羽化したクワガタ新成虫の休眠管理法

年末年始にかけて、温度管理しているクワガタたち(主に本土ヒラタクワガタ)の羽化ラッシュが続いています。

 

新成虫の休眠期間中の管理方法をレポートします

 

 

 

休眠管理環境作りの手順

 

羽化した菌糸ビンの中にそのまま入れておいてもいいのかもしれませんが、万が一菌に巻かれて死んでしまうということもなくはないようですので、取り出した新成虫の休眠時の管理環境をしっかり作ったほうが安心ではないかと思います。

 

(どんどんキノコが生えてくる。オガの中に潜った新成虫の本土ヒラタクワガタ)

 

①菌糸ビンから羽化した新成虫を取り出し、菌糸ビンの中のオガを取り除いてきれいにします。

 

 

羽化した菌糸ビンを使うメリットは、菌糸ビンのボトル自体が保湿機能に優れていることです。

 

(新成虫 本土ヒラタ69㎜)

 

休眠中のポイントは乾燥させないことですので、幼虫飼育用のボトルは適しています。

 

 

また休眠中の新成虫は基本動きませんので、広さがなくても大丈夫です。

 

その意味でもボトルを使うのはスペースを取らず管理に適しています。

 

②初めに適度に加水したマットを2-3センチほど、菌糸ビンに入れます。

 

今回は針葉樹マットを使います。針葉樹マットはコバエやダニなどの雑虫がわかないところがメリットです。

 

(加水した針葉樹マット)

 

③そこに新成虫を入れます。

 

 

④その上によく水をしみこませたミズゴケをビンの半分位まで入れます。

 

 

⑤しっかりフタをして、なるべく涼しい場所で管理。

 

 

以上で作業完了です。

 

休眠管理中の新成虫たちは、春先までは基本放置ですね。

 

気温が上がってくる3月位から、様子をみてゼリーを置いてみる感じでしょうか。

 

結び

 

既に、♂♀合わせて10頭近くが羽化してきていますので、体が固まってきたものから、休眠環境に移行し、温室内ではなく、常温の涼しい場所で過ごしてもらおうと思います。

 

乾燥をさせてしまうと、生体が弱ってしまいますので、湿度管理がポイントのようです。

 

私の場合は常温飼育組もいるので、今後は温室飼育で早めに羽化したものは、どんどん外に出していって、常温組の幼虫たちを温室の方に入れていきたいと思います。

 

それでは!