本土ヒラタクワガタ常温飼育組が羽化し始めています。
2020年度の本土ヒラタのブリード結果もいよいよクライマックスです。
2020年度本土ヒラタクワガタの羽化状況
2020年6月に割り出した本土ヒラタクワガタの幼虫たち全24頭の羽化状況です。
メス:全7頭羽化済(全て菌糸ビン飼育)
昨年10月以降は全て温室飼育(管理温度23度)。
昨年10-12月にかけて羽化。
最大サイズ40㎜(1頭)、39㎜(3頭)。
オス:全17頭(菌糸ビンとマット飼育併用)
温室飼育(メスと同条件):全10頭羽化済。12-2月にかけて羽化。
最大サイズ:菌糸ビン69㎜(2頭)、マット飼育68㎜(2頭)。
常温飼育:全7頭。現在、前蛹、蛹、羽化(2頭)。
常温飼育組の羽化個体(2頭)
先行して羽化した2個体ですが、こちらはちょっと訳ありで、他のと比べて早く羽化させてしまいました。
①02.11 羽化 69㎜(マット飼育、3本かえし、最終体重18.5g)
②03.07 羽化 67.5㎜(菌糸ビン、2本かえし、最終体重18g)
何が訳ありかというと、今年1月に入った時点で、マット交換をしたのですね。
①の個体は、ずっとマット飼育できていて、3本目マットボトル交換をしました。
それでそのまま、常温スペースに置いておけばよかったのですが、その時は、昨年末に温室飼育で羽化した個体が多く出て、温室スペースが空いておりました。
それだったら温室に入れたほうがいいだろうと思ってしまったのです。
1月からは温室飼育に切り替えてしまいました。
②の個体は、菌糸ビン飼育でやってきて、3本目はマット飼育に切り替える予定だったのですが、1月の時点で既に前蛹になっていた気がして、交換をせず、しかも①と同じ理由で温室に入れてしまったのです。
後から考えると、常温飼育組は、常温飼育で通さないと正確なデータが出ないなあということに気づきました。
またせっかく常温飼育で幼虫期間を引き延ばして飼育していたのに、温室に入れてしまったおかげで、蛹化のスイッチがすぐに入ってしまいました。
常温なら最後にもう一度幼虫の成長のタイミングがあるかもしれないのに、その機会を奪ってしまったと、これも後になって気づき後悔しました。
常温飼育組残りの5頭
残りの5頭に関しては、なんとか思いとどまって、常温飼育を貫徹しています。
こちらが正確な常温飼育組のデータとなるはずです。
当初は、温室管理のほうが絶対に大きく羽化すると思い込んでいたのです(早期羽化させてしまうとは思っていなかったです)。
最終体重が大きいのは、優先的に温室に入れていたので、残りの5頭が大きく羽化するのは難しいのかなあと想定しています。
5頭の幼虫たちの状況を以下に記します。
①最終体重17.5g(菌糸ビン→マット飼育、前蛹?)
最終体重は2021年1月5日時点です。
予定通り、3本目で菌糸ビンからマットボトル飼育に切り替えました。
ハッキリとはわからないのですが、恐らく、蛹室らしきものの後が側面から見えるので、前蛹?、としておきます。
②最終体重17.5g(菌糸ビン→マット飼育、蛹)
3本目で菌糸ビンからマットボトル飼育に切り替えました。
①と体重が同じなのは偶然でしょうか。
こちらは蛹室から蛹が見えています。
③最終体重15g(菌糸ビン→菌糸ビン、前蛹)
3本目をマットではなく、再度菌糸ビンに入れてみました。
常温飼育の場合、春先に向けて、最後の成長の機会があるということに気づいて、それにかけてみようと思い、菌糸ビンに投入しました。
現在の状態は、前蛹です。
④最終体重15g(菌糸ビン→菌糸ビン、前蛹)
こちらも③と同じ主旨で、3本目を菌糸ビンにしました。
現在の状態は、前蛹です。
⑤最終体重19g(マット飼育→マット飼育、前蛹?)
ずっとマット飼育できて、3本目もマット飼育の幼虫です。
この子は、昨年秋の体重測定の時は18gだった子で、常温組の中では唯一体重増加した子です。
1月5日の時点で19gですので、少しずつ成長して、20gまで成長していてほしいものです。
最後の期待の子となります。
現在の状態は、蛹室らしきものはちょっとだけ側面から見えるのですが、蛹が確認できないので、前蛹?とします。
結び
途中から温室飼育にしてしまったけど、69㎜までマット飼育で出てくれたのでそれはうれしかったですね。
あとは温室飼育組の残りの5頭の行方が気になります。
特に、1月に19gだったマット3本かえしの子がどうなるか。
奇跡の70㎜UPをお願いしたいです。
できれば奇跡じゃなく、70㎜UPふつうに出せるようになりたいですが。
ヒラタクワガタ、ラスト後5頭、がんばれ~
それでは!