先日、ヒメオオクワガタをむし社で衝動的に購入してしまいました。
色々調べれば調べるほど、飼育・ブリードが難しい種であることが分かり、怖気づいています。
経緯及び生体紹介です。
出合い
久しぶり(1か月ぶり)にむし社に行って、並んでいる生体を順番にず~とうらやましそうに見ていたわけです。
どんな生体が入ってきているのか見るためで、これはというのがあれば、スタッフさんにいって見せてもらったりしながら楽しむのです。
半分位見終わったところで、想定外のクワガタのケースが私の目に飛び込んできました。
国産種です。
ヒメオオクワガタでした。
ヒメオオクワ…あこがれはあるが、これまたかなり遠い存在で、有名な桧枝岐とかありますが、私の機動力では、とてもその地に踏み込むこともできず…、独特で面白そうなクワガタだなあで終わっておりました。
スタッフさんに声かけてケースの中を見せてもらうことに。
まあ、小さい!けどそこまで小さすぎもせず(直前にネブトクワガタを見ていました)、かわいらしく、オオクワガタでもなくコクワガタでもないその独特の風貌に心を動かされてしまいました。
2ペア販売されていて、オス44㎜ペアと36㎜ペア。
どっちとも見せてもらって、はやる気持ちを押さえて心を鎮めようとしたところ、心鎮まらずそのまま44㎜ペアをパッションだけで購入してしまいました。
その後、家に帰って調べてみると、飼育が大変難しいことが判明してしまったのです。
生体紹介
ヒメオオクワガタ ♂44㎜ペア
静岡県富士宮市富士山 産 野外採集品 2020年10月採集
5400円(税抜)
スタッフにきくと野外採集生体とはいっても、10月材割採集したものということで、まだ野外活動したことがない新成虫のようです。
今年の春か夏に羽化してそのまま材の中で休眠してたのを採集してきたということでしょう。
そういう意味ではオスもメスもきれいな個体です。
帰宅して写真撮りながらじっくり観察しようと思ったのですが、ヒメオオちゃん、よく動き回るわ、オスもメスもちっとも動きが止まらず、こんな写真しか撮れませんでした。
休眠中というか、むし社の店舗内は結構あたたかかったので、完全に目覚ましてしまっているようでした。
かなり寒い環境でも大丈夫なようですが、我が家の玄関現在14~15度ですので、こちらで春まで過ごして(越冬して)もらうことにします。
飼育難関種
スタッフさんにブリードのことをきくと、来春には活動始めるだろうけど、メスの成熟は再来年だろうと言われました。
再来年って…
来年6月位に産卵セットを組んでもそうは産んでくれないだろうというのです。
(それでも来春産卵セットは組んでみようと思うのですがね…)
材は店で売っているコナラ・ブナのカワラ材を使うといいよとのことでした。
今はちょうど常温で飼育できますが、春先から夏にかけて気温が上がっても、最高でも20度以下はキープしないと成虫も幼虫も弱ってしまうようで、かなり温度管理に気を付けないととても再来年まで彼らの命をもたせられないようです。
産卵は特に難しいようで、温度管理、湿度管理、産卵木の選定等、かなりこだわりがある種のようです。
低温度高湿度はミヤマでも体験しましたが、それをMAXまで維持しないと産卵も成虫も幼虫ももたないようです。
国内で唯一飼育法が確立されていない種だとも('◇')ゞ
そんなわけで大変なむしを迎え入れてしまったと、あっさり怖気づいてしまったわけです、はい。
ただ10代のころ、あこがれたクワガタには違いないので、これを機会に更にいろいろ調べたり聞いたりしながら飼育・ブリード、ダメもとでもチャレンジしていきたいと思います。
結び
ヤエヤママルバネクワガタの成虫がお☆さまになり、寂しくなっていたところに、ヒメオオクワガタが飛び込んできて、私のほうでも飛びついてしまった感があります。
色恋のことはよくわからないのですが、男女が別れた後は、男も女も寂しいから、また新しい人ができやすいときいたことがありますが。
それと似た現象かしら。
それでは!