巨大オオクワガタ作出のための幼虫飼育の改善点(菌糸ビン管理)

6月22日にホペイオオクワガタ72mmペアの産卵セットから幼虫の割り出しを行いました。

 

初齢幼虫はプリンカップにて一時保存していましたが、菌糸ビンが到着しましたので、今日はさっそく幼虫を菌糸ビンに投入していきます。

 

以前までの幼虫飼育の改善点と併せて今後のプランも語ります。

 

 

 

菌糸ビンのサイズプラン

 

<従来のやり方>

①初齢幼虫→500cc菌糸ビン

②3か月後雌雄が判別できるので、
オス→2本目800cc3本目800㏄→羽化
メス→2本目500cc3本目500cc→羽化

 

このやり方で、国産オオクワガタでもホペイオオクワガタでもオスは72mm前後、♀メスは43mm前後は出ます。

 

但しオスは74mm位、メスは45mm位で頭打ちになってしまいます。

 

オス70mm後半から80㎜、メス40mm後半から50mmを狙うのなら、菌糸ビンのサイズをもう一ランク上げなければならないということが文献やネットでの情報でわかってきました。

 

ボトルのサイズが狭いとクワガタのほうで自分のボリュームもそのサイズに合わせてしまうとのことです。

 

今年から菌糸ビンのサイズに関しては次のようにします。

 

①初齢幼虫→800cc菌糸ビン
②3か月後
オス→2本目1400cc3本目1400cc(4本目1400㏄)→羽化
メス→2本目800㏄(3本目800cc)→羽化
※3本目4本目のタイミングも基本3か月

 

温度管理

 

菌糸ビン飼育はビンのサイズだけでなく、温度管理も大事です。

 

従来の私のやり方は、いわゆる常温飼育でした。

 

一番の問題は冬にあります。気温が下がると幼虫も越冬してしまうのですね。それはえさを食べなくなることを意味します。だからその間はボリューム(体重)の伸びが止まってしまうのです。

 

より大型のそして太い個体を作出するためには、冬の期間も温度管理をして、しっかりえさ(菌糸ビン)を食べてもらえるように環境を整えなければなりません。

 

今年から菌糸ビンによる幼虫飼育における温度管理に関しては次のように改めます。

 

幼虫飼育の温度は基本23度~25度を維持する。そのためには10月以降気温が落ちてきたら、保温室内での飼育に切り替える。

 

夏場もなるべく28度以上は避け、風通しのいい、家の中の涼しい場所に置いておきます。

 

保温室については、簡易保温室を用意して対応していこうかと思っています。ワインセラーなど高額な設備を用意できる方はそちらが便利かと思います。

 

簡易保温室の情報もネットで探せばたくさん出てきますが、このブログでも実際に作ったものを例にして作り方を今後記事にしたいと思います。

 

簡易保冷室の記事はこちら↓

 

初齢幼虫の菌糸ビン投入の実際

 

使用菌糸ビン

 

菌糸ビンはフジコンのオオヒラタケ・ドルクスハイパーボトル800mlを使います。

 

割り出しの日の夜にネットで注文しましたが、この時期ですが、3日で届けてくれました。20個セットで6580円、一本329円!です。

 

何度も言うようですがフジコンは安いんです!クオリティは初めて使うのでわかりません!

 

クワガタ・カブト飼育メーカー・フジコンの記事はこちら↓

 

追加で情報をお伝えすると、私が買った菌糸ビンのビンですが、半透明タイプとなっております。こちらはビンの外からは透けては見えますが、観察しにくいのですよね。フォーテック製のG-potがそうですよね。

 

この菌糸ボトルに新たにクリア(透明)タイプが販売されたようです。オオヒラタケ・ドルクスハイパー・クリア800ml

 

お値段は少々お高くなって、20個セットで7580円、一本379円です。それでも安いですよね。

 

こちらは1400mlも出ているようなので、2本目からクリアボトルにしてみようかなと思っております。

 

幼虫の投入

 

まず菌糸ビンを開けてみます。

 

 

こんな感じでしっかり詰まっていますね。

 

幼虫投入を配慮した設計になっているのか、真ん中に深さ10cmほどの穴が空いております。

 

菌糸ビンに幼虫用の穴を掘る手間が省けます。ただ穴の中にも菌糸がついていますので、穴の中と一番上の菌糸は、ナイフで削って取ってしまいます。

 

 

幼虫の頭数分はじめに菌糸ビンの準備をしてしまったほうが効率がいいです。

 

15個分の菌糸ビンの菌糸削りが終わったらいよいよ幼虫の投入です。

 

プリンカップの中身をプラスチックのたらいの中でひっくり返します。

(たらいはダイソーで買いました。確か150円で買えます)

 

 

幼虫を見つけて、スプーンですくって、菌糸ビンの穴の中に落とします。

 

 

 

ふたを閉めて完了です。

 

 

これを15頭分やりました。もしかしたらプリンカップの中でこの3日の間に☆になっている子はいないかとちょっと心配でしたが、全員無事にプリンカップの中で生きておりました。

 

一時保存のプリンカップに使ったマットはフジコンのクワデブロ発酵マットです。何度も言いますが、10Lで498円、安いです。

 

結び

 

卵がまだ5個残っており、一つはダメそうなのですが、後の4個に関しては孵化待ちになります。こちらも随時ブログにアップしていきます。

 

ホペイオオクワ72mmペアの子どもたちは概ね一本目の菌糸ビン投入まで終わりました。次回の菌糸ビン交換は、3か月後、9月25日前後となります。

 

引き続き自己飼育史上最高の結果を追求して飼育頑張りたいと思います。

 

それでは!

 

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