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- ミヤマクワガタ
現在初めてミヤマクワガタの本格飼育・ブリードに挑戦しています。
今まで、あまり縁の薄かったクワガタですが、その分あこがれも強いです。
神奈川県産のWD個体を7月20日より飼育しておりますが、改めて今飼っているミヤマクワガタの型は何だろうかと疑問がわきました。
今までミヤマクワガタの型についても知る機会がなかったので今回改めてミヤマクワガタの3型-フジ型・エゾ型・基本型について調べてみました。
フジ型
現在私が飼っているミヤマクワガタがこれにあたります。
写真のように第一内歯が長く内に伸びているタイプです。
一方先端部分の二叉のところが小さいつくりになっています。
大あごを閉じたときは、第一内歯が当たって、先端の二叉はくっつきません。
エゾ型
今度は第一内歯がちょっとしかなく、先端の二叉が発達して大きく分かれています。
大あごを閉じたときは、第一内歯は当たらず、フジ型とは逆に先端の二叉部分はしっかりくっつきます。
基本型
上記の二つの中間的なところを行くのが特徴です。
第一内歯は、フジ型ほど長く発達はしていませんが、エゾ型ほどちゃっちくはない(出るとこ出てる感じ)。
先端の二叉はエゾ型ほど大きく発達していませんが、フジ型よりも発達しておりしっかり分かれています。
大あごを閉じたときは、先端の二叉はくっつきます。
じっくり見たい方はこちらのページでどうぞ↓
ミヤマクワガタ・3型(タイプ)の画像集〔北海道産〕【Grand-G】
なぜ大あごの型が分かれるのか?
なぜ大あごの型が分かれるのかについては諸説あり、その一つに幼虫時の温度環境に依存するのではないかというのがあります。
これに関して小島啓史氏の研究データがあります。
幼虫飼育を16℃・20℃・23℃・25 ℃の恒温室で行ったところ、25 ℃は成長が早いものの黒斑を生じて全滅。
23℃は1年1化でフジ型で羽化、20℃は1年1化で基本型で羽化、16℃は2年1化でエゾ型で羽化する個体が多かった。
この帰結としては、オスの型は幼虫が孵化直後に経験した温度帯で決まる環境依存なのではないか、と考えられるのだそうです。
結び
今回色々調べてみたことで、いままで不明だったミヤマクワガタのことが少しだけわかったように思います。
幼虫の温度帯によって大あごの出来が違ってくるという考察は非常に興味深いですね。
今回もご教示いただいた皆様には心より感謝いたしますm(__)m
少しミヤマクワガタに近づけたかな~
それでは!
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