5月17日、待ちに待ったオオクワガタの産卵セットを組みました。
産卵セット投入前のメスの様子と今年の産卵セットのポイントについてレポートします。
ペアリング後の経過
ペアリングしたのは、国産オオクワガタ(森田ゴールド)とホペイオオクワガタ(森田ホペイ)です。
ペアリング後は、再びオスと離して、個別飼育しておりました。
前回の記事で、「ペアリング後はメスは食欲旺盛ですのでゼリーを切らさないように」と書いたのですが、どうも個体差があるようです。
国産オオのメスは、2‐3日でゼリー完食して確かに食欲旺盛でしたが、ホペイメスは、マットに潜ってしまって、オスと離してからしばらくは中々ゼリーが減らない感じでした。
そして1週間ほどしてからある程度食べるようになり、最後の2日はしっかり食べていたようです。
国産オオとホペイオオの違いなのか、個体差なのか判然としませんが、ペアリングしたからと言って、どんなメスでも食欲旺盛になるというわけではないようです。
そのことをネットで調べてみたら、ペアリング後にメスが食欲旺盛になるというのは「都市伝説」のようなものですと、書いてある記事もありました。
昨年はホペイしかブリードしていませんでしたが、その時のメスもペアリング後、爆食いというわけではなかったように思います。
産卵セットを組む
一週間のペアリングを経て個別飼育に戻し、12日後の5月17日に各メスを産卵セットへ投入しました。
産卵セットの組み方は、昨年と基本的には変わっていないので、詳しくは昨年の記事をご参照ください。
2020年度ホペイオオクワガタ産卵セットの組み方の記事はこちら↓
国産オオもホペイも産卵セットは同じです。
産卵セットに必要なもの
今年の産卵セットに用意したものはこれ。
・ケース(クリアスライダー ラージ)
・埋め込み用マット(クヌギマット)
・産卵木(植菌カワラ材)
ケースは、昨年使ったものでもいいのですが、温度管理のための発砲スチロールボックスが、昨年と同じケースだと高さが邪魔してふたが閉まらないのです。
ダイソーで300円で買ったケースでよかったのですがね。
クリアスライダーは、ふたが高くなくて意外とコンパクトなところがいいですね。
コバエ侵入抑制と保湿にも効果がありそうです。
埋め込みマットはくぬぎ育成マット、と書いてありますが、フジコンさんが出していたマットです。
ホームセンターで350円で安売りしていたので買っておいたものを使います。
そして産卵木、今回初めて植菌カワラ材を使います。
今回植菌カワラ材を使ったのには訳が一応あります。
森田ゴールドにしても森田ホペイにして、かなり累代(F10以上)が進んだ生体になりますので、どれだけ産卵してくれるのか不安でした。
産卵数をできるだけアップするためにもカワラ材を採用したわけです。
一応森田紳平さんに確認したところ、国産オオのほうは、昨年40頭採れている実績があるとのことでした。
植菌カワラ材を袋から出し、樹皮を剥いてきれいにしたのですが、1本とても柔らかいのがあって、これ、オオクワは産まないんじゃない?!というのがあって焦りました('◇')ゞ
ケースに2本入れるので、もう片方に産んでくれるとは思いますが、これは思わぬアクシデントでした。
左の太めの材がかなり腐朽が進んでしまっていて柔らかいです。
様子をみて最悪、普通のホダ木産卵木と交換するかもしれません。
カワラ材、効果あるといいけど、15-20頭採ることを目標にしたいです。
後は、昨年度と組み方は同じなので省きますね。
完成した産卵セット
国産オオとホペイの産卵セット2つ作って、最後にダイソーの不織布でできた衣類収納用袋に入れて、簡易温室に入れて終了となります。
収納袋はキノコバエ防止用です。
今年は何としてもキノコバエの発生を抑えなくては。
結局この方法が一番いいようでもあります。
昨年との違い
産卵セットの投入までの流れで昨年と違うところは、温度管理と産卵セット投入期間です。
温度管理は、ペアリング前から始めていました。
適温が24度‐25度ということなので、4月5月だとまだそこまで温度が上がってこないので、人工的に温度管理して、ペアリング-産卵に最適な環境を作ってみたつもりです。
04.19 ペアリング準備 24度温室へ(10日間)
04.28 ペアリング(7日間)
05.05 ペアリング解消・個別飼育(12日間)
05.17 産卵セット投入(14日-21日間)
ペアリング準備期間はもっと長くてもよかったかもしれません。
ここまで細かくスケジュールしてやったのは初めてです。
結果が大きく変わるかはわかりませんが、自己の飼育ベストを目指します。
産卵セット投入後はすぐに産卵活動に入ってくれることを見込んで、投入期間は2週間にしようと思っています。
様子をみて、あまり芳しくないようなら、3週間に延ばすかもしれません。
産卵セット投入期間中、そして産卵セットからのメスの取り出した後も24度で産卵セットを管理することで、産んだ卵も最短(3週間)で孵化してくれるように思っています。
結び
いよいよ今年度のオオクワ繁殖活動も本格化します。
種親は魅力的なので、子どもたちもしっかり育てて、しっかり羽化までもっていきたいです。
昨年度のホペイ経験を踏まえつつ、よりよい飼育方法を模索しながら楽しんでやっていきたいと思います。
それでは!