいました。

 

以降、メスオスともに4月に入るまでケースの中に潜って姿は見せることはありませんでした。

 

福島県産は、3月中にオスメス両方起きだしたので産卵セットを組んだのですが(苦戦中('◇')ゞ)、富士山産は、4月になるまでまったく動き出しませんでした。

 

そんな中、ついに4月10日に、実に12月の購入時ぶりに富士山産のオスが姿を見せてくれ、ゼリーを食べ始めました。

 

その3日後にメスも起きてきました。

 

4月13日、富士山産ヒメオオクワ活動開始です。

 

 

 

それからというもの、ずーとぶっ続けで、オスもメスもゼリーを食べ続けます。

 

簡易保冷室で管理しており、管理温度は16‐17度です。

 

同居ペアリング

 

活動開始から、丸一週間が経ち、その間、雌雄両方ともゼリーを爆食いしておりましたので、もういいかなと思いまして、4月20日にペアリングを試みました。

 

はじめは福島県産の時のようにハンドペアリングを試みたのですが、落ち着かない様子でスイッチが入らないので、すぐに同居ペアリングに切り替えました。

 

 

同居させて、3時間ほどたって、再度見てみると…

 

もうメイトガードしておりました!

 

 

翌日も覗いてみると、やはり一緒に食しています!

 

 

これは間違いなくペアリング成立している!

 

見ての通り、メスは明らかにゼリーを食しており、その上にオスがかぶさっている状態です。

 

結び

 

今後の予定としては、産卵セットの準備です。

 

準備というのは、材を適当な大きさに切る(ノコギリで)のと、産卵材を水に3日ほど浸すことです。

 

それがととのい次第、産卵セットを組んで、メスを投入していきたいと思います。

 

福島県産のペアと違って、すんなり絵に描いたように仲良くしてくれているので、交尾時自体は心配ないと思っています。

 

後は、まあ、のんびり構えたいと思います。

 

それでは!