ホペイオオクワガタ@ライン2のオスが続けて3頭羽化してきましたが、どれも小ぶりです。むしろ縮んだんじゃないかと思うくらい。
理由を考えたのですが、どうも菌糸ビンからマット飼育に切り替えるタイミングに問題があったようです。
新羽化個体たちと小ぶりになった理由についてレポートします。
2021年3月20日羽化 66㎜
あらあら、残念、70㎜行きませんでした。
温室23度で2本目まで菌糸ビンで育てて、3本目は2020年12月18日に体重18gでマット飼育に切り替えました。
2021年3月25日羽化 69㎜
こちらも70㎜いかず…
上のと同じく、2本目まで菌糸ビン、温室飼育で育て、3本目は1月8日22gでマット飼育に切り替えました。
22gまで行っていたのに、70㎜行かないって、なにかを間違ってしまったと考えだしました。
2021年3月27日羽化 73㎜
2本目まで菌糸ビンで、3本目が1月5日で24.5gでマット飼育に切り替えました。同様に温室飼育です。
もっと大きくてもいいのになあと…
考察
2020年度期は初めて、菌糸ビン飼育からマット飼育に切り替えるという手法を取り入れました。
また簡易温室での管理も初めてでした。
結論からいうと、マット飼育に切り替えるのが早かったのではないか、と考えます。
12月1月ならば、3本目も菌糸ビンにして、4本目が必要ならその時、マット飼育に切り替えるべきでだったと思っています。
マット飼育に切り替えるのを急いでしまった原因は、ヒラタクワガタに引きずられてしまったことです。
今回、ホペイオオクワ、本土ヒラタを同じ温度管理のもとで管理しました。
ヒラタクワガタは、温度が高いと、スピード羽化してしまうのですね。
それで、秋以降も23度以上をキープしていた結果、温室で育てた多くの本土ヒラタクワガタは、年内、遅くとも開けて1月には羽化してしまいました。
私は、これをみて、ホペイオオクワも同じように早期に羽化してくるぞ、と思ってしまったのです。
それで、12月1月の交換時期に、多くのホペイオオクワ♂幼虫たちをマット飼育に切り替えてしまいました。
しかし、どうもその後の経過を見ていると、12月1月に交換した彼らは、すぐに蛹化するかと思いきや、上の66㎜のように、3本目に交換してから、羽化まで三か月かかり、他のものでも、2か月はかかっています。
ヒラタクワガタと違って、オオクワガタは、温度を多少高く管理していても、最低限8-10か月の時間をかけて羽化してくるのですね。
今回ヒラタクワガタとオオクワガタのそうした違いを区別できずに、マット飼育への切り替えを急いでしまったことが、伸びしろのある幼虫の成長をストップ又はかえって縮めさせてしまう事態を引き起こしたのだと思います。
結び
せっかく簡易温室と羽化不全を防ぐためのマット切り替え飼育を導入したのに、それがいかせなくて残念です。
しかし、本土ヒラタクワガタにしても、(ホペイ)オオクワガタにしても、彼らの育ちの特徴が改めて分かりました。
現在のわが自室の温度環境等もよくわかったので、これらの知見をぜひ次に活かしていきたいと思います。
ホペイオオクワ・ライン2のオスは、温室は大体羽化したのですが、常温組はまだ羽化せず残っています(♂5頭)。
常温組の方は、比較的小さめの幼虫なのですが、12月1月の3本目交換の時に、マットにはせず、引き続き菌糸ビンに投入しているので、彼らは成長を止められないで、順調に育っているようにと願います。
常温組の羽化は、5月6月頃になりそうですが、それを期待して待ちたいと思います。
それでは!