国産オオクワガタ3令幼虫の菌糸ビン交換法

国産オオクワガタ 森田ゴールド3令幼虫2頭の3本目菌糸ビン交換をしました。

 

この2頭だけ、1月に入ってから一気に食い上がってきたので、先行してこの2頭だけ交換です。

 

記事の後半では、わたしの菌糸ビン交換の方法について書きました。

 

 

森田Gの幼虫、大型が続出です!

 

今期から始めた森田Gのブリードですが、2本目交換時、続々と大サイズ(30g前後)の幼虫が出てきております。

 

種親♀が50㎜と大型だからですかね。

 

大型血統のブリードをやったことがない私としては、おお!という感じです。

 

詳細は次回の記事に載せるとして、今回は2頭に絞って話をしていきます。

 

種親森田ゴールドについての記事はこちら↓

 

温度管理

 

昨年度は、はじめて温度管理を意識して夏場はクーラー、秋からは簡易保温室等、工夫してみました。

 

しかし結果はあんまりうまくいかず、早期羽化が続出して、サイズ自体もそんなに伸びませんでした。

 

ブリード部屋は自室なのですが、この部屋は冬場でもそんなに温度が下がらず、しかも日中は暖房を入れていることが多いので、今回はこの自室内での常温飼育で試してみることにしました。

 

孵化時期は昨年6月で、それから10月はじめ位まではクーラーのかけっぱなしで、高温化を防ぎ(25度以下)、10月以降は、室内常温で飼育しています。

 

10月11月でも20度前後のことが多かったですが、12月からは20度以下に下がり、現在の室内温度は概ね、14度~17度位です。

 

2本目の菌糸ビン交換が10月8日で、3本目交換は2月に入ってからと思っていました。

 

室内とはいえ常温飼育しているので、いまはちょうど活動の鈍くなる時期なのだと思うのですが、そんな中、2頭ほどが12月末から1月にかけて一気に食いあげてきたので、急遽この2頭だけ先行して菌糸ビン3本目交換をすることにしました。

 

 

♂幼虫 1月16日 3本目交換 26g

 

この幼虫は昨年10月8日の2本目交換時、28gとなかなかの体重でした。

 

菌糸ビンを掘り出し、体重を測ってみると26gありました。

 

 

冬場この一番寒い時期は、サイズダウンしやすいというのは昨年度の体験でわかっていたので、まあこんなもんかという感じです。

 

あるいは交換が遅くてサイズダウンしてしまったのですかね~?

 

♀幼虫 1月16日 3本目交換 14.5g

 

こちらは多分♀だと思うのですが、ひょっとしたら♂なのかなあ?

 

10月8日 2本目菌糸ビン交換時には16gあった幼虫です。

 

まだちょっと雌雄判別が苦手です。

 

菌糸ビンを掘り返してみると、出てきた幼虫の体重は14.5gでした。

 

こちらも、1.5gのサイズダウンです。

 

本ラインの♂の平均体重で考えると、どうも♀ではないかと思うのですが…

 

菌糸ビンの交換方法

 

この2頭のために800㏄と1400㏄のオオヒラタケ菌糸ビン(大夢B)を1本ずつ用意しました。

 

今回の私の菌糸ビン交換方法を紹介します。

 

①購入したら、まず1日は菌糸ビンを逆さに置きます。

 

 

これ、丸一日ですね。

 

何をやっているかというと、菌糸ビンの中にたまっている二酸化炭素を排出しているのです。

 

菌糸ビンの中に二酸化炭素が多くあると、幼虫を投入した時、酸欠になりアバレの原因になります。

 

アバレについてはこちらの記事をご参照ください↓

 

(注)今回のやり方は、上の記事で紹介している方法よりも簡単にしています。割りばしをさす方法は、それだけで結構大変なのです(;^ω^)

 

②逆さにして丸1日おいたら、今度はいよいよ穴をあけて、菌糸ビンに幼虫を投入していきます。

 

その際、穴は幼虫がすっぽり入るくらい大きめにあけ、穴の深さもできるだけ底近くまで掘ったほうが良いようです。

 

 

特に底の部分は、側面を削って幼虫が余裕をもって居られるようにスペースを広げてあげるとなおいいようです。

 

③穴を掘ったら、幼虫を入れる。

 

 

すっぽりと入りましたね。

 

古い菌糸ビンの食べかすをふりかけてあげるといいようです。

 

新菌糸ビンにいきなり入れると、新しい環境に変わるショックを与えてしまうため、以前の環境のもの(食べかす)を入れるといいということです。

 

④ティッシュペーパーでふたをする。

 

穴を掘ると、そこから菌糸が再び活性化して、酸素を吸収し、二酸化炭素を排出します。

 

幼虫を投入して2~3日は、二酸化炭素を排出しやすいようにティッシュペーパーでふたをして保管しましょう。(輪ゴムで止める)

 

幼虫の動きが落ち着いたら、本来のふたを閉めて交換完了。

 

また温度は、あたたかくしていると、アバレにつながりやすいので、18度程度で少し温度を落として、幼虫の動きを鈍くさせましょう。

 

私の場合は、室内常温管理で、既に室温は高くても17度程度ですので、そのまま置いておきます。

 

 

結び

 

なるべくアバレにつながらないように、菌糸ビン交換がうまくいくといいのですが。

 

いまはまだティッシュでふたをして様子見です。

 

森田Gの幼虫は、今回交換したのも含めて、全部で24頭います。

 

2本目交換の時は♂も♀もかなりいい体重のがでてますので、残りの交換も楽しみです。

 

常温飼育ですので、2月に一斉にやる3本目菌糸ビン交換では体重ダウンしている可能性が高いですが、あまり気にせず、6月頃の羽化を楽しみにしていきたいと思います。

 

それでは!