2020年10月孵化の神奈川県産ミヤマクワガタ♂が5月に蛹化しました。
ビン底に蛹室を作ってしまったので、羽化不全回避のために対処したのですが、それが裏目に出て、蛹を傷つけてしまいました。
今後同じ間違いをしないように備忘録です。
人工蛹室へ 思わぬトラブル('◇')ゞ
5月11日に、ビン底に♂の蛹を確認しました。
人工蛹室のほうが安心だろうと思って、早速掘り返したところ、よく見るとまだ蛹は白く、蛹化したばかりだったようで、、、
掘り返した衝撃で、脚がよじれてしまいました。
よく見ると、右後ろ脚が外れてしまってます(-_-;)
一番衝撃を与えてはいけない時に、ころころしてしまったようで非常に焦りました。
SNSのコミュニティに相談したところ、まだ完全に蛹が出来上がっていない今の内なら、矯正すれば、脚もくっつくかもしれないよ、とアドバイスいただきました。
そこでいろいろ試行錯誤し、めんぼーで支えて、脚をくっつけました。
数日後、なんとか右うしろ脚は体のほうにくっつきました。
人工蛹室に移動させた理由は、ビン底に蛹室を作ったからです。
ビン底に作ると、羽化不全になりやすいので、救出しようとしたのでした。
この♂の前に、ビン底に蛹室を作った♀が羽化してきたのですが、それが羽パカでした。
それもあって、♂はどうしても羽化不全させたくないと思い、蛹を発見してすぐに人工蛹室に移動しようとしたのです。
ビン底に蛹室を作った場合の問題点
①酸欠する可能性がある
②蛹から羽化するときに、体液を排出するが、ビン底だとそれが吸収されず、蛹室の底がびちゃびちゃになり、それが原因で羽化不全を起こしやすくなる。
①の心配については、露天掘りにするのがよいようです。
但し、ミヤマやノコギリのように土中で蛹化するクワガタに関しては、ビン底でもほぼ問題なく羽化してくるとのことでした。
わたしが心配したのは、②のケースだったのですが、これには私自身誤解があったようです。
ビンを逆さにすれば、改善されるということは知っていたのですが、蛹室には傾斜があるので、蛹になってから逆さにすると、傾斜も逆転してしまうので、それが原因で羽化不全になる可能性が大きくなる、自分で調整できる前蛹の時に、逆さにすべきだ、という理解です。
上のように考えていたので、蛹になってしまった以上、逆さにするのではなく、人工蛹室に移そうとしたのですが、SNSのコミュニティのベテランメンバーさんから、次のようにアドバイスもらいました。
ミヤマやノコギリ、ヒラタ、オオクワなど、水平に(多少の傾斜はあるが)蛹室を作るタイプのクワガタなら、蛹になってから、ビン底をひっくり返すやり方で問題ないよ。
前蛹のタイミングでビンを逆さにしなければならないというのは、私の誤解だったようです。
正しく理解していれば、慌てることなく、また掘り返して人工蛹室に移さなくても、ビンを逆さにするという対処だけで、安全に羽化まで持っていけたのです。
結び
これからは、ミヤマでもオオクワでも、ビン底に蛹室を作っても、焦ることなく、しっかり蛹になったのを確認してから、静かに、ビンをひっくり返してあげようと思います。
小さなことかもしれませんが、今回のように慌てたことで蛹を壊しちゃうことになりかねないですし、蛹になってからひっくり返せばいいとわかったことで、気持ちに余裕ができました。
常に幼虫の状態を注視していなければならないと思うと、大変ですからね。
それでは!