ミヤマクワガタの飼育が難しい理由

ミヤマクワガタ飼育の肝になるのは温度管理です。

 

ミヤマクワガタは成虫も幼虫も夏場に低温で飼育しなければならないのです。

 

そのことに最近になるまで全然気づかなかった。常温飼育というのが自分の中では常識だったのです。

 

 

 

ミヤマクワガタの思い出

 

ミヤマクワガタはかっこいいですよね。オオクワガタ、ヒラタクワガタと並んで、小さい時からあこがれの虫でした。

 

都会っ子の私は親におねだりして、買ってもらったものの、飼育がうまくいかず、というかいつもすぐに死なせていました。

 

なんだかよくわからないけど、数日で元気がなくなって、☆になってしまうのです…

 

ある時ミヤマクワガタを買ってきて、同級生に自慢して見せたのですね。

 

しかしあんまり元気がない。

 

同級生の自慢のノコギリクワガタと闘わせてみたら、ノコギリクワガタは超元気で、あれまあけちょんけちょんに挟まれて倒されて、私のドクターストップで試合終了…なんてことも。

 

 

すごい大型のかっこいいミヤマクワガタなのに、なんと貧弱なムシなんだろうとがっくり来たこともありました。

 

小学生の頃の思い出ですけどね。

 

それからしばらくずっとミヤマクワガタとは縁がありませんでした。

 

20代後半になって、山梨県長坂町(当時)に、クワガタ採集に行ったときに偶然採れたのが、ミヤマとの再会でした。

 

山梨県…毎回そうなのですが、徒歩でね、大したあてもなく、雑木林の中を歩いて、細いクヌギ林だったので、片っ端から蹴ってみたら、一匹だけミヤマクワガタが落ちてきたのです。

 

 

おー!ラッキー

 

他の木も頑張って蹴ってみましたが、落ちてきたのはそれだけでした。残念。

 

でも初めてミヤマクワガタを採集できて、それも木を蹴るというまっとうな方法(※)で。

 

うれしくて、大事に大事に、自宅まで持って帰ってきました。

 

(※)ミヤマのいる林が見つかったら、片っ端から気を蹴っていくというのはミヤマの有名な採集方法です。木に振動を感じると足を離して落ちて来るのですね。

 

自宅のケースに入れてみると、採集当時の元気はみるみるなくなり、ゼリーも全然食べなくて、またしても結局寂しく☆になってしまいました。

 

それでもなんでこんなに弱いクワガタなのかと無知から逃れられなかったのです。

 

マルバネクワガタとの出会い

 

そんな私が初めて温度管理が必要な種があると気づいたのは、もう30歳を過ぎたときでした。

 

南西諸島の大物マルバネクワガタの成虫を昆虫ショップで初めて見たとき、惚れてしまったのですね。

 

うわ~、これがあのマルバネクワガタか、ス、ス・テ・キ…

 

50mmのペアでいくらで買ったか覚えてないのですが、即買いしてしまいました。そして家に連れて帰って、あっという間に☆にさせてしまいました( ;∀;)

 

こちらヤエヤママルバネクワガタの成虫に興味がある方にお勧めの動画です
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

そこで改めてマルバネクワガタのことを調べてみたら温度管理の必要があることがわかり、その時は素直に認められたのです。

 

ああ~、マルバネクワガタは暑すぎちゃダメなんだ~、と。

 

南西諸島だから暑いんじゃないの!どうしてだよ!とつっこむ自分もいましたが、26度過ぎてくると、このクワガタは赤信号になるということを理解しました。

 

当時(10年以上前)は、温度管理するクワガタムシは難しすぎる(環境が整えられないため)、私には無理だあ~、となっていたのです。

 

温度管理と言ったら、専用の昆虫部屋を確保してそこで年中エアコン回しっぱなし、のイメージでしたので、そんなのは到底無理と思いました。

 

再びヤエヤマに挑戦!肝は保冷(温)室

 

時は経ち、この春、コロナ禍がやってきて、自粛生活で家に閉じこもっていた時、暇に任せてネットサーフィンしていたところ簡易保令(温)室の存在を知りました。

 

グーグル及びユーチューブで「クワガタ 温度管理」と入れてみたら、そこから、「簡易保冷(温)室」と出てきて、芋ずる式に温度管理を小規模環境でする方法を知ることになったのです。

 

温度管理(簡易保冷室)の記事はこちら↓

 

更にそこからミヤマクワガタの飼育法の肝がなんなのかということをも知ったのです。

 

ミヤマクワガタは基本常温飼育はダメ、温度管理が必要なクワガタだということを。

 

つまり夏場でも20度前後を保って飼育する必要があるクワガタだということです。

 

南西諸島のクワガタだとなんか特別感があって、特別な飼育法が必要なんだということが素直に入ってきました。

 

ミヤマクワガタは本土のクワガタだしー、という勝手な先入観があって、どうしても常温飼育でいいはずという偏見から抜け出せなかったのす。

 

結び

 

ミヤマクワガタは日本のクワガタとしてとてもかっこいい、人気種です。

 

しかし実は飼育の難易度が高いクワガタムシだったのですね。

 

私だけでなく多くの昆虫少年が苦い思いをしたことがある種ではないかと思います。

 

今はその克服方法もネットのおかげで知ることができ、そのための道具や飼育品もそろっているのではないかと思います。

 

いままさに(というか既に?!)、初心者の方にも挑戦できる本格的なミヤマクワガタ飼育時代が到来しているのではないでしょうか。

 

わたしも、またヤフオクに…手を…手が…

 

それでは!

 

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