本土ヒラタクワガタ オスの羽化の記録

12月15日、ついに本土ヒラタクワガタ、オス羽化第一号が出ました。

 

人工蛹室に移した子でしたので、かなりしっかり観察できました。

 

人口蛹室でかえす初めての♂の大型個体になります。

 

メスとはあることが違ってだいぶ手こずりましたが…(飼育者目線(;^_^A)

 

 

 

人工蛹室へお引越し

 

12月11日に園芸吸水スポンジで人工蛹室を作って♂♀1頭ずつ移動しました。

 

メスは、翌日の12日に羽化してくれました。

 

 

それでオスの蛹もだいぶ成熟しているように見えたので、13日には羽化が始まるのじゃないかと期待していたのですね。

 

 

13日の蛹の状態はこんな感じで、今日中にはと思っていたのですが、タイムオーバー。

 

羽化の始まりを見ることなく、寝床へ。

 

翌日14日朝。蛹はこんな感じ。

 

 

かなりいい感じ。足先も微かに動き始めている!

 

この日は私は在宅だったので、ことあるごとに蛹をチェック。

 

あっという間に1日が終わり、結局、朝の状態からあまり変わらず、今日こそは間違いなく羽化の様子を見られると思っていたのにと非常に残念。

 

同時に、人口蛹室に移したのが良くなかったかもしれない、このまま羽化不全でうまく羽化がはじまらず仕舞いじゃないだろうかと不安に思い、気が重くなる。

 

もし明日の朝、羽化が始まっていなかったら…、_| ̄|○

 

不安な気持ちが抱きしめながら、寝床で枕を抱きしめつつ、寝る。

 

あけて15日の朝、ケースのふたをそっと開けて見ると、これだ!

 

 

やっとうつぶせになった~、キタ――(゚∀゚)――!!

 

15日朝、つに羽化がはじまりました。

 

仕事に行くまでまだ30分位ある。簡単な食事をとりつつ、ずっと羽化の様子を見ながら写真をぱちぱち。

 

30分の間で…

 

 

 

 

ここで、時間オーバー。自宅を後に仕事場へ。

 

15日昼

 

13時頃、一旦自宅へ帰宅、ここで2時間ほど自室で作業して、再び出かけるのですが、その間に、朝からの観察の続きを…(仕事はだいじょぶかあ?)

 

ケースを見るとこんな感じでした。

 

 

上翅はきれいに伸びて、既に後翅も伸びてきております。

 

頭部はまだ折れたままでした。

 

次第に頭部も…

 

 

 

「もうちょっとだ、がんばれ~!」とエールを送ったところで、またしても時間オーバー。

 

再び、仕事場へ。帰りは、19時になります。

 

15日夜

 

仕事を切り上げて、そそくさと帰宅しました。

 

早速自室へ向かい、自分の机のど真ん中にどーんと置いてあるケースの中身を見ます。

 

 

おっと!羽化も終盤戦。頭部と大あごもおおかた開き、後は後翅がうまくしまわれれば、羽化終了。

 

後翅、お願いだからきれいに収まって。

 

 

体をくねらせながら、後翅をしまおうとしております。

 

後は彼を信じるのみです。

 

 

おさまった!

 

!キタ――(゚∀゚)――!!

 

 

 

完品羽化だ~、やったー!

 

 

このこのプロフィール

 

後手に回ってしまいましたが、このこの簡単なプロフィール。

 

種親は、宮崎県産WF1 ♂68mm♀38mm。

 

種親入手時の記事はこちら↓

 

今年6月に孵化し割出されました。

 

菌糸ビン2本目交換時(9月26日時点)の体重は19.5gでした。

 

孵化から6か月の時を経て、12月15日羽化。

 

今期の本土ヒラタの羽化第一号となります。

 

前回のメスの記事でも書きましたが、本当は、来年羽化することを想定していたのですが、夏場の温度管理の設定が25度で、ちょと高かったのでしょう。

 

加えて10月からは簡易温室でこちらも23度前後での管理となりましたので、特に温室で管理している本土ヒラタのオスの大部分(約10頭)が、年末年始に羽化してくる模様です。

 

常温飼育している残りのオス7頭は、来年羽化となりそうです。

 

ゆっくり大きく育てる予定が、6か月間での早期羽化となってしまった形です。

 

結び

 

今期はサイズにこだわって、飼育目標をオスは70㎜UPとしてきました。

 

早期羽化ではありますが、結構いい感じの大きさのオスが羽化してきたように思います。

 

もちろんまだサイズ計測はできませんが。

 

9月26日時点で19.5gで、12月15日羽化ということは、ビン交換してから1か月半は成長する時間があったはずですので、さらに体重がのって蛹化したんじゃないかと思います。

 

期待して彼の体が固まるのを待ちたいと思います。

 

今回は菌糸ビンで育てた個体でしたが、マット飼育の幼虫もかなりいい感じで体重がのっているので、果たしてどちらが大きく羽化してくるのか、そちらのほうも楽しみです。

 

それともう一つ。

 

やっぱり、メスよりオスのほうが何かと遅いですね。

 

メスの羽化は結構見ましたが、色が濃くなってから羽化に至るまでの時間が短いです。

 

それに比べ、オスは蛹が色濃くなってもそれからもなかなか羽化が始まらず、今回は正直じれました。

 

羽化自体も、15、16時間かかっていたように思います(完品羽化が確認できるまで)。

 

今度オスの羽化に立ち合うような機会があったら、もっとのんびりと構えたいと思います。

 

人工蛹室も一応、うまくいったのでよかったです。

 

それでは!

 

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