今期、本土ヒラタクワガタのブリードを温度管理をして、大型(70㎜UP)を目指しました。
温度管理かつ菌糸ビンで管理していた最後の1頭のオスが羽化してきました。
サイズなのですが、70㎜には遠く及ばなく…
温室の中の本土ヒラタクワガタ羽化状況
夏場はクーラーかけっぱで25度、10月以降温室に入れて23度で管理してきました。
温室飼育した多くが年内羽化してしまいました。
早期羽化ですね。
本当は、冬場もじっくり幼虫でえさを食べてもらって、3月~4月位に羽化してもらう計画だったのですが、夏場の25度という温度設定が高く、かなり早い時期に成熟させてしまったようです。
温室で飼育していたのは、♂は菌糸ビン4頭、マット飼育6頭でした。
現在、マット飼育の3頭(蛹)を残して、7頭が羽化してきました。
羽化1号は、菌糸ビンの最終体重19.5g(2020年9月26日時点)でした。
菌糸ビンの最終体重としては2番目に大きかったので、期待に胸を膨らませました。
1号:19.5g → 12月15日羽化 67mm
続いてすぐ2号目が羽化していきます。
最終体重20gで菌糸ビンの幼虫としてはこれが最大でした。
2号:20g → 12月16日羽化 69㎜
この時点で菌糸ビントップ2が羽化してきたにも拘わらず、70㎜突破はならず、その後の菌糸ビンの子たちの結果に暗雲がかかりました。
羽化3号も菌糸ビンの子で、結果は以下の通り。
3号:18.5g → 12月19日羽化 68.5mm
今回温室且つ菌糸ビンの最後1頭が羽化してきました。
18.5g → 1月8日羽化 ?66mm
羽化したばかりなのでサイズは正確ではないですが、大体66㎜位。
すべて最終体重は2020年9月26日時点です。
4号目は18.5gだったけれど、一番長く幼虫をやっていたのだからひょっとしたら大きな個体が出るんじゃないのかしらと一筋の期待を持っていたのですが、70㎜にはとても及ばずの結果でした。
マット飼育の♂も3頭羽化しています。
20g → 12.24 羽化 66mm
20.5g → 12.29 羽化 66.5mm
19.5g → 12.30 羽化 65mm
菌糸ビンよりも若干サイズ小さ目かなという感じはありますが、50歩100歩ですね。
20.5gのはかなり期待していたのですが、残念な結果になってしまいました。
菌糸ビン@温室管理の振り返り
改めて菌糸ビンの4頭の結果を並べてみます。
最終体重は、2020年9月26日時点
19.5g → 12月15日羽化 67mm
20g → 12月16日羽化 69㎜
18.5g → 12月19日羽化 68.5mm
18.5g → 1月8日羽化 ?66mm
思うのは、君たち、2本目の菌糸ビン交換から成長してないでしょう?ということです。
_| ̄|○
9月26日から少なくても2か月は、まだ成長する時間があったと思うのですが、おそらく最終体重の維持かひょっとしたらダウンしての蛹化だったのではないかと思えるような結果です。
幼虫の成長が停滞した理由は何だったのか?
一番の理由として考えているのは、7月~9月にかけてはクーラーで25度設定だったのですが、それで早く成熟(加齢)させてしまった、ことでしょうか。
25度ならまだいいかなあと思ったのですが、後々、25度だと早期羽化になってしまうよ、とご指摘を受けました。
次期チャレンジするとしたら、夏場を何とかして23度以下に抑えて、年間23度固定飼育でやってみようと思います。
本当は年間23度でやるつもりだったのですが、他にも夏場低温管理しなくてはならない種(ミヤマクワガタ)がいて、そちらの方に力を入れていて、本土ヒラタ(あとホペイオオクワも)は25度でも大丈夫だろうと甘く見積もってしまったのですね。
あるいは、これもご提案いただいたのですが、産卵セット組むのを8月下旬ころに持ってくるか。
結び
温度管理はやっぱり簡単ではないですね。
簡易温室の使い方も注意が必要だなと思いました。
簡易温室の温度より菌糸ビン・マットボトル内部の温度は2~3度は高いようなのです。
そこも考えてサーモスタットの温度設定をしなければですね。
本土ヒラタの結果は、まだマット飼育の子3頭と、常温飼育の子が5頭いるので、それらが羽化してくるのを引き続き待ちたいと思います。
それでは!