2021年8月に幼虫で割り出したパラレルスネブトクワガタが羽化してきました。
幼虫飼育の方法と羽化・繭玉割りの模様をお伝えします。
パラレルスネブトの幼虫飼育
昨年8月の割り出しで6頭の幼虫が得られました。
この時の割り出し記事では、幼虫飼育は、産卵セットでも使った1300㏄ボトルを再度使用し、その中に6頭全部入れての多頭飼育でいこうと書いておりました。
2021年8月の割り出し記事はこちら↓
実はこの記事で、いつも匿名でコメントくださる読者さまからまたしても、的確なアドバイスをいただきまして、急きょ幼虫飼育の方法を変更しました。
まず、飼育ケースについてですが、
1,300mlで6頭はかなり密です。勿論、羽化までは持っていけますが、小さくなります。大型狙う時は1,400mlに「1頭」です。
国産のネブトなら1300㏄の多頭飼育でもいいようですが、40㎜を超えてくる大型の外国産ネブトであるパラレルスネブトの場合は、やはり単独飼育が必須のようです。
ただ1300㏄で1本かえしと思っていたので、マット(Uマット)やボトルの準備もすぐにできず、折衷案として、6頭中4頭を800㏄単独飼育、2頭を1300㏄多頭飼育で行くことにしました。
更に温度管理に関しては、
温度が高いとあっという間に羽化しますよ。23℃でも3ヶ月くらいで羽化したりします。
この6頭のボトルは、なるべく涼しいところに保管して、20度管理に努めました。
幼虫期間を4か月~5か月まで引き延ばすことで、羽化のサイクルを遅らせ、少しでも大型をと思ったのです。
これが幼虫飼育のポイントです。
匿名読者さまのアドバイスそのままですね。
はじめてのネブトだったもので(;^ω^)
繭玉割り出し
10月後半から、今度は保温室に入れての20度管理の飼育を続けておりました。
割り出しが2021年8月19日だったので、恐らく孵化時期は8月初頭、それから計算すると、12月末でちょうど5か月になります。
その時期から、ソワソワしてそろそろかな~とボトルを見ることが多くなりました。
外から観察する限りでは、繭玉を作っているのは確認できず、幼虫なのか羽化しているのかわかりませんでした。
今年に入っても、ボトルの外側にはあまり変化が見られず(ヤエヤママルバネクワガタだとボトル飼育の場合、側面にマットの変色や空洞が出来たりして、繭玉が作られたのがわかります)、ついに我慢できなくなって、1月19日に掘り出しを決行することにしました。
(参考:ヤエマルの繭玉、ビン外から見てもわかる)
ボトルを掘り返してみると、中から、繭玉がころころと出てきました!
ボトルの表面は何の変哲もありません。
小さな繭玉を割ってみると、♀が出てきました!
結果は、800㏄の3本から♀が3頭羽化しておりました。
1300㏄で多頭飼育していた2頭ですが、1個の繭玉しかなく、それを割ってみると♂が出てきました!
オスのサイズは43㎜。種親のWD♂は45mmでしたので、親越えはなりませんでした。
そして、800㏄の4本目ですが、これも繭玉で出てきたのですが、なんと、中でごろごろ跳ね回る音がしていましたので、この時点で蛹であることがわかりました!
8月孵化なので5か月目で蛹化です。
これは繭玉も他のに比べ大きく、大型の♂が期待できそうです。
繭割り結果
今回の結果は以下の通りです。
♀30mm,29mm,29mm,♂43mm,♂蛹,?☆
メスは種親が29㎜でしたので、なかなかいいサイズが出たんじゃないかと思います。
♂はいまのところ1頭で43㎜、もうちょっとサイズが出ると、大あごがもっとかっこよくなるんじゃないかと思いました。
結び
最後の1頭の繭玉割りが楽しみです。
親越えの45㎜オーバーが出てくれるといいのですけどね。
繭玉は、プリンカップに入れて、保管しております。
2月に入って、この記事を書きながら、10日ぶり位に繭玉の音を聞いてみると、今度はコロコロ跳ね回る音が聞こえてきません。
おそらく羽化したのでしょう!
あと数日したら、こちらも繭割りしてみたいと思います。
他の4頭は同じくプリンカップに入れて、休眠させています。
調べた感じでは、休眠明けには2~3か月かかりそうです。
それでは!